エンジニアは「幸せの最適化問題」に挑め

皆様あけましておめでとうございます!

久々のnote投稿になりますが、今回は「幸せの最適化問題に挑もう」というテーマでちょっと書いてみたいと思います。

なんのために生きている?

そもそも我々は何のために生きているのか、何のために日々頑張っているのかというと、もちろん「幸せになるため」ですよね。

「幸せ」という言葉はちょっと抽象的すぎるので、「大切な人たちと良い時間をたくさん過ごすこと」と言い換えた方がよいかもしれません。

家族や恋人や友人、そしてもちろん自分自身を含む「大切な人たち」と良い時間をどれだけ過ごせたか、どれだけ素敵な体験ができたか、その密度と量がその人の人生の幸せのKPIだと思うんですよね。

エンジニアは幸せと相性が悪い

この点において僕が常日頃からもったいないなあと思っているのが、「意欲のあるエンジニアほど幸せから遠ざかりがち」つまり「エンジニアは幸せと相性が悪い」という悲しい事実です。

エンジニアの仕事は面白いですし、常日頃の発言から誤解されがちですが僕もエンジニアとしての本業は十分に好きです笑

なのですが、エンジニアに限らず人生の諸先輩方のお話を拝見する限り「あんなに仕事ばかりするんじゃなかった」と後悔する方が極めて多いみたいなんですよね。

人生のあらゆる選択はトレードオフなので、仕事やガリ勉に時間を使えば他のことが必ず犠牲になります。

エンジニアとして仕事を頑張ればコミュニティ内での承認欲求は満たせますしお金も稼げますが、それは幸せの基盤として重要ではあっても幸せそのものではありません

受験勉強で結果を出して、良い大学に合格できれば嬉しいですし、周囲からも評価されますしキャリア形成も有利になりますが、それが幸せそのものではないのと同じことです。

終末期に人生を振り返った時に、プロフェッショナルだった自分のスキルやそこに至るまでの努力を誇りに思えることはあっても、それは幸せな記憶には繋がりにくいんですよね。

人生の先輩達の終末期の後悔に関する本とかを読めばそこら辺は明らかであり、幸せな記憶として残ることの大部分は「仕事以外での大切な人たちとの関わり」というのが現実なわけです。

エンジニアは承認欲求の奴隷である

それにも関わらず、我々エンジニアはついつい「承認欲求の奴隷」になってしまい、狭い世界で模試の点数を競い合う受験生みたいなことをしてしまっているわけですね。

考え方は人それぞれですが、仕事のスキルやそれによって稼いだお金というのはあくまで「手段」でしかなく、それを素敵な体験をすることに活用してこそ幸せに近づけると僕は思うわけです。

例えば既に10億円の資産があるにも関わらず、不安を払拭できずに休日も取り憑かれたように働き続ける人を見て「あの人は幸せだな」と言う人はあまりいないですよね。

それと同様に、既に十分なキャリアを形成しているにも関わらず仕事やガリ勉に過剰に時間を投下してしまう人は、大切な人たちと素敵な体験をする機会を大幅に喪失しています。

もちろんプロフェッショナルとして高い人材価値を保つためにはある程度の犠牲は必要ですが、意欲のあるエンジニアほどそこの比率が大きくなりすぎているんですよね。

つまりバランスが悪すぎるため「幸せの最適化問題」に対して最善の答えを導き出せていないわけです。

必要以上にスキルを積み上げても

十分なお金や仕事のコミュニティ内での承認は「幸せの基盤」としてはとても重要です。

しかしその基盤の活用の仕方があまりにも下手なため、意欲のあるエンジニアほど人間としての幸せから遠ざかり、「人型プログラミングマシーン」のような存在になってしまうわけですね。

ではどうすれば「幸せ」な要素を増やせるかというと、それは「エンジニア界隈での承認欲求の充足を最大化しようとしない」というのが答えになると思います。

これは別に「低レベルなエンジニアでいいじゃん」ということではなく、「上位1%くらいまで来たらそこでもう十分と考えたほうがいいのでは」ということですね。

例えば僕の場合、一応そこそこの経験と実績を長期に渡って積み上げてきたので、日本のWeb業界のエンジニアの単価レベルとしては恐らく上位1%に入れていると思います。

ここからさらに本業だけを頑張って休日もガリ勉をし続ければ単価をもっと上げることは可能だと思いますが、そうすると「大切な人たちと過ごす良い時間」が減ってしまいます。

経済学には「限界効用」という考え方がありますが、エンジニアのスキルもある程度のレベルまで到達すると、それ以上頑張っても得られるものはどんどん少なくなってしまうんですよね。

大切な人がいない?

