私の勉強法6 暗記を軽視しない
■ 知識問題における暗記を重視
基本問題で、用語の定義や英単語の意味、日本史や世界史の年号、漢字の書き取りなど、単純に知っていれば終わりというものでは、暗記するしかありません。
暗記教育を批判する人はたくさんいますし、自分自身暗記頼りの勉強は好きではありません。
しかし、長年の受験勉強を体験してみてわかることは、試験においては「知っている」ということは何にもまして強みであるということ、また、よくわからないまま暗記したことでも、何度も使っているうちに、自然に使いこなせるようになっていくことです。
自分自身、暗記では太刀打ちできないことはたくさんあると考えて、暗記勉強を軽視していたことがあるのですが、結果としては、「知っている」、「すぐに解ける」、「悩まず書ける」等、記憶していることは圧倒的に強いと言わざるを得ません。
また、基本事項の理解があやふやでは、その後の応用的な事項の学習がぼんやりしたものになりがちです。土台、基礎がしっかりしていないと、その上に積み重ねていけないのです。
したがって、暗記勉強を軽視せず、「基本事項は覚える」ということを重視して欲しいと思います。
この点でも、標準的な演習書の範囲に勉強範囲を絞ることは、暗記ものの範囲を限定することを意味しますので、日々の学習を楽にし、記憶の定着を促進します。
この問題集に載っていることは暗記するけど、それ以外は暗記の対象とはしない、というくらいのメリハリと諦めが必要です。
知識問題は無限にあるので、暗記量を制限することは大事です。
学習量を制限するという視点がないと、知らない知識問題にであう度に、「あれも覚えなきゃ」、「これも覚えなきゃ」と、底なし沼に沈むような気持ちに襲われます。
そういう状況にしないために、自分は「これだけ」と言えるものが必要になりますし、それが標準的な問題集です。
実際に、基本事項だけでもきちんと暗記している人は少なく、なんとなくで書いている人がほとんどであると思います。
その上で、暗記している知識を、状況に応じ使用できることが大事です。実戦での応用が効くように準備をするためにも、演習中心主義は有用です。
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