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気が利かないのはどっち?

スマホ見ながらダラダラ歩く人、端でもなく真ん中でもなく中途半端なところを歩く人が邪魔だった。
その日は土日で、ただでさえ人が多いのに気が利かないというかなんというか、とにかくイラついた。

そんな日の夜のこと。
とある配信者のライブで、品出しをしている店員が邪魔で商品が見れなかった。自分に気付いているはずなのに退いてくれなくて、気が利かない人にイライラしたというコメントがあった。

今日私も、気が利かねえなとイライラしたな。
なんて思い出しながら聴いていれば、その配信者は事実と観測が混ざっていると話だした。
店員が品出しをしていること、そこの商品を見たいことは事実。
気付いているはず、というのは事実ではなく観測。
声をかければ解決するのにそれをしないからイライラしてしまうのだと。

確かに。
気が利かないな、と思う人は人よりも多くのものに気付いているかもしれないが、他人に気を使えているかどうかは全くの別。

「気が利かねえな」というのは気が利かない奴のセリフで、本当に気が効く人は、きちんと声をかけてあげられるのではないか。
それは、気を利かせるのが苦手な人や、集中していてたまたま気付かなかった人、わからない人、そういう人に気を利かせた行動なのではないか。

あ、ちょっとこうして欲しいんだけどいい?
って言えるのすごいかっこいい。
察してよという態度じゃなくて、ちゃんと言える人ってかっこいい。

それで快く応じてもらえれば、互いにありがたいことだ。
もしかしたら相手にとっては無理なことだったと知れるかもしれない。
反応が最悪だったらそれはそれ。もう多分相手の問題。

いやはや恥ずかしすぎて、自分が傲慢すぎて土の中に潜りたい気分だ。
せっかく気付けたとしても、その先の気遣いがない。
黙っているだけが気を利かせることじゃない。

誰かにイラついたり、馬鹿にしたりする時、だいたい自分の傲慢さや阿呆さに気付けていない。
自分が愚かで笑うしかない。
ああ、だからダメなんだ。
まあまあ、人間らしくていいよ、うん。
そうそう、気付けたから花丸にしておこう。
気付けた記念日や。
乾杯。おっけ。次々。

そんな傲慢さを再確認した一日だった。

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