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コーカサスから中東へのバイク旅行 (その124)

2023/11/21   (その1)

7時起床
部屋の荷物をまとめて1階に運ぶ
アフメッドさんが寝ているので、起こさないように荷物を運び出してバイクに積む
パッキングが終わって、いつもの行きつけの食堂で朝食をとり9時にホテルを出発する
今日の目標はハラブジャ
ハラブジャまでまで届かなくても、手前のどこかキャンプできる場所までで良いので、大体300kmぐらい
トルコに戻るだけなら真っ直ぐ北のアルビルを目指せば良いのだがそれでは面白くない
この際せっかくだからイラン国境側の東のルートを走り、訪れていなかったクルディスタン4県の1番東のハラブジャを寄って行く事にする

一昨日タイヤ探しから帰っててくる途中でタンクがリザーブになっていたので、まずは給油をしなければ
Google マップで最寄りのスタンドを探し、タハリール広場の北側のスタンドで給油する
今日はイラクからクルディスタンに入る
ガソリンの値段が倍近く違うから、直前に給油して満タンにしよう
給油を済ませて走り出すもバグダッドはさすがに大きく、街を出るのに小一時間かかる
その間にタイヤの空気がまた甘くなってきていたので途中で見つけたバイク屋で空気を入れてもらう
後輪だけではなく、前輪も空気圧をチェックして空気を充填してくれた
イラク人は相変わらず親切で誰もが歓迎してくれる
感謝

天気は快晴
でも走っていると体に吹きつける風は少し肌寒い
郊外に出てようやく距離が稼げるかと思ったら、今度はチェックポストで時間を取られることになった
しかしシリア寄りの西側を走った時のチェックポストの雰囲気と、イラン側である東側のチェックポストでは雰囲気がまるで違う
西側のルートは荒涼とした土漠の原野が続いて民家もポツポツとしかなく、チェックポストはどこもシリアスな雰囲気でピリピリした空気が漂っていた
それに比べ、東側のルートは常に民家や商店、工場などが続きチェックポストの雰囲気も緩やか
3回に1回はなんとノーチェックで通過することができた
確か2017年に大規模な掃討作戦があってイラク国内でのIS排除が完了したことにはなっているが、いまだにシリアに近い場所では広範囲でISの脅威が続いているということだろう

チェックポストのIDチェックを休憩がわりにして、Baqubah 、Diyāláを走り、冬に入る直前だからか水のないHamrin湖を通り越した
軍の装甲車がクラクションを鳴らし、窓から親指を立てながら追い越していく
私の愛車はレトロな上に大荷物を積んで走っている
なので、巡航速度は大体50から60km/h
とても現在の交通事情に見合ったバイクとは言えない
いつも路肩寄りにバックミラーを確認しながら走っているので、大抵の車に追い越されていく
その時よくが頑張れとかいいねと言う意味でクラクションを鳴らしたり親指を立てたりして抜いて行く車がよくいる
長い距離を走っていると、そんなことが嬉しくて走る元気が湧いてくる

Gulala の街に到着
ここから、クルディスタン殿県境まで50キロほど
ここで給油するかどうか迷ったが発見したガソリンスタンドは給油待ちの長蛇の列
待つのは面倒なのでこの先の何処かのスタンドで給油することにするが、その判断は失敗だった
街から先にはガソリンスタンドがなく、唯一県境の手前で地元住民に聞いて見つけたガソリンスタンドはひどく小さい上に値段がクルディスタンと変わらないか、それよりも若干高めの料金だった

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