ポーランド人との国際結婚は激レアだった!統計上の衝撃の数字!
* 本文は2019年にblogに投稿したものをnoteに再投稿しています。
ポーランド人と結婚して1年が経とうとしています。初対面の人に「妻がポーランド人です」と話すと「珍しいね〜」ってよく言われます。でも、都内にはポーランドコミュニティーなるものが存在していて、僕の周りにはポーランド人と国際結婚している人が結構います。そんな環境で生活していると、それほど珍しくないのではないか、という気さえしてきます。
- はたしてポーランド人との国際結婚は、どのくらい珍しいのでしょうか?
- 日本人同士の結婚や、他の国の人との国際結婚と比較するとどうなのでしょう?
- 訪日外国人が増えているみたい(*2019年時点)ですが、国際結婚件数も増えているのでしょうか?
このあたりの疑問に答えるべく、統計局のデータを紐解いていこうと思います。
国際結婚全体で見ると、増えてるの?減ってるの?
まずは統計局が出している人口動態調査に載っている、国籍別の婚姻件数の年次推移を見てみましょう。
統計局さん、1965年からこんな統計をとっていたんですね!グラフを見ると、80年代くらいから急激に増え始めて、2006年をピークに一気に落ちています。その後、2016年ごろから少しずつ増えてきているようです。一体2006年に何があったのでしょう!?統計局からデータを取得して、もう少し詳しく見てみようと思います。
統計局のグラフが積み上げグラフで、国別の推移が分かりにくかったので、折れ線グラフにしてみました。こうすると、国別の影響度が分かりやすいですね。どうやら、2006年を境に”妻がフィリピン人”の国際結婚が一気に減っているようです。調べてみると、2004年ごろに興行目的の入国に規制がかかったのが、主な原因みたいです。
男女の違いはあるの?
2017年のデータを男女別でグラフにしてみました。
結構大きな違いが出てますね。アジアの国の人との国際結婚は妻が外国人のケースが多く、特に中国、フィリピン、タイは圧倒的な差が出ています。一方、アメリカやイギリスなどの欧米系とは夫が外国人のケースが多いみたいです。日本人男性はアジア系女性との相性が良くて、日本人女性は欧米系男性との相性が良いということなのでしょうか?
ポーランド人との国際結婚はどのくらい珍しいの?
本題のポーランド人についてですが、おそらく人数が少なすぎて統計結果がないです(笑)。ですが、同じヨーロッパのイギリス人と似たような感じなのでは無いかということで、イギリス人のデータを基準に推定してみましょう。
多めに見積もってもイギリス人の半分くらいなのではないでしょうか。イギリス人との国際結婚件数が国際結婚全体の1.4%なので、ポーランド人の場合は国際結婚全体の0.7%程度ということになります。
もう少し具体的な数字を見てみましょう。
イギリス人との結婚件数は夫妻合計で280件なので、結婚全体の0.05%です。妻がイギリス人の場合に限ると58組しかないんですね!!仮にポーランド人との結婚件数をイギリス人の半分とした場合に、
- 夫妻合計で約140組(結婚全体の0.025%)
- 妻がポーランド人の場合約30組(結婚全体の0.005%)
となります。
え!?0.005%!?全体の2万分の1じゃん!!
もう一度言いますが、日本人男性とポーランド人女性との結婚は日本の結婚全体の約0.005%です!!2万組に1組の確率です!!ちなみに、僕の周りに日本人男性とポーランド人女性の組み合わせの夫婦が10組くらいいますが、2万分の1の寄せ集めだったんですね!あまりの少なさに高揚してしまいましたが、気を取り直してまとめに入ります。
まとめ
検証結果としては、ポーランド人との国際結婚件数は日本の結婚全体の推定約0.025%で、その中でも日本人男性とポーランド人女性との結婚件数は日本の結婚全体の推定約0.005%(2万組の1組)であることが分かりました。周りから言われる通り、自分がとても珍しい境遇にいることが分かりました。自分の周りにはたまたま同じ境遇の人が集まっていただけで、フィルターバブルの中にいるということを自覚しました。
また、調べる過程で国際結婚の歴史や傾向も垣間見えました。国際結婚件数は1980年代くらいから急激に増え始めて、2006年をピークに一気に落ちていて、その後、2016年ごろから少しずつ増えてきています。その中で、アジア系諸国の人との国際結婚は妻が外国人のケースが多く、欧米系諸国の人とは夫が外国人のケースが多いようです。
参考文献
- 人口動態調査
- 平成30年 我が国の人口動態
- 人口動態調査 / 人口動態統計 確定数 婚姻 夫妻の国籍別にみた年次別婚姻件数・百分率
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