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【またもや名機確定】2万円で手に入る沼の終わりを見つけました。【TANGUZU-Ze Tian Wu】

◎この記事は「商品の紹介→音質傾向→点数と総評」という流れでお送りします。案件でもアフィリエイトでもないので、サクッとレビューします。それでも長くなったらごめんね。笑

さてさて…

いやぁ…毎度毎度すみません…

これはヤバい!!


もうハイエンド機、わざわざ買わなくてもいいんでないの…?そう思ってしまう、衝撃の一本に出会ってしまいました。(お前それ言うの何回目やねん)

デデン!
TANGUZU-Ze Tian Wu】

V◯のE◯Tっぽい色ですよね…←
(分かる人にしか分からない)

Ze Tian Wuって何?中国っぽいな…と思いますよね。これ、日本読みにすると「武則天」だそうで、中国史上唯一の女帝の名前から取ったみたいです。

中国史上唯一の女帝…!

名前からして強そうなあたりから、メーカーの自信が伺えますよね。

ちなみに付属ケーブルは3.5mmか4.4mmで、アンバランスプラグか、バランスプラグ、どちらかを選ぶことが可能です。(※プラグ交換式ではない)

ケーブルクリップは付属しません

ケーブルの素材は5N OFC(無酸素銅)ですね。イヤホンとのマッチングが完璧すぎて、初めてリケーブルしようと思わないレベルに良かったです。

■注意

さて。まず最初に、このイヤホンは14.5mmの平面磁界型のドライバを使用しています。ヘッドホンとかにもこれの大型バージョンが使われていたりしますが、かなり鳴らしづらいです。

スマホ直挿しではまず音量が足りないのと、鳴らしきれないので、めちゃくちゃ微妙な音が出ます。

最低限、駆動力のあるプレイヤーを使うことをオススメします。

で、今回のレビューなんですが、鳴らしきった場合の評価となります。たまに勘違いされる方がいるので補足説明します。

「鳴らし切る」というのは「音量が稼げる」ではなく、余裕を持ってイヤホンの内部のスピーカーが鳴っているという意味です。駆動力がないプレイヤーで聴いたときと比べて、明らかに音に芯が出て、厚みも増します。

音量だけ稼げても、一定のボリュームから歪みが発生して、音が潰れてしまうんですよね…あと、ドライバがベロンベロン言い始めます。笑

なので、なるべく最大ボリュームに近づけないほうが、イヤホン本来の音が聴けると思っています。

そのため、今回、抜群の駆動力を持つ愛機、Cayin N8ⅱというプレイヤーで聴いています。

Cayin N8ⅱ

このプレイヤーだと、フルパワーの設定(ABモードのP+)で音量が50〜60/100くらいでちゃんと鳴ってくれました。

※注意点:装着感でかなり音が変わる

本機、イヤーピース選びがめちゃくちゃ大事です。イベント視聴の感想で「低音は弱め」というのがあったんですが、きっとちゃんと装着できていない気がしています。

いつも思いますが、短時間の視聴レビューって、本当にアテになりません。所有者のレビューならまだ参考になりますが、結局は自分で聴くのが一番ですね笑

イヤーピースをつけるステムの部分が短めなので、多くの人は、傘が長めのものにしないと、恐らく低音が抜けます。個人的にはU.C.イヤーピースに付け替えて、耳たぶを下に引っ張りながら奥までイヤホンを突っ込むと、最高の装着感でした。

実際、最高の装着感にすると、密閉感が半端なく、広がりも増します。とてつもない高質な低音が出てきます。立ち上がりはいいのに、量感は適度で、深さと余韻がはんぱない。THE・リアル。みたいな低音です。

それでは音質の話に行きましょうか。

実物は全然安っぽさを感じません。
所有欲も満たしてくれます✨

音質傾向

■基本性能

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 解像度:低・・・★☆高
  空間:狭・・★☆・広
  音色:冷・・・★・暖
  低域:弱・・★・・強
  中域:弱・・・★・強
  高域:弱・・★・・強
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かなーーり高いです。解像度が。「ふざけんな」と言われても知ったこっちゃねぇ。10万オーバーの多ドラ機をバッタバッタなぎ倒すレベルです。プラナードライバ1機なのに…。

しばらく聴いていて、頭を抱えました。なんでこんなに微細な音まで全て聴かせてくれるのに、迫力もまとまりもあるんや…と唖然としていました。

音作りとしては、若干ボーカルが前に出てくる以外は、超バランスがいいです。つまり、バランスよりのかまぼこ型(中域が少し飛びてている)ですね。聴きたい音にフォーカスして聴くことが出来ます。

