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実は多種多様な「専業主婦」なのに!



専業主婦時代、ネットや SNS のこんな発言を見てはひそかに傷ついていました。

・専業主婦って子どもの話ばかり
・話に中身がない、からっぽ
・夕飯や買い物の話しかしなくて、しょーもない
・夫と子どもしか自慢できることながくて寂しい人生
・自分というものがない
・ああいう風にはなりたくない

これらはすべて実際に見た言葉です。

まさにザ・専業主婦として育児と家事ばかりの毎日を送っていたわたしにとって、これらの言葉はグザグザ刺さると同時に「待って、本当はそうじゃないのに…!」と抵抗したい感情もありました。

だって、専業主婦のことなんて何も知らない人たちがそう言っているんだもの!


専業主婦って実はめちゃくちゃ多種多様


わたしの Twitter のフォロワー/フォローさんには、多くの専業主婦がいます。

そして分かるのが、専業主婦ってめちゃくちゃ多様だということ。

生まれ育った場所、それまでの職歴、学歴、趣味、年齢、家族構成、得意なこと、資格、興味…

全部ばらばら。

わたしの TL だけでも

・英語を勉強している専業主婦
・資格を取得しようとしている専業主婦
・法学部卒の専業主婦
・裁縫が得意な専業主婦
・元バンドメンバーの専業主婦
・元教師の専業主婦
・発展途上国でボランティア経験がある専業主婦
・元通訳の専業主婦
・オタクな専業主婦
・海外歴が長い専業主婦
・元デザイナーの専業主婦
・美しい日本語が書ける専業主婦
・生き物マニアな専業主婦
・3ヵ国語以上話せる専業主婦
・バイクが趣味の専業主婦
・プログラミングの勉強している専業主婦
・美術館巡りが好きな専業主婦

…など、挙げていったらキリがないほどいろんな「専業主婦」がいます。

これのどこがつまらないんですか?!

わたし自身だって、自分で言うのもアレですがけっこうおもしろい人生送ってますよ。カナダにいたり、生き物好きだし、いろんな仕事だってしていたし…

ここまで来ると、もはや「専業主婦」とひとくくりにするのは無理があるのでは?と疑問にすら思えてきます。

ものすごい面白い人がたくさんいるんですよ、専業主婦。


専業主婦の話がつまらない理由


こんなにも多様な専業主婦。

なのにも関わらず「専業主婦の話はつまらない」と言われるのはなぜ?

わたし自身の専業主婦時代を振り返ると、話がつまらないと思われるのには3つの理由がありました。


理由① 過去の話はしづらい

専業主婦にとって、仕事は過去のものです。だって今は働いてないんだし。

そして趣味も過去のものとなっている人も多いです。

子育てで時間がないとか、専業で収入がないのに趣味にお金は使えないなど理由はさまざまですが、専業主婦になると趣味をセーブする人もいます。わたしも子供が生まれてから泣く泣く趣味をやめてしまいました。

なので、仕事や趣味の話をするときはどうしても「過去」の話題になりがちなんですよね(少なくてもわたしはそうでした)。

「以前働いていたときにはー」

「昔こういう活動していてー」

って、過去のことばかり話すのは気が引けます。過去の栄光にしがみついてると思われたくないですし。

それに、だんだん情報も古くなるし、記憶もあいまいになりますしね。

過去の話ってしにくいです。

じゃあ今の話をしようと思うと、今は専業主婦なので家庭の話が中心になってしまいます。

結局、子どもや家事の話に偏ります。


理由② ディープな趣味話は簡単にできない

専業主婦って実はけっこう「マニア」な人が多いと思います。

アニメや漫画、ゲームはもちろんのこと、特定の音楽やスポーツ。文学、語学、映画、生き物、乗り物、IT、歴史…

でも、こういうピンポイントな話って、同業者にしかなかなか話せません。

会って間もないような人にいきなり趣味話ってできないです。

いきなりマニアックな話をしたらしたで「興味ない」って言われるのも見えていますしね。ドン引きされるのも怖いし…。

わたしだって、よく知らないママ友に「ウニがキャベツ食べる姿って愛おしいよね…」なんて言えません。

「趣味はナマコ観察です、よろしく☆(ゝω・)vキャピ」なんて自己紹介できません。

ドン引きされるか意気投合するか、どちらか極端な結果になりそうです。

なので、どうしても無難な子どもや家事の話になってしまいます。

やっぱりそうなってしまうんです。


理由③ 実際、毎日育児と家事ばかりしかしていない

そして3つめ。

実際に、専業主婦をしててイヤというほど実感したのが、本当に毎日育児と家事しかしてないんですよ。というか、できないんですよ。

来る日も来る日も子ども・家事・子ども・家事・子ども・家事…。

でも、これって専業主婦本人の責任ですか?!

もちろん中には育児と家事を好きでしている人もいますが、そうじゃない人もたくさんいます。

でも、他に選択肢がありません!!

家庭の問題、夫婦の問題、健康上の問題、立地の問題、お金の問題…

社会構造的に身動きとれない専業主婦が多く、何か自分のためにやろうとすればかなりのハードルを乗り越えなければならないんです。

簡単に「もっと趣味とかやったら?」とか言えないです。

やりたくてもできない人がとても多いです。

これはもう社会の構造の問題であり、本人の責任ではありません。


結論: 本当はおもしろい専業主婦がたくさんいる


「専業主婦の話ってつまらない」

もしそう感じるなら、それはきっとその主婦がつまらない人間だからではなく、ただあなたに本心を明かしていないだけかもしれません。

出会って間もないですか?

過去の話やマニアックな話ができる関係ですか?

その人の匿名SNSアカウントを覗いてみてください(いや、やっぱり見ないでほしい)。きっとすごい世界が広がっているし、「中身がなくてからっぽ」だなんて絶対に言えないです。

だからわたしは Twitter が好きです。おもしろい専業主婦がたくさんいます。

専業主婦はつまらないというレッテルを貼る前に、その人のことを実際にどれぐらい知っているのか考えてみてくださいね。


以上!

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