半年間、自分の部屋に居候が住んでた話
何か見たいけどそれほど集中せずに垂れ流しで見るならもっぱら幽遊白書を流すニュークレープ・ナターシャです。
2010年くらいの時、当時僕は大阪よしもとに所属しており、今のニュークレープというトリオがポラロイドマガジンという名前で活動していました。
その頃は相方と3人で3DKにルームシェアをしていました。
ぼくは知り合いのバーでちょくちょくバイトをしていて、そこに来る常連さんとも仲良くさせてもらってました。
バイトといっても来る面子はいつも同じで、結局だらだら朝まで喋ったり遊んだりして始発で帰るそんな日々でした。
ある日、その常連の一人である通称つぇっぺりんという男が朝帰らずに仕事を飛びました。
つぇっぺりんは滋賀から大阪に来ていて、週5で働いて土日を大阪で遊ぶという生活を送っていました。見た目は、弱そうなのび太です。のび太より弱そうでした。声も小さく、いかにも気弱そうなやつでしたが、みんなはつぇっぺりんを可愛がっていました。
つぇっぺりんは大阪に引っ越したいらしく、部屋を見つけるまでの間3DKの内の1である僕の部屋に住むことになりました。
部屋に来て、気が付いたんですが、ぼくはつぇっぺりんの本名も年齢も知りませんでした。
部屋で喋りながら、とにかくつぇっぺりんの人となりを聞きました。
実はつぇっぺりんは年上でした。
2つ年上でした。
まさかでした。
ぼくはライブやバイトがあったので、家にいることは少なかったんですが、帰れば必ずつぇっぺりんは家にいました。
つぇっぺりんは部屋の襖を開けると「あ、ああ、おかえり」と起きてた感を必ず出してきました。
絶対寝てたのに。別に寝てていいのに。
大阪で部屋を借りるためにとりあえず大阪で仕事を探してたみたいですが、いつ帰っても大体家にいました。
人の家で引きこもってました。
家にいる時はゲームしたり酒飲んだり、相方にもいじられてました。
結局半年くらいつぇっぺりんは家に住み着いてました。
そして半年後つぇっぺりんは
滋賀に帰りました。
大阪に引っ越さんのかい!
つぇっぺりんが寝ていた畳はしっかり人型に沈んでいました。
それからかれこれ8年経った先日、つぇっぺりんからラインが来ました。
これかい!!
なんか用事ないんかい!
幸せなんかい!!
よかったのぉ!
夏ですね スイカでも食いたいもんですわね