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多言語ダッシュボードランキング #2

いつもブログを読んで頂きありがとうございます。一ヶ月前ほどに『多言語ダッシュボードランキング #1』で皆さんにどのような言語に関する記事を読んでいただいているのか、ランキング付けを行いました。記事の基準は3/22のアクセス数を基にしています。

今回、対象となる記事は20本。当初は黒田龍之介先生の『世界の言語入門』にあやかり90種類の言語を目指しておりましたが、今は100言語紹介する、100言語学習してみるという新たな目標ができました。

さて、今はどのような言語に興味が持たれているのでしょうか。集計はシンプルに執筆時の「月」の閲覧回数を参考に順位付けしています。

10位

はい、いきなりの英語です。

公開ばっかりの記事なのにすでにアクセス数が10位県内に。人気、というよりも、やっぱり「学習法や時事問題の絡みもあるので、検索されやすいのだろうか」と考えます。「英語自体がそこまで魅力がある」と考えないのはご愛嬌です。

9位

9位はアラビア語でした。

今はコロナウィルスの関係でクウェートが鎖国したり、エジプトから帰ってきた日本人旅行者がウィルスに感染したりと、この関係の時事動向が西アジア/アフリカにシフトしてきているような気がします。その状況下でアラビア語の知識があることはものすごくメリットがありますね。

8位

8位はアフリカーンス語でした。

アフリカーンス語は南アフリカで複数の民族、複数の言語接触にさらされた結果、オランダ語の方言が簡略化したものです。英語と同様に、従来のゲルマン語さが薄れてしまった言語でもあります。そりゃあマレー語とかコサ語とかズールー語とかに毎日ふれていたら、ゲルマン語さなんて気にならなくなることは当然の理(小並感

7位

7位はアゼルバイジャン語でした。

トルコ語の仲間ですが、トルコ語とは異なり、トルコの言語改革をまぬがれ、ソビエト連邦の一部となったことにより、テュルク語方言のロシア語和え、ともいうべき独自の言語になりました。あまり知名度も高くはありませんが、大国の狭間で独自に発展し、第二のドバイとしてバクーが名をはせる以上、注目されてもおかしくはないと思うんですどね。

6位

6位にアルメニア語が入りました。

不思議な文字、不思議な文法、不思議な文化と不思議なアルメニアの言語です。とはいえ、印欧語族の一つ。しかし、ペルシャ語起源の借用語にウルドゥー語のようなインド系の言語に似た動詞の構造しつつも、ソビエトの少し鬱蒼とした影を持つ国であります。アゼルバイジャンとは激烈に険悪で個人的に困るのですが、コーカサスの国々は二文化以上のハイブリッド文化ばかりで楽しいです。

5位

5位はウォロフ語です!

アフリカのセネガルを中心に話される面白い言語です。時制の変化を表すために異なる人称代名詞を使うことが動詞の時制の変化の代わりをする面白い特徴を持っています。一応、スワヒリ語の遠縁であるらしいのですが、似ても似つかないほど文法が異なるのが驚きでした。

4位

4位はウクライナ語ですね。

何かと最近世間で注目されたウクライナでしたが、その一方で言葉についてはあまり知られていません。ロシア語にはとても良く似ているんですが、ラテンアルファベットでいうエイチ(H)の音があったり、未来形が二つあったり、個性があります。もう少し踏み込んでウクライナ語の世界を探求したいですね。

3位

3位はエチオピアの異端児、アムハラ語です。

アラビア語やヘブライ語の仲間ではあるけれど、エチオピア中心に使われるセム語の一種です。特徴としてはセム語の一種類であるけれど、バントゥー語になるような放出音があったり、独自のゲエズ文字を使用します。セム語というと、ややアフリカらしくはないのですが、アフリカ的な特徴を備えてしまっています。前回も1位を取った人気言語です。

2位

2位はウズベク語でした!

中央アジアのウズベキスタンを中心に分布するウズベク語は、テュルク語の特徴である母音調和が標準語にないことが大きな特徴です。また、語順は日本語に非常に良く似ており、私たち日本語を第一言語とする人間にとっては非常に学びやすい言語であると言えるでしょう。ウズベキスタンへの旅番組も増えている昨今、もう少し知名度が上がって欲しい言語です。

1位

1位はなんとウルドゥー語です!

ウルドゥー語は世界の話者数が多い言語でも20位以内に入る大言語ですが、日本ではあまり知名度がないのが残念ですね。ヒンドゥー語のパキスタン版とでもいえば分かりやすいのでしょうが、異なる言語だと考えられていますので、そのようにはなかなか言いづらいですね。

しかしながら、英語の仲間であるにもかかわらず、2位のウズベク語と同様、日本語と同じ語順であるため実は日本人が学びやすい言葉であったりします。

日本ではパキスタンというと良いイメージが湧いてきませんが、言葉を勉強して先入観を打ち砕きましょう!

ありがとうございました。

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