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初めての過呼吸が怖すぎて死を覚悟した話

症状が初見殺し過ぎて草

注意喚起のため
普段 運動不足の方、
まだ過呼吸になったことが無い方に是非読んでいただきたいです。

・・・


この記事を書いている人

pokopan_black
最近朝食にバナナを食べています。
2年ぶりに筆を執りました。
楽しんでいきます。(小並感)

ブログ移転しました

元々FC2ブログで細々と活動していたのですが、
2021年7月31日を最後に更新が途絶えておりました。

そんな状況の中なぜ急に思い立ったかというと、
先日あまりにも衝撃的な体験をしたからです。

というのもタイトルで思いっきりネタバレしているのですが、
初めて過呼吸(過換気症候群)になりました。

今回はその時のことを経緯含めてお話したいと思います。
結構生々しい表現があるためちょっとだけ閲覧注意です。

・・・

前日譚(運動開始まで)

まずはじめに断っておきますが、
まさか自分が過呼吸になるなんて1ミリも思っていませんでした。

ここ数年は加齢とコロナ流行後の運動不足がたたり年々弱っていますが、元々はスポーツマンで25歳前後までバリバリ運動していました。
(一応年齢非公表なので逆算しないでください)

しかも、さすがに運動しないとまずいと思い少しずつですがウォーキングや自宅で出来るトレーニング(スクワット等)を行っていました。

そのため、体には気を遣っている方だと思っていたのです。

そこへ、20年来の友人から連絡が来ます。

「久しぶりにフットサルしませんか?」

先ほどスポーツマンだったと触れていたのですが、
何を隠そうサッカーをやっていたのです。

高校にあがって以降はフットサルをメインにやるようになり、
その時から同じチームでプレーしている友人からのお誘いでした。

運動を習慣化したいのもある上、昔鍛えた技術がこのまま腐って行ってしまうのは勿体ないと常々思っていたため非常に嬉しい連絡でした。

二つ返事でOKし、それに向けた体づくりを意識し始めました。
ウォーキングをランニングに切り替え、本番で走れる体を用意しようと意気込んでいました。

ここまで書いた内容を改めて読み返したのですがもう不穏な空気ですねw
ですが本番はまだまだこれからです。

運命の日(運動開始~過呼吸になるまで)

フットサルの日が迫り、運動にも熱が入っていました。
当日の目標はとにかく倒れないこと。

目標が低すぎると感じるかもしれませんが、
普段の運動不足に夏の暑さも相まって
無理をするとぶっ倒れること間違いなしという予感があったのです。
(それくらい普段 運動不足の自覚がありました)

この日も体力作りのためランニングに出かけました。
時間は23時半頃。
遅い時間になってしまいましたが、
この日の前日にも同じ時間に走っており
問題ないだろうという判断でした。

外は雨あがりなのか地面が少し濡れている状態でした。
いつも通り軽いストレッチを行った後、走り始めました。
コースは以下のような感じになっています。

自宅→登り坂→ゆるい下り坂→長い登り坂→長い下り坂
→平坦な道→登り坂→自宅

坂が多い構成となっているのは短時間で効率よく心肺機能を向上させられるのではという素人の浅知恵です。

また、単純に自宅が坂に囲まれているため平坦なランニングコースを確保しづらいという事情もあります。

このコースの長い下り坂部分だけは休憩として歩き、その他はペースは遅くても走るということを意識してやっていました。

この日も同じコースを走っていたのですが、
先述の通りフットサルの日が近づき練習に熱が入っていたため
ここで急に思い立ちます。

「もう少し距離を伸ばそうかな」

ただ、長い登り坂の後で体力を使い切っていたため、
休憩として歩く道を変えることで、平坦な道の距離を延ばそうと考えたのです。

そして、呼吸を整えながらいつもと違う道を歩き始めました。
いつもと違う景色を堪能しつつ、どういうルートにするか考えながら歩き続けます。

ですが、その途中2つの違和感を覚えます。

まず1つ目は左耳の詰まりです。

プールや高速エレベーターなんかで
気圧が急激に変わった時に起きるアレです。

耳抜きをしてみたのですがうまく解消できず、
時間経過で治るだろうと重く受け止めませんでした。

そして2つ目は体の疲れです。

走ってきたのはいつもと同じコースでしたが、
いつもより体が疲れている感覚を覚えます。

連日のトレーニングにより疲労が溜まっているのかと思い
こちらも初めは気に留めませんでした。

しかし、歩き続けているとやはり気のせいでありません。
中々息が整わず、ずっと肩で息をしていました。
(ハァハァという早い呼吸の状態。表現下手ですみません)