■レビューに使用した音源

※秒数は実際の音源を参照

①Stefan Orins Trio「Fjell Luft」

0:01〜各パートの音の伸び・ライドシンバル・ピアノ
2:38〜コントラバスの鳴り方・余韻
4:25〜定位感・ダイナミックレンジの広さ

この曲で、そのイヤホンが暖かい音作りなのか、ドライなのか判断します。

ピアノのリアルさ、コンバスの弦を弾く音、ライドシンバルの鳴り、ミュートを入れてないであろうバスドラムの深すぎる胴鳴りがどこまで再現できているか?とかそういうのをメインで確認します。

全体のバランスが素晴らしいです。まるでヘッドホンで聴いてるかのような音の広がり。同時に色んな音が鳴っても潰れない分解能。すごいですね。

特に4:25〜のドラムソロパートですが、強弱がしっかり表現されています。小さい音から大きい音までの振り幅をダイナミックレンジといいますが、このイヤホンは『かなりレンジが広い』です。表現力が素晴らしいですね。

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②星街すいせい「Stallar Stallar」

0:00〜0:25→サ行の刺さり・音の混ざり
0:26〜1:09→ボーカル・各楽器の定位感
1:10〜1サビ終わり→刺さり・音の混ざり・サブベース

この曲を聴いて、めちゃくちゃ驚きました。結構色んな高級イヤホンで聴いても、0:11の一気に楽器と電子音が大量に入ってくるときに歪みまくって音が潰れちゃうんですが、このイヤホンは、全てしっかりきれいに聴かせてくれます。

えげつない解像度です笑

あと、ド頭のボーカルも、ブレスやサ行が刺さることも一切なく、きれいに伸びて、消えていくまでしっかり聴かせてくれます。サビからの電子系リズムも、スピード感!とまでは言わないものの、ノリ感がしっかり出ているので、低音の立ち上がりも悪くないようです✊

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③Megadeath「Tornado Of Souls」

さて、ちょっと昔のメタルはどうかな?と思い、メガデスの超名曲を。やっぱりこのイヤホン、中域が強めです。

なのでデイヴのボーカルとギターが前に出てきますね。で、暖かめの音作りなので、少しバスドラムの立ち上がりがスローかなぁと。

最近のメタルだと歯切れよく聴けますが、昔のメタルはちょっと合わないかなぁ😂逆に、ミドルテンポで重く攻めてくるハードロックとかは最高だと思います。

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④Snarky puppy「What About Me?」

0:00〜0:15→全体の迫力・高域の出方&抜け方・シンバル
0:15〜0:45→ノリ感・ドラム・ベース・ギター・シンセ・ホーンセクション
2:24〜2:46→バスドラム・スネアの抜け・余韻・音の消え方

各パートが聴き取りやすい…音量を上げるとそこはもうレコーディング現場です。2万円という価格で、ここまで大編成のジャンルをしっかり気持ちよく、不満なく聴かせてくれる子は中々いません。

さすがに、もうちょいキラキラしててもいいかな?と思う部分はありますが、かと言って籠もりなどは全く無いので、不満は皆無です✊

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⑤Neko Hacker「Home Sweet Home」

低音から徐々に高域を混ぜてフェードインしてくるイントロ。いいですね…気持ちよく脳を揺らしてくれます。気持ち悪くならない程度に。笑

Neko HackerはギターとEDMを混ぜた新しいジャンルなんですが、こういったジャンルは武則天、得意みたいです。超絶広い空間を真上に広げ(横は普通)クラブ感を演出してくれます。

分析的にも聴けるのに、ノリノリ用途でもOKという、良い意味での不思議ちゃんだなと思いましたね笑

■総評

さて、結局長くなっちゃいましたね。笑

レビュー書きながらこのイヤホンずっと聴いてましたが、それでも疲れて耳から外すみたいなことが無かったんで、永遠に聴いてられるタイプの、聴き疲れしない素晴らしいイヤホンかなと思います。

かなり使用頻度高めです

さて、点数ですが、2万円という値段を加味して…

【総合点:98/100点】


というバカ高い点数にさせていただきます。イヤホンの値段がインフレしすぎて、特殊なテクノロジーや構成だと30万〜60万は当たり前。そんなトレンドになっている現状、ここまでの完成度で、こんなにも安価で。

最高ですよ。1〜2年前だと「この値段帯=音がまぁ値段相応」というのが当たり前でした。ですが、ここまでクオリティを上げてくるなんて。もうハイエンド別に要らない!って人も増えてくると思います。

もちろん、ハイエンドはハイエンドで、面白い構成とか、ロマンを感じるテクノロジー。そして見た目の高級感など、付加価値があるので、僕は好きです。

でも、楽しく音楽を聴くならば、もう10万円以下で充分なのではないか。そう思いました。

しっかり鳴らせるならば、きっとお気に入りになる。そんなイヤホンが、TANGZU Ze Tien Wu-武則天-です。おすすめです!


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