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無意識と意識

呼吸というのは意識的にも無意識でも出来る運動です。
呼吸しよう!と思わなくても勝手にしてるし、運動に必要な酸素の量に合わせて呼吸も早くなったりもしています。寝ても起きても呼吸してます。
でも意識的に吸ったり吐いたりも出来ます。ここがめずらしいです。

無意識で自動的に活動しているものは身体の中では多いです。心臓などの内臓器は様々な調整をしながら動き続けています。意識的にコントロールはちょっと難しいです。訓練して出来る人もいるかもしれませんがごく少数なのです。

無意識的に行っている物は本人の癖が出やすいと推測しています。
呼吸する時の癖というも呼吸も運動だからあります。胸郭(肋骨)のどこを膨らますのか左右差は?胸?お腹?背中?肩はすくめますか?などなど

癖というのは姿勢や筋肉の緊張・動かしやすい関節・受けている教育・技術・環境などさまざまな影響を受けています。つい呼吸は意識的も出来るので癖を修正するような呼吸の仕方を練習したくなるかもしれません。しかし癖は結果であり、原因は他にあります。原因を解決して自然と(無意識に)癖がない状態で呼吸が出来るようにコンディショニングしていくことが重要です。

そもそも無意識で呼吸して運動や歌や楽器の演奏活動をしているのに、意識的に呼吸を変えても実際の活動時に呼吸を意識してなんて行えません。全力ダッシュする時に呼吸意識しながら出来ますか?大事な本番の演奏時に呼吸を気にしていていい演奏は出来ますか?意識的に練習したことを無意識でも出来るようになるには途方もなく時間が掛かるのです。だからスポーツなど基礎的なことを反復練習するのです。しかしいつもと同じように呼吸しやすいカラダのコンディションに整えれば、その呼吸という動きは再現性のあるものに変わります。

意識的にも訓練出来る呼吸だからこそ、実際に役立つ形でコンディショニングしていくことが大事です。呼吸しやすいカラダで自然と楽に呼吸出来る感覚を感じて頂きたいです。

次回のワークショップは3月27日(土)@東京 新宿です。