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【ファッション誌レポ #4 】Safari 2022年1月号

ターゲット:30代~40代 男性
内容            :ファッション、ライフスタイル

◆総括:

サファリは昔から使用画像が海外で撮影した外国人モデルのもの。海外のセレブや西海岸のビーチカルチャーなどを意識した内容となっている。
メンズノンノとはことなり、自らファッションを楽しむ層も多いことからメンズコーディネートの特集もしっかりと組まれており学びが多い。
片面1ページの広告が企画の最中にしれっとはいってくるなど、これまでの雑誌にない広告の入れ方だったが、違和感を与えないように工夫されている。
(ページ数がめちゃくちゃ多く、後半は完全に息切れしました。)

・p2-16:ブランド広告

アルマーニ、クロムハーツ、ロンハーマン、タグホイヤーなどの見開き2ページの広告が続く。客観的・ステータス消費的なブランドか、高価格だがファッショ好きなら買いそうなブランドが多い。30〜40代の男性でファッション誌を見る人となると独身・既婚に限らず経済的な余裕があるか、ファッションが好きな人が多いだろう。ただしサファリの内容的には前者をターゲットにしていると思われる。

・22p:ブーツ特集

アウトドアからドレスなものまで多種多様なジャンルのブーツの特集。各ブーツの歴史情報なども掲載されており「男性誌だな」という印象。
写真のロケーションはカリフォルニアで、その街の雰囲気や文化・気候などの情報も織り交ぜながら紹介をしている。海の近くで暮らす人以外にとってはコーディネートの参考というよりは旅行雑誌で妄想する感覚に近いと思う。
企画の間にもそのコーディネートに合いそうな広告(車 / BMX、時計 / ウブロ)が片面にドンと掲載されるというのがこれまでの雑誌にない構成。

・p36-44:今月のセレブ

海外で今ファッションアイコンとなっているモデルや著名人を軸に、コートや時計、ブーツなどを紹介。着こなしの方法も紹介されているので勉強になる。
ただし、ヒールのあるブーツのコーディネートやニット帽を深く被るような着こなしについては、日本で採用した際には浮く可能性もあるように感じた。
p40からのブーツの着こなしでは基本的にタイトなパンツで足元のボリュームとバランスを取っている。多少ゆったりしたジーンズなどを合わせる際には、足元で撓まないようロールアップかクロップド丈のものを採用している。

・p46-49:ダウン特集

新作のダウンの物撮りだが、こちらもダウンの歴史などのヒストリー情報が多い。モンクレーの数十万円のダウンばかりだが、読者は最終的にユニクロの似たデザインの購入に落ち着くのでは?
昨日のモアとは異なり、ダウンの動物愛護問題・社会問題などといったSDGs系の情報は現状一度も出てこない。

・p53-57:SNS映えを意識した商品紹介

カラフルなものや話のネタになりそうなアイキャッチな商品の紹介。30〜40代でもサファリ読者層にはSNS映えが重要であることがわかる。
この企画の合間にもマイページごとに広告記事がしれっと入ってくる。企画内容に合う広告を挟んでいるのか、広告に合う企画をつくっているのか?

・p61-70:グリーンのアイテムの着こなし

日本で流行かは不明だが「今こそグリーンを使いどき!」と大々的に特集を組んでいる。序盤は外国人女性モデルの着こなしなども掲載されており現実味がないが、後半ページではカーキやダークグリーンといった1着は持っていそうなもののコーディネート例が組まれており学びが多い。
やはりベースは自然界にある茶やオフホワイトといったアースカラーと合わせたコーディネートが多い。全体的に暖色で膨張色のためシルエットのメリハリをしっかり付けないと野暮ったくなるのが注意点。

・p72-103:「冬の重ね着は”あいだ”で決まる!」

本格的なメンズコーディネート。アウターとインナーの間を橋渡しする重要なアイテムの使い方を紹介しており勉強になる。
p74,75ではアウターとあいだ物の着丈の差をしっかりつけることを紹介。アウター短め、あいだ長めの着こなしは、男性はなかなか学ぶ機会がないので読む価値ありだと思う。一方で冬場に外を出歩く際に、おしゃれのために寒さを我慢してアウターのボタンを全開にする人がいるのか?と問われると、、、。外でもアウターを全開にするていで、その分おしゃれに重ね着する と考えにすれば、この特集を楽しめるだろうと思う。
p96-101のインナーの裾出しに関する内容は、室内で上着を脱ぐシチュエーションでも活かされるので覚えたい。

・p108-111:奇抜なアイテム特集

すこしコーディネートの難易度の高いアイテムの紹介。着こなしのテクニックが紹介されているわけではないので、コーディネートな相手に委ねて興味を掻き立てるような構成。

・p113-143:時計特集 

非常にボリュームのある特集。
スマホが普及し腕時計で時刻を確認する機会が減った現在、時計のステータス表現としての役割が高まっているかと思うが、腕時計という物事態に馴染みがないZ世代の増加に比例して、その時代も徐々に終わっていくのではないかと思う。これからの時計業界の動き、また次世代の新しいステータス表現の方法に興味が湧く。
後者に関しては、環境問題や社会問題の関心の高まりもあり、ステータスというよりは思想・哲学を反映するブランドに取って代わられる可能性も高いだろうと考える。

・p145-147:バッグ特集

ようやく日本人のモデルさんが出てきた。これまでの特集はわざわざ撮影をした物でなく、海外からありものの写真を購入するなどして調達しているのだろうか?
バッグ特集ということで、視線をバッグに集めいるためにモデルの服装は冬着にしては薄い。
個性的なバッグも多く、単体としては魅力的だがコーディネートで考えると悪目立ちする可能せもあり実際に買う際は注意が必要。

・p160-166:ギフト特集

 恋人、友達、自分へさまざまな切り口から考えたギフトの特集。
恋人、友達のページでは、「客観を意識する相手なら?」「趣味などの個人的・実用的な物を求める人なら?」とタイプ分がなされており考えがまとまりやすい。

・p170-174:チルデンセーター特集 

プレッピーの定番アイテム。現在では1周回って男女問わず若い世代でも着る人が多いので、さまざまなラルフローレンやフレッドペリーなども販売をしている。うまく着こなせれば年の離れた相手からも「おっ!」と思われるかもしれない。
 

・p175-247:(ギブアップ)

疲れたので終わります笑
以降のページは食、住、遊(スポーツ、アウトドア、リゾート)などのライフスタイル系でした。

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