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現代アート研究

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現代アートを学び始めた外資系IT企業のプリセールス。 難解な現代アートを探求する学びの記録。
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2021年11月の記事一覧

社会人向け教育 リカレント教育・リスキリング 現代アートなんてどうだろう?

このnoteは、大学院に進学した際の研究考察メモとして書いてきた。修士を取った後も続けているのは現代アート研究を習慣化させたかったから。思いついたときに書くのではなく毎週書く、ただし曜日までは固定していない。執筆にあたっては、ゆるさと厳しさを持ったルールを課している。 社会人向けの大学院、それほど選択肢は多くないけど選ぶことはできる。働きながら学ぶ、それをリカレント教育と呼ぶと思っていたけれど、リカレント教育は就業と学習のサイクルを指すということで、一旦職を離れることを言う

アートとマーケティングとプラットフォーム

少し古いニュースだけど気になったので、備忘のためにメモを残しておきたい。2020年の7月にSINGULARTが月間売上2億円になったという記事を見た。2019年からこのサイトを注視していたが、そこまでの売上規模だと思わなかった。12億円の資金調達にも成功したという。 日本向けのセールスも月間1200万円ある。販売価格は3万円から400万円であり、7500人のアーティストが参加しており、日本語を含む10か国語でアートを購入したい人の相談に乗ることができる。ECで購入する際の不

ギャラリー・ホッピングと草むしり

ホー・ツーニェンを見た後、しばらく放心状態というか、満たされた状態というか、そうした心境が続いた。 2000年代だったかな、日本人とはどういうものか、そんなことに疑問を持ち、いろいろな本を読んでいた時期を思い出す。恐らく、その時期の感覚が展覧会鑑賞の経験を通じて掘り起こされたのだと思う。 前にも、このnoteで書いたが、読書感想のブログを持っていた。何を思ったのか消してしまった。そのブログに掲載していた読書メモが惜しかった。結構なアクセス数があったのと、書籍化のオファーも

京都と豊田市、境界を巡る旅 虚無の声と百鬼夜行 ホー・ツーニェン

YCAM で開催されていたホー・ツーニェンのヴォイス・オブ・ヴォイドー虚無の声、幸いなことに京都にも巡回してくれた。直前に日程を組んだためにVRの予約は既に満杯だった。 膨大なリサーチに基づき、京都学派を深掘りする展覧会、あいちトリエンナーレの旅館アポリアからの接続という。豊田市美術館には行ったが、時間の関係から旅館アポリアの展示はパスしてしまった。後から分かったことだけど見ておきたかった。 副業で大阪に滞在していて、週末になってから京都に移動する。阪急の車内で浅田彰とホ