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現代アート研究

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現代アートを学び始めた外資系IT企業のプリセールス。 難解な現代アートを探求する学びの記録。
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2021年2月の記事一覧

川上喜朗『かげごと』@新宿眼科画廊 鑑賞メモ

Twitterを眺めていて展覧会を知った。ギャラリーそのものと、展覧会の両方に興味を持ち、残り少なかった会期中に出かけてみた。 歌舞伎町、百人町、北新宿、なんとも形容しがたいエリア、花園神社の近くであり、ゴールデン街の雰囲気を残す感じ、いや、アクセスは東西南北、様々な路線を使うことができるから、このギャラリーに至るまでの物語が、それぞれにできあがる。大江戸線の東新宿、東京メトロの新宿三丁目、JR、西武の新宿駅、大久保方面からもアクセスは可能である。 昼のゴールデン街を通り

スーザン・ソンタグ『写真論』読書メモ

今だからこそ、この本を通常の読書のスピードで読めるような気がする。 おおよそ2年間の大学院修士課程、現代アート研究が、身に着いたということだろう。写真とは何かという点について確認しておきたいと考えている。 本書は恐らく読むたびに新たな発見が得られると思う。この書籍では沢山の事例が取り上げられている。写真家、美術家、詩家。そうした人達の作品、写真集や、何をしたのか、そうしたことを参照しつつ紐解きながら読み進めていくべき本だった。 スーザン・ソンタグの写真論 写真産業が、

高木正勝『星の時間』 鑑賞メモ

少し前のことになるけれど、2020年の11月終わりくらいの話。興味深い映像作品の展覧会があった。 佐賀の展覧会に関して一通り、そして所用を一通り、今回は長い滞在になった。太宰府天満宮で《ソトタマシイ》を見に行けたのは、とても良かった。 時間があったにも拘わらず、ゆっくりした感じはしない。スマホの歩数計を見たら、毎日2万歩以上の記録だった。久しぶりに歩いた。最終日は福岡で美術館を回ろうと考えていた。ただし、月曜日休館が多く、相変わらずの自分の計画性の無さを責めることになる。