私の勉強法7 試験場で知らない問題がでたら

 試験は、一定の知識があることを前提に問題を出し、試験時間内に一定の点数以上獲得したものに資格を与えるものです。
 効率的に時間を使うという意味で、試験時間を制するものが受験を制するのです。
 もっと言えば、時間を制するものは、人生を制すると言っても過言ではありません。
 時間管理は、人生管理です。

◾️試験場では極力作業をする
 事前に予想される問題については、事前に考えていなくてはいけません。
 事前準備できることは、日頃の学習の中で考え、一応の答え(出たらこうするという決断)を持って試験に臨むことが必要です。

 予測される問題について、日頃の勉強の中では全く考えていないで試験場で、「やっぱり出たか〜。どうしようかな」と考えるのは、本末転倒で、時間の無駄。
 試験勉強で、やってはならないことの一つです。
 事前に準備し、試験場では極力作業をするようにしましょう。


 とは言うものの、見たこともなく考えたこともない問題は出ます。全てを準備することは不可能ですし、全てを準備する必要はありません。

 どうするか。
 まず、知らない問題についてパニックにならないこと。
 昔の自分はパニックになって、「とりあえず何か書かないと」と言う心理で、ただの思いつきで論旨不明瞭、支離滅裂な論文を書いたこともあります。

 きちんと学習を重ねて試験に臨んでいるのであれば、自分が見たこともない問題は、「周りの受験生も見たことはないはず」と考えるべきです。
 「不利なことはまだなにも生じていない。同じ条件なんだ。」と強く言い聞かせましょう。

 昔の自分がそうだったように、周りが勝手に自滅していきますので、自分だけはその流れから抜け出さないといけません。 

◾️ルールを外れない
 この時、大事なのは、論文のルールや自分のスタイルを崩さないこと。ルールの中で、その場で全力で思考をするしかありません。司法試験なら法律を使って解決しないといけませんし、問われていないことを書いたりしてはいけません。
このルール無視は、ある意味回答の放棄です。

 どうせ他の受験生も大したことは書けません。無理をしてその科目で「即死」が決まらないよう、「ありきたりのことを丁寧に書く」ようにしましょう。
 現場思考で思いついた謎理論で点がもらえると思わないで下さい。採点する側は困惑しているだけですから。
 そして、その問題に関する基本事項をしっかり書きます。つまらない、ありきたりの答案を書けるかどうかが、勝負です。

 基本問題を瞬殺するように頑張ってきたことは、こういう問題でこそ、他の人より「時間を使える」ということで、アドバンテージを発揮します。
 他の人より時間を使い、現場で必死に考えて、基本を丁寧に書くようにするだけで、相対的には浮かび上がるはずです。
 それで十分で、それ以上を望む必要はありません。

 知らない問題を出されても、死なずに生き残った。
 それで御の字です。
 点数は他のところで取りましょう。よくを出してそれ以上を望むので、却って余計なことを書いて自滅していくと思うべきです。
 繰り返しますが、その場の思いつきを書いて、まともな点が貰えると思わないで下さい。
 ルール(法的三段論法とか)を守り、ありきたりなことを丁寧に書いて、終わるのです。

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