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YAMA no GAKKO step 01

福島県に山の学校をつくろうというプロジェクトの話です。準備のことや、経過報告などここにあげていこうと思います。また、ここでの収益は、山の学校関係に使用させていただきます。よろしくお願いします。

 WHY DO WE THINK SO?

自然欠乏症候群のことは前回の#00に書きました。
養老孟司さんの著書「子どもが心配」の冒頭にこの様な表現があります。

脳化社会と表現した。意識中心の社会を作ると、そこから自然は排除される
ヒトの自然の典型は身体と子どもである
脳化社会とは具体的には都市であり、都市と子どもは折り合わない

子どもが心配 養老孟司著

養老孟司さんのお言葉を借りるなら、自然をコントロールしようとすることと、子どもをコントロールしようとすることイコールだということが分かります。
そして、その行為がいかに不可能かということもです。

更にいえば、あるべき者をあるべき場所へ再度配置し直す必要があるということ。身体を使って子どもが、自然の中で遊びまわる。
それが、在るべきカタチだと私たちは信じています。

身体を取り上げられ、身体を小さな机と椅子に縛り、小さな箱(教室・家)に押し込めているのが現在の多くの環境ではないかと思うのです。脳化社会に適応できる人材育成機関がこれほど、沢山在るのは何故か?コントロールできる方が、歓迎すべき対象だと思うからでしょうか。想定内のアイデンティティが必要だからでしょうか。

しかし、先にも書きましたが、それは不可能です。その歪みは、子どもの身体を壊し心も壊していきます。壊れる方が簡単です。自然を壊すことと同質です。壊すことは容易く、育てより強くしなやかにするには人智を遥かに超える神秘が込められています。私たちにできることは何か?育てるなんて、とてもじゃないけれど痴がましいです。私たちができることは、自然に敬意と畏怖の念を抱くように、子どもの進むその山の中の道を敬意と畏怖の念を忘れず、命を護ることにつきると考えます。

まだまだ先は長いですが、これからも一歩づつ進んでいきますので応援をよろしくお願いします。


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