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「デジタルでフィルムを再現したい」 を読んで実際にレタッチをやってみた

こんにちは、ポラックです。

デジタルフィルムを再現したい」

面白いタイトルの本だ。

SNSでたまにデジタルとフィルムについての論争を見かけたりする。

正にそういう論争に一石を投じる内容か。

かく言う私もフィルムとデジタルの両方で写真を撮っている。

フィルムはフィルム。デジタルはデジタル。と思っていた。

フィルムでは基本的にレタッチをしない。

デジタルはレタッチも含めて面白いが、あえてフィルム調にレタッチしようと思ったことはなかった。

そんな私がこの本を読んで思ったのは。

「この本面白い!」

「はじめに」の部分に書かれているのは

「撮って出し至上主義」の否定。

撮って出しは「自分の撮った写真を他人(カメラという機械)が代わりに編集しているのと同じ状態」とのこと。

それならば自分の意図を反映させながら最後まで仕上げたいという考え方が示されていた。

そしてフィルムについて「フィルム風とは」「フィルム市場の今後」「フィルムの魅力」などが書かれていて、この本の著者の嵐田さんのフィルムに対する造詣の深さやこだわりを伺い知ることができる。

その上であえてデジタルでフィルムを再現する方法を、40枚の作例によって具体的なレタッチ方法が数値を使って示されている。

ものすごく納得感があり、且つ非常にわかりやすい内容。

さっそく私もやってみた

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撮って出し

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レタッチ後

おお!

なんかフィルムっぽい!

と感動。笑

この本では最初にLightroomを使ったベースプリセットの作りかたが書かれている。

そのベースプリセットを使ってシチュエーションによって様々な数値を変化させて写真をフィルム調に仕上げる。

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撮って出し

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レタッチ後

こんな感じの写真をこんな風に仕上げるには、こことここの数値をこうしてあげるとできますよ。といった感じ。

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撮って出し

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レタッチ後

色んなパラメータを触っていると、どこをいじるとどう変わるのか少しだけわかってくる。

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撮って出し

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レタッチ後

ここで問題が

目標とするべきフィルム調がわからない。。。

私はフィルム写真が好きで撮っているものの、どのフィルムを使うとこんな色味だとか、フィルムごとの特性とかはわかるレベルではない。

なんとなくフィルム写真ってこんな感じかなレベル。

ここで思ったのは。

この本はフィルムの特性やフィルムごとの個性などがわかっている人が読んだら最強。

私の場合はゴールとなるイメージが乏しい。

パラメータを弄りながらの手探りとなる。

フィルムに対してのこだわりを持つコアなフィルムユーザー、且つデジタルは撮って出しでしょ!なんて方には逆に読んでほしい。

きっとすごくいい写真に仕上げられるのではないかと思う。

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撮って出し

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レタッチ後

この写真は作例の3番そのまんまのレタッチ

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撮って出し

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レタッチ後

こちらはほとんど25番のレタッチそのまま

なんてことない写真もレタッチでかなりいい雰囲気になる。

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撮って出し

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レタッチ後

色々と試していると

ん?

これフィルム調か?

と思う時がある。

まだまだ自分がフィルムの特性をわかっていないと気づく。

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撮って出し

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レタッチ後

それでも少なくともレタッチ前よりはいい写真には仕上げられるようになるだろう。

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撮って出し

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レタッチ後

そういう意味でもデジタルしか使ったことのない方はもちろん、コアなフィルムユーザーの方にこそオススメの良書!

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