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withコロナ:仕事における新しいコミュニケーション力

これまで、企業では「コミュニケーション力」および、評価が著しく間違えていたのではないかと思う。いや、ずっと思っていたけれどテーマが壮大過ぎて言えなかった。

でも、コロナ禍により、在宅勤務やオンライン会議を多くの人が経験した今なら、きっとこの発言をしても、理解いただきけるのではないかと思う。

口ばっかりの人の「仕事のできなさ」が白日のもとに晒される

在宅勤務とウェブ会議を中心とした勤務スタイルになり、みなさんは気が付いたのではないだろうか。

あれ?あいつ、仕事ぜんぜん進んでなくない?

これまでは気にならなかった存在。いや、どちらかといえば仕事ができるイメージだったあいつ。しかし、今、彼(彼女)の成果物が一向に見えてこない。

おそらくだけれど、このタイプの人は「しゃべり」でどうにかしてきたのだと思う。

仕事が進んでいない言い訳を、ものすごく立派に言えたり、あるいはそもそも自分に面倒な仕事が回ってくる前に口でそれをうまいこと封じる。大したことをしていないのにアピールがうまい。だからよほどよく見ていないと、周囲も上司も「彼(彼女)は、頼れるぅ」と勘違いをしてきた。

もしかすると、口がうまいと、どうにかなってしまうので、思考や手が育ちにくいのかもしれない。

面接でのコミュニケーション能力

でも、このタイプは採用時の面接に強い。だってアドリブ王だもの。そして人ともめない。だって回避王だもの。でも自分の意見は通している。

だからみんなコミュニケーション能力が高い人だと思ってきたのではないだろうか。

でも、よく考えてみてほしい。

仕事におけるコミュニケーション能力とは、自分の保身のためにあるわけじゃない。

相手に必要な情報を必要なタイミングで、わかりやすくお届けできたり、相手からの情報をフラットに捉えて理解して判断する能力が、仕事におけるコミュニケーション能力だと思う。

たとえ自分の考えと異なっていたとしても、まずは「理解し、判断し」そのうえで、「ここはこうしたほうがいい」と提案あるいは反論したり、「ステキ!とは思わないけど、やることはやぶさかではないYO」とするのが仕事だと思う。

私は小さい会社を経営しているので、全員に同じ情報を一斉にメールで出すことも多いのだけれど、過去に、同じ文面をきれいに受け取れる人とうまく伝わらない人がいるのが、とても謎だった。

うまく伝わらない場合は、私の発信のミスと、受け手の許容の問題かなと思っている。発信側の私にも、特定の人に届きにくいバイアスがかかっているのかな?と考えたりもする。

ちなみに私は、仕事上では想像や忖度で補わないといけないような情報は、流さないようにしている。時間の無駄だからだ。

書いてあることを書いてある通りに(しゃべったことをしゃべった通りに)受け取ってもらいたいと思っている。

しかし、旧来のコミュニケーション型の人は、書いてあることを書いてある通りに受け取らないことが多いとわかった。「(社長の)裏があるのでは」「自分はこう思うから、きっとこういうことだろう」と変形して受け取ったりする。で、隙間をしゃべりで回避したり・会話の中で確認して埋める。

本当のコミュニケーション能力は、一緒に仕事をしてみないとわかりにくい

わたしは人材のプロではないのではっきりしたことは言えないのですが、面接で仕事におけるコミュニケーション能力を図るのは、非常に難しいのではないかと思う。

在宅で躍進する、寡黙なスーパーマンたち

反対にオフィスでは、失礼ながらそんなに目立たなかった人が、在宅勤務とウェブ会議になったとたんに、

あれ?なんか、あの人、すごい仕事すすんでる!

というケースもあると思う。

ウェブ会議でもおそらくさほどしゃべらないけれど、どうしても聞いておかないといけないことを、「あ、最後にいいですか」といって質問したりする人。基本はメールでよいけれど、ここで聞いておくべきことはこれだ、と、整理できている人だ。

たぶんこのタイプの人は普段寡黙だ。コミュニケーション能力ランキングで上位のイメージはないと思う。

でも、わたしはこのタイプの人の仕事をものすごく信頼している。よく聞いていてくれて、理解し、考え、黙々と出力する。わからないことをきちんと聞ける。間違えたと思ったら「間違えた」と言える。

これもかなりのコミュニケーション能力だと思う。わたしも若干、口でごまかしちゃえばいいや💛 といって確信犯的に逃げることがあるので、このタイプの人を心から尊敬する。寡黙なスーパーマン

旧来のおしゃべり型の人も、とても好き

さんざん、旧来のおしゃべり型の人をディスったみたいになってしまったけれど、ごめんね。嫌いなわけではない。

じつは、彼(彼女)らも会社にいてほしい人の一人。なぜなら、ちょっとした雑談やランチで、彼(彼女)らは、誰かの意外な一面を見せてくれたり、そもそも話術で人を笑顔にできる。

仕事でも、イベントなんかやった日にはブースでお客様の心をとらえて離さない。はじめての人になぜそんなに話せるのか?と、これまた尊敬する。

日常的な、「仕事上のコミュニケーション能力」というと、若干、疑問は残るけれど、「日常のコミュニケーション能力」は、やっぱりかなり高い。

たとえば、家族にこのタイプの人がいてくれると助かるんじゃないかと思う。子どもとご飯を食べているときに一言もしゃべらないパパって、ちょっとさみしいのでは💦

おしゃべりタイプの人は、かつて電話からメールに連絡パラダイムシフトが起こった時にも相当苦労したと思う。さらにコロナで家の中にしばられてしまうと、自分のいいところが出しにくい。

時代によって美人の基準が変わると聞いたことがあるけれど、「できる人」もまた変わってしまうのだなぁと沙羅双樹の花の色。

どうしたって人は、大きな物差しに縛られがちでさみしい



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