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現代アート研究

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現代アートを学び始めた外資系IT企業のプリセールス。 難解な現代アートを探求する学びの記録。
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2021年6月の記事一覧

フィールドワーク 西陣

京都西陣のリサーチをしているゼミの同級生がある。 大阪の副業(ファッション・アパレル業向けコンサルティング)の関係で出張する機会があった。出張の日程を拡張してやりたいことをやっておこう。名古屋でゼミ同級生が現代アート写真のギャラリーをオープンさせたので、名古屋に寄りつつ、京都でピピロッティを見る。そして、滞在日程を調整して、別のゼミ同級生のリサーチに同行させてもらった。 冒頭のイメージは東陣、西陣は一定のマインドシェアがあるが、東陣を聞きなれている人は少ないと思う。同級生

韓国でアートマーケットがきてる

韓国のアートマーケットが賑やかになってきている。美術手帖でも記事が掲載されていた。銀座にオープンしたKÖNIG TOKIOは、ビルの建て替え工事に伴い銀座から撤退、韓国に新しいロケーションをオープンするらしい。そうしたニュースを読んでいたこともあり、韓国に現代アートがきているというのを感じていた。 美術手帖は有料会員向け記事だったけど、ARTnews は無料で読める記事を用意していたため、こちらで概要を掴む。 大規模なコレクションが美術館に寄贈された。サムスン電子会長の李

『ボイス+パレルモ』@豊田市美術館 鑑賞日記

ゼミの同級生二人と豊田市美術館のボイス+パレルモの展覧会を見にいった。緊急事態宣言の中での移動、ボイスについては色々なテキストがあり、今更僕が何か書くことは見当たらないと思った。なので、今回の鑑賞について日記としてテキストを残しておこうと思った。 副業のために大阪に行く。毎日4桁の感染者を出していた大阪、商業施設は休業し、シャッター街の中、仕事で出なくてはいけない人と思われる人達があった。そこまで人流は少なくないけれど、無言で移動している人達、悲壮感というよりは忍耐といった

川上喜朗『晦の瞳』@LIGHT HOUSE GALLERY 鑑賞メモ

晦 つごもり 新月のことだという。僕は晦日(みそか)のことだと思っていた。 川上喜朗の描く瞳は黒一色に塗りつぶされている。白い肌とコントラストが生まれ、無表情に見せながら、なんとも表情豊かになるのは、その黒に引き込まれるからかもしれない。 2020年12月の新宿眼科画廊の展覧会で初めて見た。 Twitterに情報が流れてきた両国のLIGHT HOUSE GALLERYの展覧会、初日で完売したとあった。期間中は展示が続くので、日程をやりくりして見に行く。 新宿の『かげ