タレント・キャストさんへの迷惑行為に対する運営側のとるべき対応

最近、ツイッターなどで、タレントさん・キャストさんに対するネット上の迷惑行為(誹謗中傷、ストーカー行為など)の被害に関するツイートをよく見ます。

そして、

こういった迷惑行為に対応するためには、

あらかじめ、迷惑行為の程度に応じてパターンに分けて、対応方法を決めておいた方がいいのではないか

と思うことがあります。

なぜならば、

運営者側の対応が遅れてしまうと批判される原因として、

今どのような状況で、それに対してどのように対応すればいいのか、が整理することができておらず

対応が遅れがち(少なくともキャストさん側からはそう見える)

になってしまっているのではないか、と思えるからです。

タレントさんやキャストさんに対する迷惑行為のリスクに応じて、

運営側の対応を類型化すると、次のようになるのではないかと思います。

※とりあえずの案なので、随時見直していきたいと思います。

①爆破予告や殺害予告など、危険性が高く、かつ緊急性も高い事案
→警察に相談(被害届を提出)
→警察がすぐに対応できない場合は、弁護士に相談し、相手方の特定や仮処分などの法的な措置の検討
→キャストさんの精神的なケア、今後のスケジュールの再検討

②ストーカー的な行為が繰り返されたり、住所などの個人情報をを特定されるといった、危険性が高い事案
→警察に相談(ストッカー規制法上の警告の申出等)
→弁護士に相談し、相手方の特定や仮処分などの法的な措置の検討
→キャストさんの精神的なケア、今後のスケジュールの再検討、キャストさんの転居などの支援

③個人情報などがさらされた訳ではないが、キャストの評価を著しく落としたり、不安にさせる書込みされるといった、危険性がそこまで高くなく、かつ緊急性もそこまで高くない事案
→書込みをされたサイトに削除依頼を出す
→弁護士に相談し、相手方の特定などの法的な措置の検討
→キャストさんの精神的なケア、(可能であれば)源氏名などの変更を検討

④上記③の状況まで至らない場合
→書込みをされたサイトに削除依頼を出す
→期限を区切って様子を見て、状況が沈静化しないようであれば、弁護士に相談する。例えば、1~2か月様子を見て誹謗中傷が執拗に繰り返されるようであれば、弁護士に相談する。
→キャストさんの精神的なケア


ここまできれいに分けることは、実際のところ難しいかもしれませんし、対応の内容もおここに書かれた内容にこだわる必要はないかと思います。

ただ、ある程度、対応方法をイメージをしておかないと、ずるずると対応が遅れ、キャストさんと運営側の信頼関係が失われてしまいます。

そのため、上のパターンを訳を参考に、被害の申し出でがあったら、素早く動くことが必要だと思います。

特に、上記②と③の区別の見極めが大事だと思います。

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