見出し画像

ちょっとだけのつもりが

現代アートを学ぼうと思ったきっかけは、MFAホルダーになりたいと考えたから。なにしろ、外資系企業だとMBAホルダーがゴロゴロ、ヨーロッパでは、ドクターもゴロゴロいる。

同僚が冗談で、ヨーロッパでは「ドクターいくつ持ってる?」という質問が飛び交っていると話をしていた。その同僚から聞いたのだけど、ヨーロッパの博士課程の学費は、日本に比べて安いということらしい。

さて、本筋に戻る。社会人大学院に行ってみよう、どうせならMFAがいいんじゃないだろうか。そうしてアートスクールに入学した。


入学前の教授との面談は、このノートを見てください。


大学院生として現代アートを研究すること。当初は戸惑いばかりだったように思う。

アートの世界では、論文発表に代えて作品発表するんだ。と思ってたら研究者も居て、論文、論考などを発表している。作品批評もあるし、かと思えば産業とも言える巨大なマーケットが存在する。アートを取り巻く世界というのは思った以上に広がりと深さがある。そして壁もある。

僕の当初の研究課題というか興味は、現代アートにおける価値生成。如何に作品が価値づけされていくのか。それと、教授から課せられた課題がある。アートに持ち込まれたブロックチェーン技術。その影響についてレポートせよというもの。

ブロックチェーンレポートについては、リサーチ、整理、考察という流れ。このリサーチアプローチはアートに限った話じゃないし、コンサルタントの仕事から見ると、かなり軽い部類に入る。このあたりについては、別のノートに書こうと思う。

現代アートのアーティストの名前はほぼ知らなかったし*1、だから特に好きなアーティストはいないし、好きな作品もない。おおよその日本人と同じように印象派は好きだけど、抽象絵画は分からない。アートが好きだと、ちょっといいよね、という具合に、シルクスクリーンを中心に絵を4点ほど所有している。けれども飾っていない...。

こうした本質は、まだ変わってないけれど、現代アートを楽しいと思うようになってきた。


*1 さすがに草間彌生と村上隆くらいはしっていた。


いただきましたサポートは美術館訪問や、研究のための書籍購入にあてます。