施術翌日に具合が悪いことについて

整体してもらった翌日に強烈な倦怠感などに襲われる人がたまにいます、医療事故なんじゃないかと思いますよね。


今回は、なぜそんな事になるのかを生理学的に語ります。
世間では好転反応とか言われている現象です。


起きている出来事その1
「老廃物が回収された結果」
整体すると血流やリンパの流れが良くなります、そうすると色んな所に溜まってた老廃物が回収されます。
その老廃物は人体には毒なので最終的に肝臓なり腎臓が処理してトイレで出すなり肝臓の分解酵素使って無毒化したりする訳です。
そもそも元気のない人の肝臓腎臓にそんな事させたら疲れますよね、って話です。
だから体の弱ってる人に頑張って施術しすぎると反動みたいなのが来るんです、消化不良感を味わうかもしれませんので説明と同意が難しいところですが。


起きている出来事その2
「全身に血液が回った結果、足りない場所が出てきた。」
ほとんどの人は末端部は血行が悪いです、でも整体をすると末梢循環も良くなります。
そうすると、末端に血液が行って末端にも酸素やビタミンが届く代わりに中央部で酸素ビタミン不足が起きてきます。
自然治癒力に火を点ける道程の現象ですが、整体の翌日に具合悪くなるってのは医療事故みたいな感覚になるかもしれません。


起きている現象その3
「自律神経のバランスが整って本来の調子になった」
一般的に自律神経の乱れの多くは交感神経過剰です、言い換えるなら緊張しすぎ。
緊張する必要がある場面というと、昔なら狩猟に行く時、今なら仕事中や部活動の最中でしょうか。緊張感を持って真剣に良い結果を出すために交感神経は昂るんです。
体の感覚としては、狩猟中に便意を感じてる余裕はないから便秘に、痛覚があると動けないから感覚を麻痺させ、アドレナリン出して疲れや眠気を忘れさせてとするんです。獲物を得るためには必要なことですよね。
で、交感神経を昂らせてばかりだと何日ももたないから夜には副交感神経モードに入れて疲れ眠気、痛さや便意を自然に思い出させて休ませようとするんです。
現代人は副交感神経モードに入りにくい状況なので、痛みや眠気を感じにくくなっている状況です。
そんな時に整体で自律神経を整えたら、痛さや眠気や倦怠感が出てくるのは当然です。本当に体を良くしたい時は睡眠取ってほしいから痛みを出してでも強制的に休息させにかかるんです。
結論を言うと、自律神経乱れてる人はだいたい感覚が麻痺して鈍ってます。
もっと言うとご自身が思ってる以上に体悪いって人は多いです。


これらの話は、知らないでいると医療事故みたいな感覚になって不信感につながると思います。
前もって知っておく必要のある話ですので、見た方の頭に入ってくれれば幸いでございます。

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