もちろんそもそもの問題として「素敵な時間を一緒に過ごせる大切な人がいない」というエンジニアも多いと思いますが、であればそういう人と出会うための活動に時間を使えばいいわけです。

以前の僕のようにストリートナンパやクラブナンパをしに行くのもよいですし、今だったらマッチングアプリを使うことで、若い方であればたくさんの人といくらでも出会う機会があるはずです。

残念ながら「出会うための作業」自体は体験として素敵なものではありませんが、そこはもう頑張るしかありません笑

多くの男性エンジニアは若い頃から女性との接点が少なかったりで恋愛弱者の人が多いので、そういった出会いのための作業から逃げ続けているうちにどんどん加齢してしまうわけですね。

おじさんになればなるほど出会い機会を作るのは大変になりますから、そこで諦めて男性だけのホモソーシャルの世界で傷を舐め合うみたいなことになってしまうわけです。

自分と同様な境遇に陥って素敵な体験を諦めたおじさんエンジニアを「素敵な友人」や「大切な人たち」と思えるならそれはそれで素晴らしいことですが、本心からそう思うのは中々難しいのではないでしょうか。

「本当はこういう生き方をしたいわけじゃなかった」と思っているのにそれ以上の挑戦から逃げた人たち同士の繋がりに、僕はあまり前向きなものを感じません。

この記事は主に若い男性の方たち向けに書いていますが、エンジニアの仕事やガリ勉に逃避する時間が長くなり過ぎると、後でそれを挽回するのは極めて難しくなります。

大切な人たちと素敵な時間を過ごせるようになりたいのであれば、出会いに使う時間を捻出するためにも、本業やガリ勉の時間はうまく調整する必要があるわけですね。

自分こそ「一番大切な人」

そして、誰にとっても一番大切な人は「自分自身」ですから、自分一人でやっていても本当に面白いと思えることにもっと時間を使う方が幸せに近づきやすいというのは自明です。

もちろん「プログラミングや技術のガリ勉があらゆる体験の中で最も素晴らしいので他のことをやる必要がない」という方もいるかもしれませんが、大半の人はそうではないでしょう。

素晴らしい体験というのは簡単に言えば「お金を払ってでもやりたい体験」のことですが、エンジニアの仕事を「こちらからお金を払ってでもやりたい」という人は滅多にいません

結局はそこが仕事という体験の限界であり、どこまで行っても「お金を貰えるからやっている」という以上のことにはならないんですよね。

なので、自分が本当に心から好きで、お金も時間も多大な労力を投下してでもやりたいことに、もっとちゃんと取り組んでみた方がよいのではないでしょうか。

僕の場合だとファッションがそれに該当しますが、旅行でも釣りでもテニスでもゴルフでも、やりたいことは先延ばしにしない方がいいと思うんですよね。

終末期の方たちの人生の後悔の中でもここら辺は非常に多いようですが、特に旅行などの体力や気力が必要なアクティビティは、後でやろうと思っても遅かったということになりやすいです。

プログラミングや技術というのは割と年配になってからでもしっかり学べばその案件に関わるチャンスは十分にありますから、むしろこういったものこそ後回しでもよいと思うんですよね。

まとめ

という感じで雑に色々と書いてみましたが、「本業でのスキルやプレゼンスを最大化しようとすると幸せの最適化からは遠ざかる」というのはほとんどの人にとって当てはまる事実だと思います。

こういうことを言うと「技術から逃げるな」みたいなことを言う頑固な人も多いのですが、そういう人には「幸せから逃げるな」あるいは「モテから逃げるな」というアドバイスを贈ってあげたいです笑

スキルの高い人の影響力というのは非常に強いので僕もついついそちらに流れてしまいそうになりますが、そこはやっぱり人生の目標を見失わずに行きたいなと。

そして自分と同様に「幸せの最適化問題」に挑んでいくエンジニアやビジネスパーソンの方たちと緩く繋がって、お互いを応援しあえたらいいなと思っています。

おまけ

今年はInstgramでのファッション投稿頑張ります笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?