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好きこそものの。

美術館で働いている。

と、言うと大抵『学芸員ですか?』と聞かれるけれど、残念ながら私は事務職をしている。
残念ながらというのは、お尋ねの方のご期待に沿えず残念ということであり、私自身にとっては特に残念なことでも何でも無いのだが。

自分の働いている美術館が好きだ。
この美術館が好きで、この美術館に毎日居たくて、何と言うか無理矢理入社した。
人生の岐路で選択を迫られたことも何度かあったけれど、それでもやっぱり私はこの美術館で働くことを選んだ。自分の意思で。


自分の働いている美術館以外の美術館も好きだ。
なので、様々な美術展にも行きたい。
美術館以外の文化芸術も好きだ。
それに真摯に向かい合う人たちも、好きだ。
そのうえ、自分の考えを滔々と述べるのも好きだ。
人生は有限なので、なるべく好きなことばかりに触れて生きていたいという我が儘さも、大いに持ち合わせている。

という理由で、美術のことも、そうじゃないことも、文化芸術に関する四方山話を粛々と、淡々と、滔々と、書いていこうと思う。


私の独断と偏見による感想文を、もしよろしければお暇な時の傍らにでも、どうぞ。