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PolkaFantasy × CAICA DIGITAL 特別対談:力を合わせてGameFiの未来をより良いものに

業界黎明期からの知見とノウハウを生かし、ブロックチェーンを活用した新規事業展開、システム開発等で日本市場をリードしてきた、CAICA DIGITALグループ。

 今後グループ会社全体でWeb3事業に参入し、カイカフィナンシャルホールディングスからGameFiに特化したマーケットプレイス「Zaif INO」をローンチすると聞きつけ、同プロジェクトの開発指揮を執るカイカエクスチェンジ取締役の池田氏にアプローチ。PolkaFantasy CEOアレックスとの対談が実現しました。

 GameFiの未来、そして取引所をどのように巻きこみながら、日本のGameFi市場を拡大し、普及させることができるのか、という熱い議論の様子をインタビュー記事でお届けします。

 Alex:今日はよろしくお願いいたします!

池田氏:よろしくお願いします!今回お会いするのは2回目なんですが、前回僕が次の会議のため退出した後、うちのスタッフから、Alexさんとお話めちゃくちゃ盛り上がりましたというのを聞いて、なんで先に出ちゃったんだろうって後悔してたんですよ(笑)
なので今日は楽しみにしていました。

Alex:光栄です!

◆日本と海外のGameFiマーケットの違い

前回ZaifのみなさんとGameFiについてお話してたんですが、日本と海外のGameFiマーケットについての話で一番盛り上がったんですよね。

池田氏:日本の市場はまだモバイルゲームが作ってきた世界からまだ脱却できていなくて、GameFiの領域に行ききれてないという印象をGameFiプロジェクトの人達と話してて感じますね。

Alex:そうですね。日本国内ってソーシャルゲームに慣れている人が多いじゃないですか。

だからブロックチェーンゲームとソシャゲがどう違うのか、何であえてブロクチェーンゲームをやる必要があるのかということから入ると思うんですよ。

そして日本国内のプレイヤーさんは非常にゲーム性を求めてると感じています。例えば、既存のゲームが単発でNFT出しますよって言うと、既存ユーザーから反発があったり、SNSも炎上したりしますよね。

池田氏:しますね。

Alex:お金が儲かるとかはどうでもよくて、いいゲームを出してほしいとユーザーが求めてるなあと。
海外の一般的なユーザーは当然、ゲーム性のいいものも求めてるんですけども、ソシャゲの概念にそこまで囚われてないので、ブロックチェーンゲームにも簡単に参入できる傾向があります。

池田氏:そうですよね。日本はまだまだソーシャルゲームがすごく強い。まだまだブロックチェーンゲームはこれからの市場だなという感じがしてます。

◆日本のGameFi市場で成功するためには

Alex:でも逆に、日本人はソシャゲに慣れてるからこそ、ソシャゲのようにゲーム性があるもの、そして同時に稼げるものがあれば一般の方も参入しやすいと思っているんです。
そこが日本マーケットの今後一番のポイントだなと。

池田氏:確かに今、日本も当たり前のようにみんなスマホ決済をしていますけど、これだって4、5年ぐらい前は、日本には一生この世界は来ないんだろうなと僕思ってましたからね。

Alex:確かに。

池田氏:本当にスマホ決済じゃないですけど、何年か前は疑問視されていたものが、今は当たり前のように普及しているし、絶対GameFiの時代が来ると僕は思ってます。

Alex:今どんどん海外のプロジェクトも入って来ているじゃないですか。 日本文化をすごくわかっているプロジェクトもありますし、全然わかってないものもたくさんあります。懸念点はお金目線で入ってくるプロジェクトが日本市場をごちゃごちゃさせることですね。

池田氏:ソーシャルゲームがスタートした時のガチャみたいなことが起こるんじゃないかなってみんな思ってますよね。

Alex:そうなんですよ。市場が混乱すると、政府もより厳しい法規制をかけて来るだろうし。今後1年の日本マーケットの流れはすごく重要だと感じています。

◆取引所とGameFiマーケットの関わり

池田氏:そういうところは日本の取引所が間に入っていくことによって、やり過ぎなプロジェクトを精査して市場に対して、安全性を証明できたらいいと思うんですよね。
良いプロジェクトとしか組まないよという枠組みができれば、より質のいいゲームも出て来ると思うし。

Alex:トークンも上場するときに審査があるじゃないですか。GameFiも同じように、取引所がフィルターになってくれたらユーザーも安心して、NFTやトークンを購入できますね。

池田氏:同感です。
まさに今11月ローンチに向けて準備しているサービスは、そのような座組みのものなんです。グループ会社の、「カイカフィナンシャルホールディングス」以下(CFHD)、が中心となり立ち上げるGameFiマーケットプレイスなんですが、私も総責任者として関わっています。ある種私たちがホワイトリストというか、間に入ってプロジェクトの質をチェックし、NFTの販売までサポートする。というようなサービスですね。

