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個人の好みを「わがまま」と一蹴する日本文化

5秒で外国人のハートと信頼をゲット
Globalish講師の高橋 アキです。
オンラインで大学生から70代まで
幅広い年齢の方に英語を教えたり
英語-日本語の翻訳通訳を提供しています。

英語を教えることを通じて
日本に英語とグローバルマインドが浸透する
「日本の北欧化」の実現を目指しています。


「中学受験」をテーマにした配信にハマりました

ホームエデュケーションについて配信するおあさんとの出会い

昨年から「中学受験」をテーマにした
配信に興味を持っておりまして
いろいろな方のお話を聞いていたら
Stand.fmにておあさんという
配信者さんにたどり着きました。

おあさんは、お子様を
ホームエデュケーションしている
子育て中のお母様で
「ホームエデュケーション」をテーマに
配信をされていらっしゃいます。

その、おあさんの配信の中で
こちらの配信▼をお聞きして感じたことを
今日はアウトプットさせてください。

おあさんの配信の概要

配信の詳細はぜひぜひおあさんの配信▲を
お聞きいただきたいのですが
主旨を簡単に要約すると
お子様が学校教育に合わなくて
ホームエデュケーションを始めた
その理由などについて
お話をされていらっしゃいます。

日本の教育のシステムに
合わない子に対して
どう教育していけばいいのか
それを模索されているおあさんの
心の声を聞かせていただき
いろいろと考えさせていただきました。

「日本の教育」への私の考え

欧米の教育の話を聞いて感じる違和感

「教育」、特に義務教育のような
大勢へ提供する学校教育は
ある程度システム化することは
必要だと思います。

その一方で、欧米の話を聞いていると
政府も学校も「子どもの才能を伸ばす」
という点では同じゴールを目指していて
どうすれば子どもの才能を伸ばせるのか?
については教育研究的な先生たちの学びや
専門的な知識・経験を大切にしているという
イメージを抱きます。

例えば、
先生の授業をチェックして品質を管理したり
「Multiple Intelligence(多重知能)」
考えを大切にし、個性に合わせた授業作りを
促進するなど日々進化成長をさせている
そんなイメージを感じています。

また、日本と大きく違うところは
欧米は仕事よりも人生を大切にする
文化的な背景があるためなのか
学校側にこうした教育をしてほしいと
教育省のようなところが通達を出す場合
教育省のようなところが
先生たちが自由に使える授業教材のツールを
予め作成してオンラインで配布するなど
現場の先生側の労働負担の軽減も考えた
通達の方法がなされていると感じます。

日本の教育には選択肢がない!?

さて、おあさんの配信に話を戻します。
提供されている教育システムに合わないと
学校を行くのを辞めても
学校に行かない子が通う施設はほとんどが
学校復帰を目指した施設となっており
ホームエデュケーションの選択肢や
周囲の理解などもほぼなくて
今の日本は、教育の選択肢が学校以外無い
というのがおあさんの問題提起だと私は感じました。

この話を聞きながら思い出したのが
私が中学生の頃に好きだった映画で
「恋人たち予感」という映画です。

1980年代、アメリカは食の好みにも柔軟に対応していた!

映画「恋人たちの予感」で、メグ・ライアンが演じる
主人公がダイニングでオーダーをする時に
めちゃくちゃカスタマイズをオーダーします。
(詳しくはぜひ動画を見てください!)

一緒にいる男性も、店員さんも
あまりの細かな注文にタジタジですが
「こんなのできません!」と断るでもなく
“Um-hum” といって注文を取ります。

当時、中学生だった私は
「アメリカってこんなに自分を主張して
 いいんだな」って、
メグ・ライアンがかっこよく見えました。
(いやいや、男性も店員もビックリしてるでしょ!!
 アメリカでもいい印象ではないんだよ、と
 今なら昔の自分に突っ込みたいですが。。。)

アイスクリームを
バニラからストロベリーにするくらい
お店にフレーバーがあるのなら
気軽に対応してくれるのがアメリカですが
日本では、メニューでアイスがバニラと
決まっていれば、それをストロベリーに変えて
といっても融通が利かないもの。

唯一、融通が利くのは
コーヒーじゃなくて紅茶にしてほしい
という要望くらいでしょうか…

個人対応にまだまだ非寛容な日本

イギリス在住の友人からみた日本のアレルギー対応

日本では、家でも外食でも
「出されたものを文句言わずに食べなさい」
と、自分の好みに合わせた要求は
「わがまま」と一蹴されてしまいます。

食物アレルギーを持つ人が増えて
アレルゲンを食べると命に係わる場合がある
という認識が広まってからようやく
アレルギーによる要求は「わがまま」でないと
考えられるようになりました。

それでも、イギリスに住む友人は
卵や小麦などにアレルギーのある
娘さんを連れて日本に帰国すると
「日本では、イギリスのように気軽に
 アレルギー対応のパンが買えない!」
と嘆いてました。

一度、その友人が帰国したタイミングで
お互い子どもを連れてファミレスに行ったのですが
乳製品にもアレルギーのある娘さんが
かき氷が食べたいとかき氷を頼むと
お願いしていないのに「練乳」がかかっていて
結局食べられないということもありました。

こうした経験から日本はまだまだアレルギーでさえも
個別対応には非寛容な国なのかなと感じています。

食の世界から教育の世界を見てみよう

子どもの個性に合わせた教育と
食べ物の好みを同列で例えるのは
どうかとも思いますが
やはり欧米はある程度、食べ物でも
教育でもその人の必要性に合わせる
柔軟性を持ち合わせていると感じます。

日本もビジネスでは、コーヒーチェーン店などの
カスタマイズのように要求に沿うことが
マネタイズになると分かると
そのための仕組みを作り
個別のニーズに合わせてくれますが

マネタイズがしづらい義務教育や
学校教育では
手間がかかる側の不満や
手間をかけさせて申し訳ないと感じる
要求を伝える側の心理が
どこからともなく現れるからか
個人のニーズに合わせた対応をしない
もしくはできないのではと推測しています。

欧米だってすべてに寛容なわけではない

とはいえ、昨年カナダに行ったときに
友人たちが食にこだわりの強い友人らに
どこまで対応するかという話をしていて
「個別の対応はできない!!」
と言っていたりもしていました。

個人のこだわりを押し通すなら
自分で持ってきてもらうと言っていたので
「個別対応は手間がかかる」という思いは
同じなのかも知れないなと思いました。

日本ももう少し寛容になってもいいと思っています

けれども、教育は手間暇をかけることで
1人1人のスキルが伸びるのですし
昔フィンランドの教育相の方が言った通り
「国民を一人も落ちこぼれにできない」
という思いは少子化大国の日本にも
必要なマインドだと思います。

日本の子どもたちのための
教育環境がより良くなるように
私も応援していきたいなと思っています。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
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