これでは走れないと思い、距離を延ばすことをやめ
元のコースである平坦な道のスタート地点まで戻ります。

ここには大きな信号があり休憩スポットになっています。
そこで立ち止まって休憩するのですが、以前呼吸が整いません。
さらに、あくびが出始めます。

時間が遅いこともありますが、あくびは脳に酸素が不足している場合に起こるという記事を読んだことがあったため、もしかすると
激しい運動による酸欠状態なのではと思い当たります。

より酸素を取り込まなければと思い
呼吸を深くすることを意識し始めました。

信号が変わり、再度走り出したのですが
すぐ呼吸が苦しいことに気付きます。

正確にはこれも違和感程度だったのですが、いつもと呼吸のリズムが違うような気がするのと、酸素をうまく取り込めていないような感じでした。

これはやはり普通ではないと思い、
すぐに走るのをやめ残っていた自宅までのコースはすべて歩きました。

自宅につき、冷蔵庫から買っておいたスポーツドリンクを取り出します。
それを飲みながら広げていたソファベッドの上に座りこみました。

この時にまだ息があがっていましたが、無事家に帰ってこられたし
今日もトレーニング頑張ったなと思っていました。

そして、ここから地獄が始まります。

今思えばもっと早くに違和感を覚えるべきでした。
どんなに厳しいトレーニングをしても息が上がり続けて治らないということはないと思います。
当然そのうち治まるだろうと思って気にも留めませんでした。

死の予感(過呼吸発症~助けを求めるまで)

座り込んでスマホを触りながら相変わらず肩で息をしていたのですが、
それどころか、手足のしびれを感じ始めます。

ただ、手足のしびれ自体はストレスや生活リズムが乱れたときに起きることがあったので、そこまで気には留めませんでした。

今日はよっぽど疲れたんだなーと、まだ楽観視しています。

しかし、それからさらに数分後
ここでようやくおかしいと思い始めます。

呼吸が全く整わない。

ずっと肩で息をしている状態が続いていました。
今までこんなに長時間 呼吸が乱れ続けたことがあったか?
いや、ない。
これは普通ではないのかもしれない。

これまで言及してきませんでしたが
当然、息が上がっている状態なので苦しいのです。

100メートル走を走った後がずっと続いているような状態でした。
(しんどいが倒れ込むほどではない感じ)

この苦しい状態がずっと続いていたため、
とにかく早く治まってくれと思っていました。

しかし、そんな願いも虚しく
症状はどんどん酷くなります。

それからさらに数分後。
今度は横隔膜と顔の左半分がしびれ始めます。

手足のしびれも増しており、明らかに普通じゃないことを自覚します。

すぐ横になりました。
これは本当に救急車を呼ぶことになるかもしれないと思い、
徒歩1時間ほどの箇所に離れて暮らす彼女に
気分が悪いことを連絡しました。

夜遅いせいで既に寝てしまっており
すぐに返事は来ませんでした。

そこで次に症状について調べます。
明らかに普通ではない顔のしびれについて調べると、
脳出血、脳梗塞、脳腫瘍などの不穏な単語が並びます。

それを見たとき、ひとり暮らしだし、
このまま倒れて発見されなかったら死ぬかもしれないと思いました。

この時、一気に恐怖が押し寄せたんだと思います。

手足、横隔膜、顔のしびれが急に酷くなり、
手の指がうまく動かせなくなりました。

これはもう本当に助けを求めなければと思い、
動かない指の代わりに腕全体を動かし彼女に電話します。

その時の実際のLINEがこちらです。

図1. 帰宅~助けを求めるまで
(背景かわいっ)

顔のしびれも酷く、上手くしゃべることができないかもしれなかったので
体だけでも見えたら状況が察せるかと思いビデオ通話にしました。

体が絶望的な状態の割には頭はよく回っていたと思います。
この時は本当に祈る思いでした。
寝ていることが分かっていたので、
もし出なければ発見が遅れ本当に死ぬかもしれないと思ったのです。

ガチャ

「ん~?」

幸いにも、すぐに電話に出たのでした。

祈りの時間(体が動かなくなる~症状が落ち着くまで)

