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当事者の方の声に寄り添う!矢田議員との意見交換会レポート

はじめにー少子化問題の現状と矢田議員の思い

10月13日にオンライン上にて矢田議員との意見交換会が開催されました!

今回のテーマは矢田わか子議員による政策「子どもを持ちたい!という希望をかなえるために」。矢田議員は少子化問題を「この国の最大のテーマ」と考えているとのこと。PoliPoliや意見交換会を通じて少子化問題を根本から考えていきたいと考えています。

詳しい政策はこちらから→ 

日本の少子化問題の現状は確かに厳しいものがあります。会の中で矢田議員も指摘したように政府の出生率の目標は2025年までに出生率1.8を実現すること。

その一方で2020年の日本の合計特殊出生率は1.36と低水準。出生数も86万5,239人と過去最小の人数となっています。目標と現実には大きな差があります。

これを解決していくにはやはり当事者の声を政治に反映させていくことが必要。今回の会には実際に不妊治療や出産、子育てを経験した方を中心に9名の方にご参加いただきました。

出産にかかる費用について

意見交換会の中でまず話題になったのは出産費用に関する問題。現在、政府からは出産にかかる費用の補助として「出産育児一時金」42万円が支給されています。しかし、出産にかかる費用の全国平均は約50万円となっており、差額分は自己負担となっています。

参加者の方の中には自己負担が12万円を超えてしまった人も。このような実情に矢田議員は「実費弁済などの考え方を導入して、しっかりと払った分に対しての保証を入れていくことが必要」と指摘。

他にも参加者の方からは出産手当金(出産前後14周の期間に会社を休んだ分の報酬に対する手当て)の支給をより早くできないのか。それに合わせて、出産前後14週の期間をより延長できないのかといった質問・要望が矢継ぎ早に。

矢田議員は諸外国の例を出しつつ、高齢出産が増えているためにより母体を健康に保つために、出産前後の期間をより長くする必要があると語ります。他にもフライング入院への保険適用の検討も進めていきたいと語りました。

出産にまつわるお金は現実的でシビアな問題。だからこそ不公平感がないように制度設計をしていかなくてはならないようです。

女性政治家と少子化問題

続いてあげられたのは女性政治家が少ないこと。これは直接的に少子化問題の課題ではありません。しかし、女性政治家が少ないと実際に政府が設計する制度が当事者に寄り添ったものにならない課題があるようです。

ある参加者の方は「支援者が求めている制度と実際に提供されている支援のマッチングがうまくいっていない可能性がある」と言います。

また実際に不妊治療を経験した当事者の会のメンバーの方からは「日本の産科医療が自費診療となっているために産科自体が既得権益になってしまっている」も。妊婦さんとともに意思決定をしていく立場である医師が当事者の人たちにとってベストな方策を考えていない課題を感じているそう。


その背景には子育て/少子化政策が当事者の声を反映せずにブラックボックスの中で決まってしまっていることがあります。

ブラックボックスの中で意思決定が行われないようにするためにも矢田議員は当事者の方の声を大切にしているとのこと。子育て政策でもたくさんの妊婦さんの声を聞き、届いた多くの声を党の垣根を越えて、多くの議員に伝え、仲間を作ってきたこともあるそうです。

「熱を持っていれば社会を変えることができる」と語る矢田議員。矢田議員にしかできないアプローチでの少子化問題への解決が楽しみです!

より根本的な解決のために

意見交換会の中では不妊治療に関する話題がたくさん話しあわれました。しかし、矢田議員は少子化問題を根本から解決するにはまた別のアプローチも必要だと考えているそう。

少子化問題をよりよく解決するには子どもを持ちたい人への直接的な支援に加えて、より子どもを産みたいと思える人が増えるような社会環境整備も重要だからです。

男性参加者の方からは「男性の育児休暇の充実をしてほしい」といった声や実際に四人の子育てを終えた方からは「日本の教育費は高すぎる」といった問題提起も。

これらはまさに「子どもを持ちたいという希望をかなえる」ことができる社会の実現のために必要なアプローチだと感じます。一筋縄ではいかない少子化政策の難しさも感じました。

おわりに

エネルギッシュな矢田議員の下で子育てに悩む人たちに寄り添った少子化政策が進んでいくことが楽しみになる意見交換会になりました。

筆者は男子大学生かつ運営スタッフという立場ながら学ぶ点がとても多く驚きました。出産/子育てに悩まれる当事者の方の声を聞いていると、自分が今から準備できることはないだろうかと考えさせられます。

必ずしも当事者でなくとも意見交換会は学べる点がたくさんあります。少しでも政策に関心があればお気軽に参加してみてください。

これからもPoliPoliは政策を前に進めたい議員さん/ユーザーさんを全力でサポートしていきます。ぜひ今後の開催にも注目してみてください!→