歩く大切さを知った日 (2020年6月~)
アドリアマイシンかハーセプチンのどちらが心不全の原因なのか6月の時点では分かっていませんでした。治療していく過程ではっきりしていくと思うのでよい方向にいくよう頑張るぞ!!
さて、一旦治療を中止して心不全の治療を優先していましたが、心毒性のリスクを考えると術後補助化学療法のHP療法は再開せず終了!予後が良いので乳がんに関しては経過観察ということになりました 。これからはCTなどの画像検査や腫瘍マーカーを含む血液検査などを定期的にやることになりました。(しばらくは3ヶ月毎)
心不全は症状が良くなってもそのものが完全に治ることはないそうです。だから繰り返さないために無理はしない。あと、塩分や水分はとりすぎない。処方された薬は忘れず飲む。息切れやむくみなどの症状の観察、毎日の体重測定。ストレスを溜めない(←これ無理だと思う)
あと、筋力や体力が低下すると心不全が再発しやすくなり、逆に運動をやりすぎると心臓に負担をかけ心不全を引き起こす原因になることもあるらしいです。適度な運動と言われても加減が難しいですね。とりあえず、入院中に衰え、落ちてしまった体力と筋肉を元に戻すべく無理せず、怪我をしないようにぼちぼちやっていくことにします。
それにしても歩かないと筋肉ってあっという間に落ちてしまうんですね。ただ普通に歩いているだけなのに、今回歩くことの大切さを知りました。
一説では筋肉は全く使わないと1日に3%~5%ずつ筋力が低下し、寝たきりの場合は1週間で20%、2週間で36%、3週間で68%、4週間で88%、5週間で96%も筋力が低下すると言われているそうです。体を動かさないと筋肉はどんどん落ちていくんですね。
入院中は安静ということもあって1日の大半をベッドの上で過ごしていたので1週間もすると嫌でも体力の衰えを感じ、筋肉も見事に落ちていました。二の腕、ふくらはぎはポヨポヨ、少し歩いただけで疲れるし、腹部を見た時は「ぎゃっ!何これっ!」ってなったのを覚えています。
そういえば、ベットに腰掛けて何気なく見た足の裏が不健康な色をしていてびっくりしたことがありました。しもやけが酷くなった時のような黒っぽい紫色って言ったらいいのかな??何か分からないけれど、これはヤバイ!?って思ったので慌てて足裏のマッサージを開始!!暫く続けているといつもの色に…。だけど、ホッとしたのも束の間、気が付くとまた元の色に戻っていて、これは「ドセタキセルの副作用の残り?」「心臓に関係したもの?」不安になって検温に来た看護師さんに足を見せながら聞いてみました。
『足の末端部の血管の収縮力が弱くて血液の戻りが悪くなっているのだろう』と言うことでした。簡単にいうと足のポンプが弱っているということらしいです。制限があって歩けるのは部屋の中だけでベッドにずっと居る状態、移動はもっぱら車椅子。歩かない、運動をしていないから体力、筋力共に落ちているわけで…。
ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれていて下半身の血液や体液を心臓に戻すポンプの役目をしているそうです。ふくらはぎがポヨポヨということはポンプの役目をしている筋肉が弱っていて血液の循環が悪くなっているということになるので、主治医に許可をもらいふくらはぎの筋肉を鍛えつつ、心臓への負担がない程度の軽い運動(ストレッチ)を始めることにしました。
フロア内を歩いて良いと言われてからは、部屋から数メートル離れた場所まで看護師さんに付き添ってもらって毎日歩くようにし、点滴が取れて身軽になってから半階分を1往復ですが始めました。(下りは怖かったです)
日に日に減っていく体重(退院時には10kg減)に不安にはなっていたのですが、体が一回り?小さくなっていたとには驚きました。退院当日、パジャマから着替えた時、ウエストがぶかぶかで驚き、家に帰ってサイズを測ってまたまた驚きました。痩せるのは嬉しいですが、健康的に痩せたいですね。床に座ると骨が当たって痛かったし、厚みはないし、今まで着ていた服は大きいし…。
8月になったと同時に梅雨が明け、暑い、熱い夏が始まりました。2019年の夏は抗がん剤の副作用で大変でした。2020年の夏は熱中症に気を付けるのはもちろんですが、心不全の私は水分、塩分を摂り過ぎると大変なことになるので特に注意が必要!きっちり決められるのもそれはそれでしんどいですが【適度】に、とか【適量 】っていうのは難しくないですか?私の場合、水分に関しては制限はないのですが1日の塩分量は6gと決まっています。越えないよう汗で流れ出した分を補わなければならないし、利尿薬で排出された分も考慮しないとだめだし……。「あ”-、もぉーイライラする!!」と言いながらウォーキング(散歩のつもりでゆっくり歩く)や階段昇降(または段差など1段だけ利用する)、カーフレイズをやって体を鍛え直していました。
アキレス腱を伸ばすのも忘れずに!!
補足:心臓のポンプ機能に余裕がないと熱中症になりやすいそうです。血圧を下げる薬や尿を出しやすくする薬を内服していることで少しでも汗をかくと塩分不足となり、脱水になり、心不全が悪化しやすくなるらしいです。
……え!?それは困る!!夏における心臓病の予防法は?
体調を崩さない!!
・高温状態の中に長くいない。
・散歩などは朝夕の過ごしやすい時間帯にする。
・適度な水分補給、適度な塩分摂取を心がける!
いつも以上に体調管理に気を付けて夏を乗り切ろう!!
記事を読んでいただきありがとうございます。 いただいたサポートで美味しいものを食べに行こうと思います!