「どうした~?」

「ヒューッ! フゥー!」(全力の呼吸音)
「ヒューッ! フゥー!」

「大丈夫?」

「ヒューッ! フゥー!」
「ヒューッ! フゥー!」

「めっちゃ顔赤いよ?本当に大丈夫??」

「やばいかも~!」

「救急車!!」

「救急車!?」

「救急車~!!」

「本当に救急車呼ぶよ!?」

「すぐ呼ぶから待ってて!ちゃんと息して!」

いま思い出すとめっちゃ情けない助けの求め方で笑いますが、
あまり心配させたくない気持ちと助けてほしい気持ちが混ざり合って
変な頼み方になったんですよねw

119に連絡を入れるためここで通話が切れます。

ここから先は精神と時の部屋かと思うくらい時間が長く感じました。

助けを求めたことで死の予感がさらに強まったのか、
しびれもさらに酷くなり指は完全に動かなくなりました。
顔のしびれも強く口と脳しかコントロールできていないような感覚で、
人はこうやって意識を失うんだろうなと思いました。

体が動かないため もう呼吸することしかできず
この呼吸を止めたら絶対に死ぬと思いました。

そのため、全力で吸って吐いてを繰り返し 
救急隊員が到着するまで1秒でも長く意識を保とうと行動しました。

その間、次のようなことを考えていました。

  • ここで死んだら彼女が泣く

  • 絶対に生きてやる

  • 絶対に生きてやる

  • 絶対に生きてやる

  • 絶対に生きてやる

  • 意識を失ったらもう目覚めないかもしれない 

  • 頼むから病院で目覚めてくれ

  • 手足がしびれて動かないので後遺症が残るかもしれない

  • 後遺症が残ったら彼女と別れるかも

  • 絶対に生きてやる

  • 絶対に生きてやる

  • 絶対に生きてやる

  • 絶対に生きてやる

「絶対に生きてやる」
これを考えていないと意識を失うような気がしたのでもう必死でした。

後遺症のことも考えましたが、死んだら何も残らない。
死ぬよりは何倍もいいと思って考えるのを辞めました。

そうこうしていると、また電話がかかってきます。
見たことない番号だったので、おそらく救急隊員だと思いました。

指うごかねーのに電話なんか出れねーよと思いましたが、
先ほどと同様 腕全体を動かします。

感覚が麻痺しているため距離感がよくわからず、
意味のない所を何度かタップした後
必死の思いで通話ボタンを押します。

顔と指のしびれが酷く感覚がおかしくなっていたので全身動かなくなっていると思い込んでいたのですが、実際にはこのように何度か体を動かしていたので、今思うと部分的なしびれだったんだろうと思います。
パニックになっていたのでそんなことを考える余裕はさすがにありませんでした。

「ヒューッ! フゥー!」
「ヒューッ! フゥー!」

「!”%$’&」

「ヒューッ! フゥー!」
「ヒューッ! フゥー!」

「$%#!」

「やばいです~!」

「&#$!”%」

最初何を言っているのか分かりませんでした。
とにかく早く来て欲しくてやばいことだけ必死に伝えました。
ここは本当に余裕なかったので会話はうろ覚えですが
確かこんな会話でした。

「やばいです~!」

「鍵は開いてますか?」

「え!?」

「家の鍵は開いてますか?」

「開いてないです!?」

「開けてください」

「無理です~!」

実際には全力で呼吸しながら、合間で無理やり声を絞り出す感じだったので
こんなはっきりとは喋れてないです。
また、喋る間呼吸が途切れるので、喋りすぎると意識が途切れるのが早まるんじゃないかと思って焦ってました。

「開いてないと入れないです」

「体が動きません!」

「開けてもらえないと行けません」

それはそうなんでしょうけど。
あまりにも対応が淡々としていて正直イラつきました。
こっちは死にかけてるのに開けれないから死にましたってそんなんでいいのかって思いました。

「何とかして開けてください」

「彼女が!」

「彼女が開けてくれると思います!」

「彼女?」

「彼女がタクシーで向かってくれてると思います!」

「そういう約束したんですか?」

「してないですけど!」

「たぶん向かってくれてると思います!」

「じゃあ鍵開いたらまた呼んでもらえますか?」

「すぐ向かえるので」

悠長すぎんか?

