艦これ運営やコミックLO公式等の凍結について、twitterへの考察とメモ

――2/22で猫の日、という事で平和のうちに終わるはずだった今日のインターネット世界は「「艦これ公式」twitterアカウント凍結」というニュースで一気に戦争直前の雰囲気になり始めた――
 

 ここ数ヶ月、いやもう一年ほどになるでしょうか。twitterにおける、いわゆる「凍結祭」と称されるような大量アカウントロック騒ぎが起き始めたのは。
 最近ではタイトルに挙げた「コミックLO公式」(2017/12)や「togetter」(2017/12)、個人(有名人?)では「菅野完(作家)」(2017/09)「矢吹奈子 / 田中美久(HKT48)」(2017/12)「ぬるかる(エンジニア)」(2017/12)などなど…… ※1(以上敬称略)
 各分野の有名人から一般人まで含めるときりがないので止めておきますが、確かに2017年から今までとは違う増え方をしていることは間違いなさそうに感じています。また、そう感じる方が多いからこそ「凍結祭」という言葉が膾炙しているのでしょう。
 

 感じることと云えばもう一つ。それは、最近の一般ユーザーの傾向です。
 フリーウェア=無料ソフト、という理解や、いわゆる「Free to Play」概念から広がったような気もしますが、インターネット上にあるものは無料に使えるのが当然というイメージ・意識。そして、サービスやアプリに対して費用を払った場合は、それ以上のサービスやサポートを求める傾向 ※2 。
 かなり間違った意味での「価格破壊」(字面は正しいからまた面倒)ではあります。
 

 ところで件のtwitterですが、上場から2017年までずっと赤字。売却話も昔から出ては消えしていたくらいで、累積赤字は日本円で3000億近くとの話。なのに、未だに運営が続いていることも、ましてやサービスが(個人利用範囲では)無料で使えていることも奇跡的なくらい不思議な話ではあります。

 そして、2017年から改善の兆しが見え始めていて、2018年でもしかしたら黒字化するかもしれない、というのが最近の様子です。
 では、その改善の兆しが見られたのはどうしてでしょうか?

 良いね🌟→💛 アイコン形状変更 文字数拡大 タイムライン強制割り込み(過去の投稿、followerの良いね、メディア付きtweetのピックアップ等)などなど、ここ1年前後でパッと目につく部分だけでもこれだけ変更がありました※3 。その結果、どうなったか。

 使い勝手が悪くなった、改悪された、昔の方がよかった。そう言ったtweetをよく見かけます(←それをtwitterで発信していることに多少皮肉も混じっていますが)。
……つまり、日本の一般ユーザーにとって使いにくくなっていく事でtwitterの財政面が改善されていっている、という事でしょうか。
 

 実は、心当たりのある内容がここ数ヶ月直接or伝聞を問わず入ってきています。
 例えば、Youtube。つい先日までは「人気Youtuberになれば生活できるどころか大金持ち」的な話でした。未だにそう感じている人が大部分でしょう。しかし、ここ数ヶ月で状況は変わってきつつあります。その原因は上記にも挙げた「一般ユーザー」のみなさん。端的かつ簡潔に言えば、Youtubeを見る一般ユーザーへの広告が売上に繋がらない→広告を出す意味がないので出稿が減る一方→広告費が入らないのでYoutube側も再生報酬を下げざるを得ない となっているようです。
 また、今週は「漫画村」という違法ダウンロードサイト・違法コピーサイトへ誘う紹介サイトの運営側を擁護する一般ユーザーがあまりに増えすぎているという話題も出ています※4 。
 

 話をtwitterに戻して考えると、どうも「今の状況に対して苦情を言っている一般ユーザー」 ≠ 「twitterの今後にとって望ましいor必要なユーザー」 と、いうことではないかという気がします。
 
 しかし、ここまではっきり書くと、大部分の皆様には不快な思いをさせてしまうので申し訳ないのですが、運営・経営的には確かにそう思いますし、それが大なり小なり事実であろうことは上記の論で理解いただけると思います。
なにしろ1億人の一般ユーザーが今すぐ4000円ずつ払ってやっと累積赤字が消えるレベルなのに、じゃあ、4000円払う一般ユーザーが1億人もいるのか、というと「だったらもう使わない」となるでしょうから。

「は?無料とか有料とか赤字とか黒字とかそういう事じゃない。日本のパワーユーザーを抜きにしてtwitterが語れる訳ないだろう!ふざけるな」
 そう云いたい方もおられると思います。いつだったか、twtterのあるエンジニアが来た時「日本のユーザーはすごくアメージングで、先進的で、ユニークだ」と言っていたような気がします。が、この場合の「ユーザー」とはエンジニアやdeveloperの話であって、一般ユーザーとは全く無縁の話です。大変残念なことですが。
 追記すると、先ほどから「複数アカウント同内容投稿や良いね投稿が禁止になった」旨の話題が出ています。これ、1月の内容なんですけど一般ユーザーの方には伝わってないようで……。そういうことです。

 今回はメモ書きなのでオチ無し結論無しのこの程度で。
 先ほどkadokawaも凍結されたようですし、状況も含めて追記なり修正していきます。
 

※1 それぞれの状況が異なりますし、当然の理由があるものもあります。が、ユーザー全体の実感として同一視されているという意味でまとめてありますので(要するに一般の人には凍結されたという事実以外の区別は理解しづらい≒ない)ここでは触れないでおきます。
※2 数百円で購入したアプリに何年も最新版への対応や機能修正を求めるなど。100円ショップで購入した物が1年以上使えたら普通は喜ぶんじゃないかと思うんですけどね……
※3 当然開発側(dev)でもAPIやらツールやらpolicie変更など様々ありましたが、※1と同じくここでは一般ユーザー視点での話ですので割愛します。
※4 2017/05でも「フリーブックス」という同様の無断掲載サイトで似たようなことがありましたが。

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