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日本人女1人でVrindavanのHoliに参加した話(6/6)

ここでは最後に振り返りになってしまいます。 今回の旅は、終わってみれば楽しかったのですが、かつて無い挫折感を味わったという意味では、ひとつ潮時かもしれないと思うほどの経験になりました。 一番考えたのはジェンダーの事で、 つまり、ホーリーが外国人の女が一人で参加すると余りにも危険な祭りであるという大前提です。 そもそもホーリーは何なのかという話に立ち戻ると、繰り返しになりますが、もともとはクリシュナという神様を祭るおまつりで、転じて、この日だけはカーストも関係なく無礼講で

    • 日本人女1人でVrindavanのHoliに参加した話(5/6)

      降りていくと、建物の屋上の空間に、楽器を演奏する人と踊る人がぐるりと輪を作っていた。 陽気で明るい雰囲気は言葉にできないほど希望にあふれていて、さっきあった事もどうでも良くなるくらい楽しい気持ちになった。 踊っている人の写真を夢中で撮っていたら、最初は男性ばかりだったけど女性も集まってきた。踊っていた一人の女性が私の手を取って踊りに誘われたので、案内してくれた息子君にカメラを預けて踊りの輪に加わった。 ここの人たちは良い人ばかりだった。たまに後ろから飛びかかってきて目に

      • 日本人女1人でVrindavanのHoliに参加した話(4/6)

        迎えに来てくれたおじさんは、日本人を連れているせいか、随分な色粉の攻撃を受けながら、なんとか私を家に連れ帰ってくれた。 私はおじさんの綺麗な洋服がすっかり色粉塗れになったことをとても申し訳なく思っていた。 家に着くとおじさんは、「祭りが終わるまでここにいて良い」と言って、カメラを充電させてくれたりした。そして、奥さんは食事を御馳走してくれた。 私は「カメラの充電がたまったら、もう一度出かけるよ」と言っていたんだけど、おじさんは「またまた」という感じで本気にしなかった。

        • 日本人女1人でVrindavanのHoliに参加した話(3/6)

          細く入り組んだ路地を寺院に向かって行きながら歩く。ふと人混みについていくと、何かわからないけど、明らかに宗教的な建物があって女性達が色粉で十字を描いていた。 こういうのは他の町でも何度か見たけれど、結局意味は聞けなかった。宗教的な想いが重なったこういう壁は、言葉に表現しきれない力強さがある。 さらに細い路地を抜けていくと、あちこちに子供がいる。 子供達としては気持ちが先走って仕方ないという様子だ。すれ違いざまに顔に粉を塗りつけてくる。力も強いし目に入ると痛い。 子供達

        日本人女1人でVrindavanのHoliに参加した話(6/6)

          日本人女1人でVrindavanのHoliに参加した話(2/6)

          2015年の3月にインドのブリンダーバン(Vrindavan)地域のナンドガオン(Nandgaon)とバルサナ(Barsana)という街のHoli祭りに参加した話です。 「今日はHoliだからホテルから出るな」と言われて ホテルの主人に言われたところで知ったこっちゃない。カメラを持って街に出たが、街の中は思ったより平静を装っていた。ただ、町のあちこちで色粉を売ってることだけが違う。 新しい街にきたら、お城か寺院を目指すのが自分の鉄則だった。今回も勿論Holi祭りを目当て

          日本人女1人でVrindavanのHoliに参加した話(2/6)

          日本人女1人でVrindavanのHoliに参加した話(1/6)

          2015年の3月にインドのブリンダーバン(Vrindavan)地域のナンドガオン(Nandgaon)とバルサナ(Barsana)という街のHoli祭りに参加した話です。 Holi祭りとは Holi祭りは、色の粉をかけまくる映像が写真映えするからか、ここ10年くらい日本でも話題になっている気がします。最近、日本でも類似のイベントが開催されていますが、元はインドのクリシュナという神様のお祭りです。 この日だけはカーストの上下がなくなり(つまり無礼講?)何をしても許されると聞

          日本人女1人でVrindavanのHoliに参加した話(1/6)