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【インターナショナルスクール】IB採用校って、他の学校と何が違うの!?学習内容や課題について

9月から始まった学校、2か月が過ぎました!ポーランドはすっかり寒くなり、朝7時過ぎに家を出るころ、まだちょっと薄暗い。真冬の寒さが今から怖いですが、黄葉を楽しみながら(ポーランドは黄色くなる葉っぱが多いです)通学頑張っております。

2か月学校に行って、IBの学習内容がすこーし分かってきたので、一体どんな学習をしているのか?子どもたちが普段取り組んでいる宿題や課題について、まとめてみようと思います。



IBとは

国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム、 国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)のことです。
聞きなれないうえに言いづらい!このプログラム。
調べれば色々と書いてあるのですが、めちゃくちゃざっくりいうと、
平和でより良い世界を目指す、国際的な視野をもつ若者を育てよう!
という教育プログラムのことです。

年齢によって、次のように分かれています。

  • PYP(Primary Years Program)3歳~12歳

  • MYP(Middle Years Program)11歳~16歳

  • DP(Diploma Program)16歳~19歳

もともとは、親の都合で世界各地を飛び回るような子女たちが、世界共通の大学入試資格を取得するためのカリキュラム(DP)から始まりました。

国際的視野を持つためには、世界のことを知らないとね!
世界にはいろんな文化や考え方を持った人がいるよ!
みんな違うけど、違いを理解し共感しよう!

という考えのもと作られたカリキュラムでしょうか。
国際的に活躍するため、英語以外の複数の言語を学習するという特徴もあります。

このプログラムを提供している学校は、世界150以上の国や地域にあります。日本にもありますので、ご興味ある方は調べてみては。


初等教育プログラム(PYP)

PYPはでは特に教科書を使うことはありません。
どの学年でも、6週間をかけて、一つのテーマについて学びます。
大枠のテーマは次の6つです。

  1. Who we are 「私たちは誰なのか」

  2. Where we are in Place & Time「私たちはどのような場所と時代にいるのか」

  3. How we express ourselves 「私たちはどのように自分を表現するのか」

  4. How the world works 「世界はどのような仕組みになっているのか」

  5. How we organize ourselves 「私たちは自分たちをどう組織しているのか」

  6. Sharing the planet 「この地球を共有するということ」

なんだかとても哲学的な感じがしますが、それぞれのテーマについて学年に合わせた学習内容になっていると思います。

それでは、1番目のテーマである、"Who we are"「私たちは誰なのか」について、うちの子たちがどんな学習をしていたか、私がわかる限りでご紹介します。

Grade1  三女の場合

6歳~7歳の子どもたちは、自分の好きなものを描いたり、自分の好きなおもちゃを発表する、ということに取り組んでいました。また、自分たちが普段口にする食べ物の栄養を学ぶ、(HealthyかUnhealthyかを分ける, フードピラミッドを作ってみる)、衛生について考える、(校内を探検しながら、バイキンがいそうな場所を探す、歯磨きや虫歯について考える)というような内容でした。

普段の宿題は、アルファベットの大文字と小文字のトレースや練習。曜日を書く。20までの数字を書く。簡単な計算問題など。そのプリントを金曜日に持ち帰り、週末やって、週明けに持って行きます。量はそれほど多くはなく、まだまだ簡単なものです。

ただ、三女はいわゆる反復練習が嫌いなんです。そのくせ綺麗に書けないと満足できないので、イィィ~~っ!!となります。なのでアルファベットを何回も書くなんて超ストレス。とりあえず書いてりゃ良いやん、と親としては思うのですがね・・・この悩みについては話が逸れてしまいますので、また別記事にて。。

また、スペイン語の授業もあります。この前は、色の言い方を習っていましたね。次女もその日、同じことを習ってたみたいで、二人でクイズ出しながらキャッキャと帰りました(笑)


Grade5 次女の場合

10歳~11歳の子どもたちの学習内容は、”Myth and Beliefs"「神話と信仰」

世界各国の宗教の基本的なことについて、いつどこで始まったか、一神教or多神教、教典があるか、どんな伝統行事やお祭りがあるか、それぞれの創造神話(どうやって世界が創られたか)などが娘のノートに書いてありました。

娘は授業内で仏教について聞かれたそうですが、答えられなかったそうで。当然、知らないはずです。私も主人も、そもそも宗教の話題に疎いし、日本の学校では習いませんからね・・・

IBで子どもたちが学ぶプロセスは、Inquiry-based learning と呼ばれ、学習はあくまでも生徒が主体となって取り組みます。そのテーマについて、知っていることを共有し、疑問点を挙げ、その情報を整理しながらより深く掘り下げていく。最後はリサーチした結果をパワーポイントで発表する、というような流れ。


うちの娘は、唯一の日本人なので、日本神話や仏教、神道について調べて発表しました。この時初めてイザナギとイザナミの神話がどういう話だったか、仏教と神道の違いって何なの?といったことを調べて。とても大変で難しかったですが、親も一緒に学ぶ良い機会になりました。恥ずかしながら、ずっと日本に住んでいながら知らないことばっかりでした。

他にも、Language Arts (文法やライティング)、Math(こちらは普通に小学校5年生並みの内容、分数や小数点)、Spanishの授業もあります。


普段の課題・宿題については、Grade5にもなると、結構多いです。
次々に追加される課題と締め切り日を、生徒たちはパソコン上でチェックしながら、こなします。

・まずは毎週出される、Language Artsの宿題。単語を覚えてスペルを書く(単語クイズが毎週あります)、お題に沿ったライティング(300 wordsほど)、1時間本を読むこと(これが全然できてない~!)

・毎週あるMathクイズの勉強(理解度に合わせて、足らない部分はやっておきなさいよー、という感じ)

・時折出るプレゼンテーション課題(先ほど書いた宗教についてのこと、他には、蜘蛛について調べる課題、おすすめの本を紹介、など)


一筋縄ではいかぬIBの授業

自分の考えやリサーチした結果をを発表し共有するというIBの授業内容、慣れていない娘たちにとってはとても大変ですが、これに慣れて自分でできるようになれば、大人になってからとても役立つだろうな、というのが率直な感想です。

私自身、大学生になってから初めて、プレゼンテーションをしろ、と言われて、正直やり方が全く分かりませんでした。まあ、私の時代と今の時代は違いますが(笑)、今は膨大な情報が手に入る時代。正しい情報を選び、まとめて、自分のものにするという力が必要になってきます。

インターナショナルスクールライフは始まったばかり!
今2番目のテーマで学習していますので、終わるころにまた記事にしたいと思います。

長くなってしまいましたが最後までお読みいただきありがとうございます♡
それでは!


 









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