体を売り続ける女の話し

私が、体を売る事になったのは、昭和61年、
17歳の秋の事でした。
つき合ってた男性が、ヤクザで。

この男性と知り合ったのは、半年ほど前、大阪ミナミのラウンジでした。
まだ、16歳だった私は、年齢をごまかして、
18歳だと言って、ミナミのラウンジに勤めていました。
そこで、店長の友達だという石沢(仮名)さんと出会ったのです。
この頃、石沢さんは、ミナミでホストをしていて、だが私はホストという仕事をよく知らなかったのです。


私の生い立ちを少し話しておこうと思います。
私は、昭和44年、日本人の父と韓国人の母の子供として生まれました。
父は、昭和一桁生まれ、15歳年下の韓国人の母との結婚は身内が認めなかった。
その為、私は母の私生児として生まれたのでした。

だが、私が小学校に上がる前から、母は家には居なかった。
後で分かったことだが、母には他に好きな男性が居て、私や父を捨て、出て行ったのだった。
父は男手一人で、私達を育ててくれた。
私達で分かるように私には姉が居る。
一つ違いの姉は、私と違って、真面目だった。

私の生い立ちは、このくらいにしておいて
高校1年生の冬、ミナミの引っかけ橋で引っかけられた3つ年上の平野(仮名)という男と付き合うようになったのですが
2ヶ月くらいたった頃に、ヤクザに追われてて
お金を請求されて、お金を払わないと私と会うことも出来ないと言われ
(今ならそんな訳の分からない話しには騙されないのですが)
私は彼に会いたいあまり、ホステスをしてお金を稼いで、彼に渡そうと考えました。
それが、私のホステスになり、ホストの石沢さんと知り合うきっかけとなりました。

               次回につづく

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