『房総グランオテル』の感想

越谷オサム『房総グランオテル』を読了した。

秋半ばの房総を舞台に、民宿経営者一家らと怪しげな宿泊客の、三日の間に起きた悲喜こもごもな出来事を描いた作品。
作者の他作品にも当てはまることだが、読み始めるとスルスルとその世界感に没入し読み進んでしまう魅力と云うか引力を持ったお話であり、映像化されたものが観たいなあ、あの役はあの役者さんが良いなあ等と色々想像力が羽ばたいてしまう。
現実のツラい面や人の行動の不可解さだけではなく、ニッコリしたりホッとする出来事や温かいまなざし、更には一歩踏み出してみることの重要性などを感じる。
閉塞感に悩んでいる人におすすめしたい一冊。



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