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polimosテルの人口研究

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今年の3月、4月にコロナ禍真っ只中で暇なテルが書いた人口問題に関する論文じみた文章です。人口や少子化という概念を歴史的に分析し、主に人口と経済の関係を考察しています。そして日本の…
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2020年12月の記事一覧

8、戦後から現代までの日本の人口動態

戦後から現代までの出生数を見ていきたい。まず着目するべき点は戦後すぐに起こった第一次ベビ…

7、戦前日本の安定的な出生率の要因

ではなぜ大正から昭和にかけて人々は苦しい生活を強いられていたにも関わらず出生数は非常に安…

5、産業革命期の日英からわかる人口転換

ではなぜイギリスと日本は産業革命が起きた時期に違いがあってもそれを契機に人口が増えていっ…

4、近代からの日本の人口動態

ここで日本の歴史人口のデータに戻り日本の明治維新からの爆発的な人口増加を考察していきたい…

3、イギリスの中世から近代にかけての人口動態

次に同時期のイギリスの人口を見ていく。その前にイギリスの人口を語るうえで外せないのはマル…

2、江戸幕府の慢性的な財政難と元禄、化成文化

しかし江戸時代中期の1716年ごろから人口の伸びが止まるどころか減少傾向にあった。これはなぜ…

1、江戸時代初期の人口爆発

では歴史人口学の観点で江戸時代から日本の人口の歴史を見ていこう。総務省のデータによると鎌倉幕府成立の1192年で757万人、江戸幕府成立の1603年で1227万人。続いて徳川幕府第八代将軍吉宗が行った享保の改革1716年で3128万人、明治維新の1868年で3330万人。江戸時代から明治時代までのおよそ250年間で人口は約3倍に至っている。終戦の1945年で7199万人、そしてピークになるのは2004年の1億2784万人となっている。歴史人口のデータで興味深く、着目するべきと

はじめに

去年7月21日、参議院選挙の後に行われた世論調査の報道を私は食事の片手間に見た。その世論調…