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キンダー入学2ヶ月、長女がはじめてお友達と公園であそんだ



今日は日記です。


長女(6歳)がバンクーバーのキンダーに入学してもうすぐ2ヶ月。

今日はじめて、娘が公園でお友達といっしょに遊ぶという大事件が起きました。

まさにクララが立ったぐらいの大事件です。


学校帰りの公園で


キンダーは毎日15時に終わるので、そのあとは毎日公園タイムです。

わたしは現在平日の日中仕事をしているので、学校のお迎えと公園に連れていくのは夫の担当。


今日もそんなよくあるふつうの日でした。

夕方、夫がわたしに真剣な表情で言いました。

「今日、公園にいるとき…長女ちゃんがおともだちと遊んでた」


たったこれだけの短い文章ですが、そこにはものすごくたくさんの意味が含まれる。夫もまるで「やばいものを見てしまった」かのような表情だった。


わたしも思わず真剣な顔で「え…どういうこと」と聞き返してしまった。


というのも、長女はASD(自閉症)があり、特に家族以外の人と関わるのがとても苦手。

大げさではなく、わたしは長女が家族(と、よほど慣れた親戚)以外と、いっしょに「あそぶ」のをこれまで一度も見たことがありません。

日本で通っていた幼稚園では「お友達と関われていますよ~」と先生は言ってくれるものの、実際にその姿を見たことはないです。

近所の公園でも、誰かが近づいてくればすぐにその場を離れるか、最悪泣くかの2択でした。

自らの意思で、楽しそうにお友達と遊ぶ姿を見たことがない。


そんな長女が、入学して2ヶ月も経っていない英語ばかりのキンダーのクラスメイトと公園でいっしょに遊んだのだから、これは一家の大事件


私「あそぶってどうやって」

夫「おともだちと遊具をいっしょにやってた」

私「おとうさん(夫)から離れて?」

夫「うん、目は届くけど離れて」

私「楽しそうだったの」

夫「うん、楽しそう」

私「すごくない?」

夫「うん、すごい」


あまりの大事件に、その後もしばらく「すごいな」「うん、すごい」が続きました。


しかも。

そのお友達の前で、長女が夫にしゃべったらしい。

ふつうの人からすれば「いやいや、そりゃ子どもなんだから自分の父親に話しかけるでしょ」と思うかもしれないが、長女はとにかく家族の「輪」以外では言葉を発さない。

診断はされていないが個人的には場面緘黙症に近いと思っている。


自宅ではぺらぺら話しているが、一歩外に出ると他人には話しかけないし、話しかけられても答えられない。

家族で話していても、そこにポッと誰か一人でも「他人」が入り込めば、言葉が出なくなる。

お友だちが目の前にいれば、たとえ相手がわたしや夫でも話せなくなる。

これは日本にいた頃からそうで、人前で長女が会話をするのを聞いたことがない。

実際、今日いっしょにいたお友だちも英語で「長女ちゃんがしゃべるのはじめて聞いた~!」と言っていたらしい(夫談)

そんな長女が人前え声を発したのだから、大事件だ。


何があったのか分からないけど、とにかく長女の中で何かが切り替わったらしい。

なんだろう、何があったんだろう…。

今日はじめて一緒に遊んだけど、2回目はあるのだろうか…。

これからもっと仲良くなれるのだろうか…。

もしかして、いつかこの先、長女がお友だちと「会話」ができる日が来るのかも…。

そしていつか、会話している姿を見られる日が来るのかもしれない…。


期待しすぎてはいけないと思いつつ、淡い期待を抱かずにはいられない、そんな一日でした。




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