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電車の素敵カップルと「いい人」にしてもらった自分

先ほど以下の記事で、映画館でカップルに席を譲るのに反対っぽい意見を表明したばかりだが。昔に出会った電車での良い思い出をひとつ。

その日は何かで電車での移動があった。
まばらに空いた電車で、空席となっている2人掛けの席にひとりで座っていた。
少しすると大学生ぐらいのカップルの男女が電車に乗り込んできて、1人が私の隣に座った。もう片方の方はパートナーの目の前に立って、仲良さそうに会話をしていた。

車両内にはまだ空席が結構あったが、2人並びで空いている席はなかった。
たまに、席が空かないかなーという軽い圧をかけてくる(ご本人達はかけてるつもりはなくてこっちが勝手に感じ取ってるだけかも)方もいるが、このカップルは話に一所懸命で特にそんなことはなかったと思う。
ただ、自分ではカップルの邪魔をしてしまっているようでいたたまれない気持ちになり、同じ車両内で席を移動した。

席を移動したあと「いい人だ」「いい人だね」という会話が聞こえてきた。
そちらに目を向けると、先ほどのカップルの方とばっちり目が合って、にこにこしながらの「ありがとうございます」という声と会釈が届いた。こちらも会釈で返した。

ネガティブな気持ちで席を移動した自分は全然いい人じゃなかったけど、あのカップルのおかげで「いい人」になれたと思った。また、あんなに喜んでもらえるのならもっと気持ちよく席を譲れたら良かったなと反省をした。

この出来事も自分にピン留めされている感じがあって、たまに思い出す。
あんなに純粋に喜んでもらえた経験ができたおかげで、一生気持ちよく席が譲れると思う。(とか言いつつわりと忘れてしまってることもあったので、これを機にまた心に留めておきたい。)

席を譲ったり移動したりするのは、お願いされたのでなければこちらの意思で勝手にすることだ。それで喜んでもらえるのが普通だとは思っていないし、人によっては嫌なことがあるのも承知している。
(博打?が当たって喜んでもらえた時はこちらも嬉しい。)

ただ、気持ち良く行動をした方が自分にとって良いと思っているので、なるべくきれいな心で行動できたらなと思う。

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