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与えられるものこそ 与えられたもの

Polarisのゆうこりんです。この会社に関わって7年ほど、3年前から運営チームに入って、Polarisが運営する調布市のコワーキングスペース「co-ba CHOFU」のディレクターや、新規案件の立ち上げに関わっています。

Polarisという組織は、何とも分かりにくいのですが(笑)体感しながら分かってきたことを、ワーカーの一人として書き綴ってみようと思います。

実は最近、藤井風さんにハマっているのですが、「帰ろう」という曲は、歌詞もとにかく素晴らしく、何度聞いても感動が止まりません!
特に感銘を受けた歌詞が、タイトルにもしたこの一文。

「与えられるものこそ 与えられたもの」

受け取り手によって解釈が違うかもしれませんが、私は「(自分が誰かに)与えられるものこそ(誰かから過去に)与えられたもの」と聞こえました。

Polarisで受け取った優しさが、日々の生活や子どもに循環している、そんなことについて、書いてみようと思います。


「優しい」コミュニケーション


Polarisでのコミュニケーションでは、非常に優しい言葉が行き来しています。「相手を尊重し、一緒に歩んでいこう」という意思が感じられる言葉がそこかしこにあるんです。

たとえば、役員たちがよく言うのが、「○○をしてくれたよね」という、感謝が含まれた表現の仕方。

「この資料、ゆうこりんが作ったよね」

ではなく、

「この資料、ゆうこりんが作ってくれたよね」

本人たちは意識していないのかもしれないけど、「その資料の出来栄え自体がどうであろうと、まずは作ったこと自体にありがとう」っていうニュアンスが含まれたこの表現1つでも、受け手の心証がすごく違います。なんていうか、大切に思われているな、とか、やっててよかったなと思わせてくれる。

「あの人に○○させる」

という言い方は絶対にしません。使役の助動詞「させる」は文字通り、自分以外の誰かになにかをさせること。業務委託なので、仕事をお願いする方も、お願いされる方も立場が対等だし、自らの意志で業務に関わっていて、自発的に業務をやっているから、「させられる」ことはない、というのがその理由です。

「○○してくれたよね」

という言葉を使い続けることで、対等な関係性が都度意識され、維持されていくと考えると、言葉遣いって本当に大切だなと思います。

ちなみに、雇用で縛られていないといっても、自己責任でとか自主性に任せますということではなく、チームによる振り返りの場を定期的に設けたり、自分自身がPolarisでの役割と業務、そして、組織とのかかわり方について考える場を定期的に設けて、おのずと同じ方向に向かっていける工夫をしています。それについては、この記事に詳しく書いています。


また、業務委託にこだわる理由については、創業者の市川が、別記事 【質問にお答えします】Polarisはなぜ「非営利型株式会社」で、なぜ雇用しないスタイルなのか? で詳しく書いていますので、ぜひこちらもご覧ください。


かつて、別の会社で業務委託として働いていた時は、「次失敗したらどうしよう」「どんな風に評価されてるかな」「相談相手がいなくてしんどい」とビクビク、ドキドキ、シクシクしていました。常に気持ちが小走りで、心拍数高めな毎日、疲れ果ててたなあ・・・

上でも、下でもなく、いつも横でお互いの存在を感じながら同じ方向見て共に進んでいく感じ=「優しい」と表現するならば、そんな空気を漂わせ続けているPolarisは、本当にすごい組織だなあと思うのです。


「優しい」はぬるくない



ここまで読んでくださった方の中には「ずいぶんぬるい会社なんだね、うらやまー」と思った方もいるかもしれません。

でも、実は「優しくあり続ける姿勢」を維持するの、結構大変なんです。

Polarisに来る前は、社員として雇われ、
「上からの指示は絶対で従うもの」
「モヤモヤは飲んで解消」
「上司の評価で昇進が決まる」
「仕事ができるかできないかが全て」
みたいな組織にいたので、風土の違いを感じて腹落ちさせて、それを言葉や行動にまで落とし込んでいくのに、私はだいぶ鍛錬がいりました。

一つ一つ丁寧に向き合っていくことを、めんどくさくなって切り捨てたくなることもあるけど、そこをグッとこらえて、、、ということを数年繰り返して、だいぶナチュラルにできるようになってきた気がします。(でも、まだ時々こらえることがある私・・・まだまだ修行中です)

切り捨てるのは簡単なんです。相手をリスペクトし向き合い続ける、一緒に進める道を探る、そして自分に問い続けることの方がずっと大変。


優しくされたから、優しくできる



ここで受けた優しさは、今までの自分を浄化してくれ、周りの人にも優しくしようという余裕まで生み出してくれました。

Polarisで働くようになってから、かなり思考回路が組みなおされ、物事の捉え方や、子どもにかける言葉もだいぶ変わったように思います。
子どもが何か失敗をしても、頭ごなしに叱るのではなく、どういう状況でこうなったのか聞いて、次はどうすればいいか一緒に考えることができるようになりました。もちろん、子どもが成長したことによってそれができるようになったというのもあるけれど、Polarisにいなければ、きっと私は子どもを上から見下ろすことしかできなかったと思うのです。

Polarisで与えてもらったことを、子どもにも与えることができる。与えられるものこそ、与えられたものだったんだなあ。そんな風に思っています。


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