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外出とゲーム

 2015/04/04  No.65の便りを改変

★Ingressで町おこし


 NHKで紹介されていたことで興味をもち、「Ingress」(イングレス)ってどんなものなんだろうと、スマホにダウンロードしてチャレンジしてみました。
 イングレスというのはGoogleを利用した世界規模の陣取りゲームのこと。ネットのマップ上で、実際の銅像や神社がポータルというポイントになっていて、実際にそこへ行かないとポータルを奪うことができないというゲームです。ポータルは歩きでないと行けない場所にも沢山登録されていて、行かなければ遊べないので、ゲームをきっかけに外に出ようという、今までの閉じこもるイメージとはちょっと変わっているゲームです。
 県立美術館の周りはポータルがいっぱいあるので、健康のための散歩がてら行ってみるのにピッタリですし、お花見のついでにお城周りを回ってみようかなとか、境港の鬼太郎ロードは妖怪の銅像一体一体をじっくり一つずつ確認しながら回ってみても楽しそうだな~と、ゲームと一緒に新たな行楽を考えることができるものです。
 当初は英語版だったので解読に苦労しましたし、陣取りがよくわからないので、スタンプラリー感覚であちこちの写真(ポータルキー)を集めて回る程度ですが、それなりに楽しんでいます。

 NHKによると、このゲームをきっかけに、ポータルを求めて地方を訪れるプレーヤーがいて、それを利用して、さまざまな地方自治体やお店などが、来訪してもらおうという試みをしているということでした。盛岡市や被災地の石巻でイベントを行って、沢山の人を集めたという記事も読みました。

 地方自治体がネットを利用したものとしては、地域を紹介しながら『恋するフォーチュンクッキー』に合わせて踊る動画というのがありましたし(鳥取県知事自らが踊っているのがありましたね)、ファレル・ウィリアムスの『HAPPY』に合わせて踊りながら地域を紹介する動画もありました。(福島が有名。これは個人発表のもので地方自治体がすると著作権料がかかるらしい)


ネットやゲームというのは、以前はインドアのイメージがあったと思うのですが、今は様々な形で外向きな観光やイベントに使われているのだな~と、新しい切り口に感心しました。


★ゲームに関する理論と生活



 心理学ではこのネットやゲームに関わる様々な新しい研究や理論が紹介されています。ゲーム脳などの悪い問題が注目されていた時期もありましたが、良さも言われるようになってきています。


 精神疾患の後遺症や、認知症の前段階にも認知障害が起こることから、近年、認知機能障害が重要な治療対象となってきています。認知機能に障害が起きると、例えば「集中が困難になる」「記憶が悪い」など、物事への対処力が落ちたりする症状が出ます。その治療や予防に、テレビゲームのようなソフトが使われることがあるのだそうです。
 認知症予防に、クロスワードなどのパズルゲームなどがいいとか、指先を使ったゲームがいいとか聞いたことはありましたが、テレビゲームも効果があるのだそうです。どのようなゲームが認知に有効かという研究は十分じゃないそうですが、ゲームで思考の柔軟性が保たれるなら良いですよね。


 また、ゲームがひきこもりを増長するのではないか、という心配も以前は言われていたと思うのですが、ひきこもりの専門家、精神科医の斎藤環先生の話などを聞くと、「断言はできないが、ほとんどのケースでは、時間つぶしの為に同じゲームを繰り返しやるということはあるが、テレビゲームがひきこもりを誘発しているというケースには出会わない」とありました。長くひきこもってしまうと、何かをして楽しむ、ということができなくなるため、無為に時間をすごすことが多く、新しいゲームを買う欲求までなくなってくるのだそうです。これは私が出会った引きこもり傾向の人たちにも、その印象があります。
 ただ、例外としてネットゲームだけは依存的になる人がいるとのこと。確かに、ひきこもりでなくても、ネットでの関係に依存したりして問題が起こってしまった人などに、この頃は出会います。


 イングレスも実際に動き回るので、マナー違反やトラブルが起こることもあるそうです。私もかなりハマるタイプなので、イングレスに集中しすぎて歩きスマホとか、トラブルにならないようにしなきゃと自戒しています。
 スマホなどが普及し、次々と新しいものが生まれています。新しい技術にはメリットデメリットが常に存在していて、理論は追い付いていないとわかっておくこと。その上で、まずは自分の生活を整え、ちょっとした楽しみとして取り入れること。それが新しい技術の良さを享受するための大事なカタチなのかなと、思ったりします。
                       ゆかり

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 「ゲーム依存」が疾患として出てきたりするし、様々な認知行動療法にアプリやゲームを使われるようになったり。メリットデメリットがいっぱい出てきています。
 フォーチュンクッキーの動画を見たときに、「鳥取県はスタバはないけどスナバはある」をネタにしているのを見て、あ~そんな時代かと懐かしかったです。行列を作っていたスタバは、今では生活の中に入り込んでます。
 一時期、イングレスはものすごくハマってしまいハードに活動していたのだけど、今ではほとんど休止状態。同じ会社のポケモンGOは細々と続けています。年単位ではあるんですが、いつかは飽きる日が来るというのも、ゲームの特徴だなと思うので、そんなことをネタに書くかもしれません。

                              ゆかり

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