見出し画像

「仕掛人・藤枝梅安2」 感想

仕掛人・藤枝梅安2公開されましたね!
楽しみにしていました。

前回の感想はこちら


今回も公開初日に見に行くことができました。
そして初日舞台挨拶も見ることができました…!


今回の腹ごしらえ

今回は丸の内ピカデリーだったので、仕事終わりに有楽町駅へ向かった訳ですが、とてもおしゃれな場所ですね、有楽町。

鑑賞中お腹が空かないよう何かご飯を…とさまよい歩きました。
カフェしか見つからなくて(おしゃれかよーーー)と思いながら可愛いカフェでケーキを食べました。
こういうショートケーキを食べるのは数年振りだったんですがとても美味しかったです。ゆっくり味わって食べようと思ったのに美味しすぎて一瞬で食べてしまいました。


いざ劇場へ


近い、そして正面…!

椅子がふかふかで座り心地が良かったです。
あと傾斜がないから見にくいのかなと思ったらそんなことなくて、見やすかったです。

舞台挨拶 感想

司会は中井美穂さんでした。
思ったことを箇条書きに…

・豊川悦司さん異次元のスタイルの良さ
・片岡愛之助さんの柔らかい物腰好き
・菅野美穂さん一生懸命話すの可愛い
・椎名桔平さんお話がおもしろい
・佐藤浩市さん声の張りや大きさがさすが
・一ノ瀬颯さんシンプルに顔が良い

豊川さん、椎名さん、佐藤さんがよく発言していて一ノ瀬さんはそれをニコニコ聞いている場面が多くて(可愛らしい後輩ポジションだなぁ)なんて思いながら見てたら去り際にしっかりファンサしていって、あんなんされたら好きになっちゃうわって…個人的にはそこが一番印象に残っています。
手を振っている方に小さく振り返したり口パクで「ありがと」って言ってたり…さすがですね。

映画感想

ネタバレになる部分もあると思います。ご了承ください。
ただスタッフロール中に席を立つのはもったいないので最後まで見てほしいです。正直最後のスタッフロールで役名見てから(マジか!最後くるんか!)ワクワクが止まりませんでした。時代劇専門チャンネルだからできるということでしょうか。そのシーンの井筒の主人の態度がとても好きです。有能な主人である…。


今回は原作でいうと1巻の「殺しの四人」と「秋風二人旅」をあわせたお話になっています。前作も思いましたが、二つの話を一つにまとめるところのまとめ方がすごく自然で素敵なお話に仕上がっているのがすごいなぁと。

原作では井上半十郎(演:佐藤浩市さん)を片付けてお伊勢参りに出掛けて井坂惣一(演:椎名桔平さん)の話に繋がっていくという感じですが、今回の映画では前作の仕掛けが終わりお伊勢参りに行く途中で彦次郎が峯山又十郎を井坂惣一と見間違えて追いかけていき、その途中で井上半十郎が梅安を見つけ話が進んでいくという感じになっています。

原作では別物のお話で、そこの登場人物自体は全く接点がないんですがすごくうまく絡めて一つのお話にしています。それで話の大まかな部分は原作から著しく外れることはないという。すごいですね。


前作の感想でも言っていたんですが私は本当に原作厨なので、原作厨的に気になる改変というか、鑑賞中に(そこ、そういう風に変えてしまうのか)と思わなかったところもなくはないです。

例えば井坂惣一を仕掛けるシーンです。
彦次郎はあくまで自分の宿敵と思って井坂惣一をしかける訳で、そこに「お前にひどい目に合わされたみんなの分…!」とかそういう気持ちはなかったんじゃないかなとか。もはや仕掛けではない殺し方とか。今までずっと憎んできた相手が毒入りの水を飲んで事切れていく様を、彦次郎は静かに見ていたんじゃないかなぁと。

あと梅安の井上半十郎の妻への気持ちも気になりました。梅安はこんなに入れ込んでしまっていたのかな?と。殺すときは純粋に憎しみしかなかったような気がするとか。でもこれは鑑賞しながらそういう見方もできるのかもしれないと思ったのでまた原作を読み直したいです。


今作は殺陣が素晴らしかったです。
井上半十郎の熟練された剣術、若々しくて軽く素早い動きの佐々木八蔵、この二人いいコンビでした。
お互い信頼してそうだけどそこまで踏み込んでいない関係というか。梅安と彦次郎のコンビよりあっさりしている関係でこれはこれでとても良いです。
前作で「意外と敵ばっさばっさ切ったりしないんだね〜」という感想を話していた御婦人も今回は大満足だと思います。

映像(特にライティング)音楽も前回に引き続き素晴らしかったです。

あと高畑淳子さんの演じるおせき
本当に本当に言動が解釈一致すぎて素晴らしかったです。
個人的に映画2作のMVPはおせきです。
いなくても話は進むけど、絶対いてほしい人でした。


まとめ

令和の時代に仕掛人・藤枝梅安を映像化してくれて本当にありがとうございました、という気持ちです。
時代劇を再び復興させるという強い意志を感じましたし、役者の演技はもちろん脚本、カメラワーク、小道具や衣装全てがその意志に見合う素晴らしいものだったと感じました。

これからもたくさんこういう時代劇映画ができるといいなぁと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?