見出し画像

「東京15期未解決事件ライブ」がエモかった件

ご無沙汰しております、政光真吾です。

前回書かせて頂いた記事にものすごい反響を頂きまして、たくさんの方々から「面白かったよ」と声を掛けて頂きました。
読んで頂いた皆様、ありがとうございました。

さて、話は変わります。
話題のアレを見ました。
そうです、アレです。
「東京15期未解決事件ライブ」のオンライン配信です。

何のことかよくわからないという方々の為に概要を引用します。

東京15期芸人たちの間で今も語り継がれる、謎の失踪、解散、喧嘩など、NSC時代の未解決事件に決着をつけるためのライブ

・・・というわけで、吉本興業株式会社が運営する芸人養成所・NSC東京にニューヨークと鬼越トマホークが通っていた2009年度の1年間で起こった出来事を14年越しに掘り下げていくという内容でした。

ご存知の方もいらっしゃるとは思うのですが、僕自身もNSC東京の構成作家コースに通っていた過去がありまして、ニューヨークや鬼越トマホークは同じ2009年に入学した同期だったんですよね。
当時はライブのお手伝いだったり、授業の一環だったりで芸人コースの皆様とは顔を合わせる機会もあり、コミュ障ながらに少しずつ同期の作家として話をさせて頂けるようになったわけですが、どのようにして仲良くなっていったのかはさておいて、今回は彼らと同じ時代を過ごした作家として「東京15期未解決事件ライブ」に感じたことを綴っていければと思います。

どれもこれも良かったのですが、最もエモかったのが「File1.ガットゥーゾ事件」です。

まず、基礎情報としてお伝えしたいことがあります。
NSCを卒業したばかりの1期上の先輩芸人が講師のアシスタントスタッフとして授業に付き、NSC生の様々なサポートを担当します。
これは今も昔も変わっていないNSCの風習です。

・・・。

ごめんなさい、厳密には変わっています。
僕がNSCを卒業した頃まではサポートというよりも指導という大義名分の下にNSC生を超絶厳しくボコ●コにすることがアシスタントスタッフの大きな仕事でした。
(2010年以降にはそういった指導は一切行われていませんので、これから入学を考えている人はご安心下さい!)
そして、15期が入学した時代にアシスタントスタッフとして最も辣腕を振るっていたのが14期のTさん
Tさんはいつも「GATTUSO」の刺繍が入ったACミランのユニフォームを着用していた為、15期からはガットゥーゾと呼ばれていました。

そんなアシスタントスタッフのTさんがとある15期の生徒への指導を行ったところ、逆上されて返り討ちに遭うという事件が発生します。
それが「File1.ガットゥーゾ事件」です。

本件の顛末はライブを見た人だけの特権として記載は避けておきますが、当然ながらこのライブには当事者として当時の詳細を語る為にTさん本人が登場します。
あのACミランのユニフォームを着用して・・・。

ここで急ではありますが、作家コースの授業について軽く説明したいと思います。
作家コースの授業は芸人コースと同じ校舎で行われ、授業はいつも芸人コースのカリキュラムが終了した後、つまり夕方から夜にかけて行われることがほとんど。
なので、芸人コースの授業を終えたアシスタントスタッフがそのまま居残って、作家コースの授業も兼任していたのですね。
芸人コースの生徒達から恐れられていたアシスタントスタッフの先輩方でしたが、相手が作家コースの生徒ということもあって芸人コースの生徒のようにボ●ボコにされることはありませんでした。
ただ、威厳のある講師やアシスタントスタッフに囲まれながらの授業は緊張感があって不思議な感覚でしたね。
そして、そんな作家コースの授業にもACミランのユニフォーム姿のTさんはアシスタントスタッフとして参加していました。

さて、時を現在に戻しましょう。
オンライン配信ではありましたが、ACミランのユニフォームを着用したTさんを見た瞬間に14年前の記憶がフラッシュバック。
Tさんの体型こそ変わっていましたが、僕の目に映っているのは14年前にNSCの教室で見たTさん。
画面越しに震えてしまいました。
正直、サッカーに疎い僕はあのユニフォームについてはよく知りません。
でも、あのユニフォームの配色は忘れられるわけがありません。
先輩、講師、椅子、机、壁、乱雑に置かれた小道具。
14年前に見たNSCの光景があのユニフォームきっかけでブワッと蘇ってきました。

その後に語られたガットゥーゾ事件の真相も色々と感慨深かったのですが、冒頭のTさん登場で14年越しの思い出が蘇るという同じ時代を生きた人間にしか味わえないエモさを一緒に体感できたのが何よりも嬉しかったです。

File2.以降の未解決事件もずっとエモかったです。
いぬ太田君が終始ゲスかったところも、ヒロチョが泣き崩れるシーンも、すべてがエモかった。
これまで”エモい”という言葉を何も考えずに使ってきたけど、その言葉の意味が少しは理解できた気がします。

14年前の青春を思い出させてくれた監督の奥田泰さん、ニューヨーク、鬼越トマホーク。
最高のコンテンツをありがとうございました。

構成作家コース 38番 政光真吾

最後までありがとうございます😊 Twitterもフォローしてもらえたら嬉しいです🙌 https://twitter.com/politics_light