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多言語学習でしないこと

複数の言語を学ぶ際にやらないようにしていることがある。それは学んでいる言語の習得度が低いとき、非常に近い関係にある異なる言語は同時に勉強しないことだ。

習得度の表現の仕方

習得度は何によって測るか。客観的にこれを測ることは難しい。人によっては例えば「英検3級を取得したレベルだ」などで表現することもあるだろう。

私個人はいつもCEFR(The Common European Framework of Reference for Languages)で習得度を測るようにしている。ヨーロッパ言語共通参照枠というふうに訳されている。

この枠組みに従って、自分の言語の能力を視覚化する。例えばA言語はC1、B言語はA1程度と表現するのである。海外のポリグロットでもこの評価はよく使われている。例えばLanguage Mentoringを主催するスロヴァキアのリディアさんは自分が話せる9言語に対してA1からC2などの評価をつけて公表している。

多言語環境下での現象

ところで、レベルが低ければ低いほど、言語の能力は不安定だ。そのため、自分の知っている言語からの影響を受けやすさが強くなる。そのため、言語のConvergence(寄り合い/収束現象)や言語切替/コードスイッチ現象が発生しやすくなる。これらは多言語環境でよく観察される現象だ。下記にこれらの現象について眺めていこう。

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