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クリスマスに「せかいのへいわ」を願った娘の話

毎年恒例クリスマス。
我が家の子どもたちは、今年、中3・小6・小1となりましたが、今年もやっぱりクリスマス。

我が家では、サンタさんにお願いしたいものは、毎年12月15日が締め切りとなっておりまして、みな12月に入ると、「どうしよう」「選べない」「絞れない」と大騒ぎをはじめマス、クリスマス。

クリスマスにはとんでもなくいいことがあると、わかってまだ2年目の末娘は、12月10日の時点で「サンタさんにご相談させていただきたいもの」のリストが、なんと我が家史上最多の11個に及んでおり。

写真は11ものおのれの煩悩に途方に暮れている、12/10時点の娘

まあ、毎年そんな子供たちの姿を、笑ってみているのが私のクリスマスの楽しみともいえますが。

12月14日、まさかの「せかいのへいわ」オーダーへ

11個のリストを毎日眺めていた娘が、締切り前日(12/14)にいきなり

「よしきめたわ。プレゼントはいらない。わたしは『せかいのへいわ』をおねがいするわ!」

と、ラブアンドピースな方針を打ち出した。
上の兄たちはやや慌てて

次男(小6):そういうのは専門の人が毎日祈ってくれているから、妹ちゃんは、プレゼントもらいなよ

と、他力本願で合理的な次男らしいアドバイスを。

長男(中3:すでになにもかもお見通し):じゃあさ、おれは欲しい物はないから、世界平和はおれが頼んでおく。妹ちゃんはプレゼントをもらいなよ

と、いきなりええ話になるわで、てんやわんや。

むすめは、煩悩があふれてバグったのか、それともねっからの心清き人なのか。むきになっている様子も投げやりな様子もないので、母にもまったくわかりませんが、そこから12/15当日まで、娘は一切ブレずに「せかいのへいわ」をお願いすると言い続けまして。

まあ、それもいいか、とか思いながら、早めに冬休みに入ってひまな娘を連れて、『窓際のトットちゃん』を観に行ったのが12月22日。120分の上映中、娘はトットちゃんと同じだけ笑って、トットちゃんと同じだけ泣いて、あまりに泣いて笑って疲れていそうだったので、ちと慰めようかと期間限定のドイツのクリスマスショップに立ち寄ったりしてみると。

そこにあった「天使のオルゴール」にくぎ付けに。
わぁぁぁ と言って、文字通り目をキラキラさせて。
「さわってはいけません」というオルゴールを指さして、
わぁぁぁ と。

手作りでお値段5まんえん。6歳児がうかつにさわったらマジでやばいやつなので、お店のかたに「申し訳ありません。少し音を聞かせていただいてもよいでしょうか」とうかがうと、ギリギリとねじをまいて、オルゴールの音色を娘に聞かせてくれた。街は騒がしく、私にはちっとも聞こえませんでしたが、娘はうっとり。よかったねと。

帰宅後、兄たちが「どうだった、屋根裏のトットちゃん」とか、「いや、間違えた、窓際のアリエッティだったか」とか、しょうもないボケをするも全く無視して、パパにオルゴールの美しさを熱弁する娘。

そうなってくると。まあそういうことだよ。(5まんえんだが)

念のため夫に相談すると

世界平和としては破格

という回答。まあそうだ。折半だぞ。

12/25の朝
次男のでかいガンプラ、長男のナイキスニーカー(引換券)と並んで、娘にはあのオルゴールが届いていた。

サンタからの手紙には


「このうつくしいオルゴールをみるたびに、6さいのときのあなたが、クリスマスに『せかいのへいわ』をねがったことをおもいだしてほしい」

と書いてあった。

あなたがそれを忘れなければ、世界はいつかきっと平和になると母さんも思うよ。5まんえんだけど。

円安の影響か

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