◆BCG普及の鍵は健全なマーケットメイク

Alex:BCGの普及には健全なマーケットが必要だと思うんです。暗号通貨の業界の人たちが安心して入れれば、続いて一般の人も入りやすいじゃないですか。

PolkaFantasyでもFree to Playで遊べる仕組みも作っておりまして、一般層も参加しやすい環境を作っていくことが重要と思っています。

暗号資産業界と、一般層の架け橋が構築できれば、市場も一気に広がるはずです。

池田氏:あとはブロックチェーンゲームってプラットフォームを問わないじゃないですか。NFTとかGameFiはスマホに治らないし。どんどんゲームの世界観が広がっていくんじゃないかなって。大きいゲームから小さいゲームまで同じようにアイテムが移動していけば、みんなの楽しみ方がもっと増えるし。

◆取引所の概念を破り、GameFiワールドへ

Alex:今、中央集権のGameFiも増えてきていることについて、どう思われますか。

池田氏:GameFiで中央集権はあんまり意味がないと思っていました。ゲームってユーザーが持っている世界だし、あえてそこに統制を取りに行くということはしない方がいいと思うんですよね

Alex:同じ考えです!

池田氏:日本の取引所は特にそういう感じなんです。なのでGameFiというオープンワールドな世界に行くことに、まだみんなちょっと横見で見ている感じかな。誰かが行けば行くけれども、どうせ法規制面倒くさいでしょうとか、どこに頭を下げればいいのとか、どこの取引所もそのような状態らしくて。僕は今がチャンスかなと思っています。

Alex:中央集権型のいいゲームもいっぱいあると思うんですけども、多分問題なのはブロックチェーンの名前を借りただけで、やってることはあまり変わらない。
(これはここで言っちゃいけないかもしれないんですが。)

池田氏: 自分達で自分たちの法を作っているっていうか。そういう感じですよね。

Alex:特にGameFi市場はまだスタンダードがないじゃないですか。
みんな今までの概念にとらわれて、それダメですよ。あれはダメですよって言ったら、なぜブロックチェーンの業界に入ってきたの?となりますよね。入ってきた以上、今までのルールを破る覚悟で臨まないと、GameFiの将来は作れないですよ。
その面、御社のチャレンジは素晴らしいし、PolkaFantasyも業界の概念を破るコンテンツやサービスを出していきたいです。

池田氏:取引所は売買させるだけじゃなくて、ちゃんとブロックチェーンを流通させなくちゃいけない使命を持っていると、僕は思っていて。

だから、良質なプロジェクトを見つけて、きちっと運営できるような入り口を作れるようになれば、いいと思うんですよね。

 ◆日本がGameFi市場のアジアヘッドになる可能性

Alex:現在日本マーケットはまだチャレンジの段階だと思いますが、今後大企業がどんどん参入することによって業界の景色も多分変わって来ると思うんです。

池田氏:今回のTokyoGameShowでも、ノートパソコンでゲームをやるとか、ノートパソコンでVRをやるとかっていうのが結構紹介されてて。もうちょっと頑張れば、もうすぐブロックチェーンゲームじゃんって感じですよね。

Alex:ソーシャルゲームはもう完全にレッドオーシャンだけれど、ブロックチェーンゲームの世界はまだブルーオーシャンで市場を取りにいける可能性がある。

池田氏:金融の世界だとアジアヘッドを置く場所って、香港や、シンガポール、上海じゃないですか。

Alex:そうですね。

池田氏:でも、ブロックチェーンゲームでいうと日本って重要な立ち位置にあって、アジアの良質なプロジェクトを押し出す場所にいると思っているんですね。

なので、うちのサービスを通して、日本から海外にプロジェクトを発信、またその反対もできるハブのようなプラットフォームにしたいんですよね。OpenSeaができていることは、私たちもできるはず!というスタンスで臨んでいます。
GameFiプロジェクトをグローバル展開する上での入り口になりたいな。と

そのうちNETFLIXゲームとかAMAZONプライムゲームで、ブロックチェーンゲームがそこに流通するようになったら、世の中に広がるスピードも変わってくるし。必ずできると思います!

Alex:一緒に業界を盛り上げていきましょう!今後ともよろしくお願いします!

株式会社カイカエクスチェンジ
取締役 池田英樹
https://corp.zaif.jp/outline


PolkaFantasy 
CEO アレックス・フイ

ブロックチェーン事業開発専門のCOO/Directorを務め、開発アプリが世界的アワードを2回受賞する等、数々のプロジェクトを成功に導いた実績あり。NFT業界黎明期からの知見とブロックチェーンの専門&開発経験を武器に、日本オタクでゲーマーの香港人が次世代のブロックチェーンゲームを熱く開発中。https://polkafantasy.com/jp/

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