15私の勉強法2-4 問題集の選び方

◾️問題集は解説で選べ

 演習で解けなければ、すぐに答えと解説を見るようにします。入学試験、資格試験は答えがあり、わからない問題の答えを知ることができるのが一つのメリットだと思います。

 すぐに回答・解説を見るのだから解説が詳しい、わかりやすい問題集を選ぶのが重要です。時々、答えは書いてあっても解説がなかったり、薄かったりする問題集がありますが、「何故この答えになるのか?」という謎ばかり残りますのでお勧めできません。解説が詳しければ、問題数は少なくても構いません。
 自分が高校生の時の学校指定の数学の問題集が、回答のみでほとんど解説・解法の記載が無かったのですが、いつも何が違うのかわからなくて苦しんでいたことを思い出します。

 問題を見て、少し考えてわからなければ、すぐに解説を読んで、納得できれば、それでいいです。
 解説を読んで納得できない場合や、読んでもわからない場合は、何が納得できないのか、何がわからなかったのか、メモに残した上で飛ばします。この「わからないことをメモに残す」というのがポイントです。

 問題集とは別に、わからないことリストとか作るのは、あまりお勧めしません。個人差があると思いますが、リスト作りやリスト整理が楽しくなって目的化してしまうのを避けたいのです。教材も資料も少ないに越したことはありません。問題集への情報の集約をお勧めします。

 解説の余白にメモ、ここでは自分がどう考えたのか、何がわからないのか、解説のどこが納得できないのか、というよくなことを簡単に記録すれば十分です。
 言わば問題との対話ですので、問題と切り離したリストを作らない方がいいという考えです。
 なお、下に書きますが、間違えた部分が知識不足に由来する場合はテキストや辞書にも印をつけておきます。英語辞書で引いた時に印をつけるのと同じイメージです。


 答えに納得できないまま、飛ばすのは、モヤモヤが残りますが、足を止めずに進めることを重視して、何としても飛ばすことを勧めます。
 学生時代には気が付きにくいですが、時間は有限で試験日は近づいてきます。予定にしたがって前に進むことを重視しなければいけません。
 わからないことで止まることは、目標を放り出して、諦めていることとほとんど同じで、わからないなりに目標(その日のノルマなど)を完遂しなければいけません。この辺りは社会人になると当たり前のタスク感だと思います。

 また、初めて解いた時は答えに納得できなかったのに、再度解いた時には、スルッと解けたりすることが結構あるので、同じところで足踏みして時間を使う方がもったいないです。
 何度も間違えて、何回解説を見ても納得できないのであれば、第三者、先生などに持ち込んで質問をすべきです。
 自分の頭で考える時間を減らし、他人が考えてくれたことを覚えることに時間を使うべきです。
 しつこいようですが、試験勉強は時間との勝負です。試験日までの残り時間と、自分の忘却曲線と勝負していることを忘れないで欲しいと思います。
 結果的に解説の方が間違ってることすらあるので、考えすぎは良くありません。


◾️ 教科書は、目次と索引で選べ。

 演習中心主義の勉強法では、教科書は読み物ではなく、辞書になります。演習中、解説を読んでピンとこない記載について、念のため、当該箇所の基本事項に誤りがないかの確認などに使います。

 辞書として使うので、選び方としては目次や索引が詳しいこと、基本的なことを丁寧に書いてあることが重要です。
 ほとんどは学校で使っている教科書、予備校の教材で構わないということになるでしょうが、時々、目次や索引を露骨に手を抜いている本があるので、どこに何があるか探すための教科書と言う視点で選んでみるといいと思います。

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