14私の勉強法2-3 わからなければどんどん飛ばす
鉄則 わからなければ飛ばす
◾️ 初見で解けないのは当たり前
初めて見る問題を、普通は考えて解けません。少なくとも自分には解けません。
知っていることを思い出して解くのが普通であり、「考えて」は解いていません。
その場で「考えて」解けるなら勉強はいらない。
解けないのが当たり前なので、解けない問題を前にして、そこで考え過ぎるのは時間の無駄です。
少し考えて解らなければ、素直に答えを見ましょう。
だから、解説が詳しく、わかりやすい問題集を選ぶのです。
日頃の勉強は、基本だけを深く学び、後は限られた範囲を浅く繰り返し勉強するのです。
答えを見て、納得できるのであれば、それで充分。次に進んでしまいます。
分からなくても立ち止まらない。
わからないことは無限にある、いちいち止まっていては勉強が終わりません。
入学試験・資格試験では、100点満点は要りません。
わからない問題、解けない問題があっても合格できます。
わかる問題とわからない問題を見極めて、わかる問題から効率的に点数を取れるようにするのが受験勉強の極意だと考えています。
問題集を解いて、解けなければ、解説だけ読んでどんどん飛ばします。
演習中心主義として問題集を解くことの目的の一つは、現時点でわからない問題のリストアップ、「わかることと、わからないことの区別をつけること」にあります。
この「問題がわからないことが、わかった」事に意味があります。
わからないことにこだわるのは勉強を苦しくするだけですので、解けないことにこだわらない。一つのことにこだわっても成績が伸びるわけではない。解けるところから解けばいい。
わからないことを飛ばすことが、解けるようになる近道。
わからないところで悩むくらいなら、飛ばして次の日もう一度解いてみる方がずっとマシです。
ほとんどの試験では、満点を取る必要はないし、自分が受ける試験で、その問題がでるとは限らない。試験では、わかる問題を解けばよく、それで合格点に達するなら、日々の学習で、試験範囲の全てをわかる必要はないし、わからないところがわからないまま残っていてもいいのです。
もちろん試験範囲の中のわからない部分を減らし、わかる部分を増やしていくことは大事。だけど、わからないことがあることは気にしない。
試験までの限られた日数の間に、わからないところが減らせればいいだけ。特定のところで足踏みする必要はない。教科書や解説を見てもピンとこないことなどいくらでもある。難関試験であればあるほど、そういう問題は増えていくと思います(難しい問題では問題集の解説が不十分な問題もたくさん出てきます)。
小説ではないのだから、前から順番にやる必要はありません。
どんどん進めて、後で時間に余裕があれば分からない問題を解けるようにすれば十分。何度も書きますが、「この問題は苦手な問題」とわかることには意味があるのです。
ただし、基本事項についてだけは要注意です。試験問題の大半は基礎的なことが問われているし、相対評価の試験であれば、他の受験生が解ける問題は解けないといけません。みんなが解けない問題は解けなくても大丈夫。
それが繰り返し演習していればわかるようになるのです。
不思議なことだけれども、解けなくて飛ばして放置しておいて、2回目に解くとスラッと解けたりすることもよくあります。他のところをやっているうちに理解が深まるのか、1回目の解説をなんとなく覚えているのか、理由はわからないけれども、本当によくあるので、一つのところにこだわることがもったいないというのは本当です。別の日に解いてみるというのも大事です。
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