このときちょっとキレました。
1分1秒を争うような事態なんじゃないのかと。
鍵開いたらすぐ運べるように近くで待機しとくとかできないのかよと。

「わ、、、わかりました、、、」

「でもさっきよりはマシになってきましたよね」

「え?」

「ちょっと喋れるようになってきましたよね」

「え??」

たしかに言われてみると喋るのに慣れたのか
声が出しやすくなっていました。
(体のしびれは変わっていない)

「運動とかしました?」

「ランニングしました」

「今みたいにすごいいっぱい呼吸したでしょ?」

「速い速度でいっぱい呼吸したでしょ?」

「ゆっくり深呼吸してください」

体は相変わらず動かないがこの辺りで思考がだいぶ落ち着きました。
そして、遂にこの症状に思い当たったのです。

「これって過呼吸ですか?」

「詳しいことは調べないと分からないんですが」

「聞いてる感じはそうですね」

過呼吸はその名の通り呼吸しすぎるのが原因と知っていたので、
全力で呼吸していたのが逆効果だったとようやく気付きます。

ここからダイジェスト。

改めて浅い呼吸をすれば良いのかと聞くと、
そうすると段々よくなって行くよと答える。

落ち着いてきたみたいだから救急車はもういらないかと聞かれ、
とりあえずは大丈夫そうですと答える。

じゃあ救急車は出さないから自分で彼女に連絡してねと言われるが、
指が動かないので出来ませんと答える。

代わりに電話してくれるというので、安心すると思うのでちょっとマシになったと伝えてくださいと答え通話は終了。

その後しばらくして彼女から電話がかかってきたのですが、
上手く通話ボタンが押せず一度切ってしまいました。

再度ビデオ通話がきたので頑張って出てみると
心配そうな彼女の顔とよくみる家が映りました。

(全然タクシー乗ってないやん)

顔はしびれて動かないけど、心の中で笑いました。

過呼吸について

その後 段々と症状は落ち着いていき、体のしびれも取れました。
まだ少し気分がすぐれない時があるのですが、今は無事にブログを執筆しています。

改めて過呼吸について調べたのですが、以下のようなことが書かれていました。

  • 睡眠不足や過度なストレス、運動後に起きやすい

  • 初めてなった人は恐怖から救急車を呼ぶことが多いが死ぬことはない

全部当てはまりすぎィ!!

ただ初めてなった場合は念のため病院で検査してもらった方がいいとのことですので、このまま体調不良が続くようであればしっかりと検査を受けたいと思います。

記事冒頭にも書きましたが、過呼吸はとにかく初見殺しだと思います。

  • 運動中ではなく運動をやめてからも来る

  • 酸素不足と誤解して呼吸を増やすと発症する

  • 不安になると悪化する

  • 体が痺れて呼吸しかできなくなるが、すればするほど悪化する

人間は酸素を吸って二酸化炭素を吐いて呼吸をしますよね。
当然、呼吸をしないと人間は死にます。

ですが、体の中の二酸化炭素が少なくなりすぎてもダメらしく、過呼吸の原因は息の吐きすぎで血中の二酸化炭素濃度が下がることだそうです。

人間の体は不思議なものですね。

救急隊員の対応について

この記事本文に恨み節があふれていたように、救急隊員の対応は冷たすぎるんじゃないかと思っていました。

ですが、実際落ち着くきっかけになったこと、また夜間の過呼吸による通報はかなり多いらしく、隊員もおそらく分かっていたこと、彼女がいつ鍵を開けるか分からない(1~2時間待ちになるかもしれなかった)ことなどを考えると、最善の対応だったのかもと思うようになりました。

でもやっぱり個人的には嘘でも絶対大丈夫とか言ってほしいですね。

過呼吸の方にかけるべき言葉

今回の経験を生かして、僕なりに過呼吸になった相手に本当にかけるべき言葉を考えてみました。

「ウッ!体がしびれて動かない!」
「ヒューッ! フゥー!」

「分かるよ!体がしびれて呼吸しかできなくてしんどいよね!でも安心して!それは過呼吸っていうありふれた有名な症状で絶対に死ぬことはないんだよね!呼吸を止めたら死ぬんじゃないかって思うよね!でもそれが罠なんだよね!ゆっくり深呼吸をしたりいつもの呼吸に戻すことを意識すると改善するんだよね!ほっといても30分~1時間程度で収まるんだよね!意識が途切れるんじゃないかって怖さもあるよね!でも逆に意識を失うと無駄な呼吸がなくなって早く治まることもあるんだよね!だから俺を信じてゆっくり深呼吸してみて!!」

こちらです。是非これから使ってください。

・・・

あとがき

こんなに長い記事になるとは思っていませんでした。
ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。
いつもはもっと短い記事を更新する予定ですので、
今後もよろしくお願い致します。

余談ですが、昔からきゅうりとタコが好きなんですよね。(イカも好き)
わかめときゅうりとタコを一緒にいれた酢の物なんかは大好物です。

わかめときゅうりとタコ ね

きゅうりとタコ

タコときゅうり

タコ きゅうり

タコ きゅう


過呼吸


運命感じるやん


それでは、また。


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