見出し画像

【ポケスリ】食材得意のエナジー獲得量の分析

前回までのきのみ得意に続き、今回は食材得意ポケモンのエナジー獲得量の分析をしてみます。

きのみ得意のポケモンは集めたきのみがダイレクトにエナジーに繋がるのに対して、食材得意のポケモンの場合は料理にして初めてエナジーになるという点で、エナジー貢献がやや間接的です。

また、きのみ得意のポケモンはあまり何も考えずとりあえず好みのきのみ一致のポケモンをチームに入れておけばいいのに対して、食材得意のポケモンを活かすにはその週の料理カテゴリで作りたいレシピを明確にしてそのレシピに対応した食材ポケモンを入れる、という運用を意識する必要があります。

この、食材得意ポケモンの間接的かつ運用依存のエナジー貢献をできるだけわかりやすく可視化できればというのが今回の狙いです。


料理エナジーの計算式

ポケモンが拾ってくる食材はきのみ同様に以下のような「基礎エナジー」が割り当てられています。(”ポケモンスリープ攻略・検証 Wiki”参照)


食材の基礎エナジー一覧

この基礎エナジーに対して、①食材の数ボーナス②レシピレベルボーナス の2つが掛け合わされて最終的な料理のエナジーへと換算されます。(”ポケモンスリープ攻略・検証 Wiki”参照)

①食材の数ボーナスは、以下の通り必要とする食材の数が多いレシピほど高く設定されています。(一部以下の原則に当てはまらない例外レシピもあります)

食材の数に応じたボーナス

現在(2024年6月)存在するレシピのうち最上級のレシピである、62~77食材を必要とするレシピを作ると、単純に食材の総基礎エナジーの1.48倍のエナジーが得られる、ということになります。

②レシピレベルボーナスはその特定のレシピを作ることで上がるレシピレベルに応じてエナジーが加算されるというものです。

現状はレシピレベルの上限は55に設定されており、このときのレシピレベルボーナスは171%となっています。つまり、レシピレベル55の料理を作ったとすると、①で算出されたエナジーをさらに2.71倍したエナジーになる、ということになります。

実際には、上記①、②を経て計算された値にさらにフィールドボーナスが加算されて最終的な料理エナジーになります。

例えば、食材数77の煉獄コーンキーマカレー(レシピレベル55)をフィールドボーナスが60%のフィールドで作るとすると、

9,250[全77食材の総基礎エナジー]× 1.48[食材の数ボーナス]× 2.71[レシピレベルボーナス]× 1.6[フィールドボーナス]= 59,360

となり、料理1つで約6万ものエナジーになります。

実際に上記の条件で作ってみたのが以下の画像です。

れんごくコーンキーマカレー(レシピレベル55、フィールドボーナス60%)

リザードンのエナジー獲得量

食材のエナジー換算式を踏まえたうえで、食材得意のポケモンのエナジー貢献量の試算を、リザードンを例にしてやってみましょう。

レベル30、第1,2食材ともに豆ミート、食材確率アップM持ちのリザードンで考えてみます。
(そこそこ厳選した良個体というイメージです。)

このリザードンが1日に拾ってくるマメミートは90.6個(げんきが常時80%以上で所持数圧迫が生じない理想的な運用のケース)。

このマメミートが単なるごちゃ混ぜ料理や追加食材としてのみ使われるとすると、マメミートの基礎エナジーである103をかけて9,330エナジーにしかなりません。

一方で、食材数の多い料理や、レシピレベルが高い料理にこのマメミートを活用するとこの9,330がより高いエナジーにと転換されます。

食材の数とレシピレベルの組み合わせの全パターンについて、エナジー貢献料を一覧にすると以下の表の通りです。

リザードンの食材によるエナジー貢献量

料理の食材の数が少ない(あるいはレシピ外の追加食材として使う)かつレシピレベルが低いレシピに食材を使うと、テーブルの左上の方の1万前後のエナジーにしかなりません。

一方で、上級レシピに使いなおかつレシピレベルを上げてあげると右下の方の3万超えのエナジーとなります。

リザードン vs. バクフーン

ここまでの分析で、食材タイプはその「運用」次第でエナジー貢献料に大きな差が生まれる(最大なんと約4倍)、ということがわかったかと思います。

では、仮にうまく運用した場合、きのみタイプにまさるエナジーを稼ぐことができるのでしょうか。

リザードンと同じくほのおタイプで最強のきのみタイプの1つでもあるバクフーンと比べてみます。

条件は以下の通りで、比較的フェアな比較かなと思います。

  • リザードン:Lv. 30、マメミート / マメミート、食材確率M持ちで他は無補正、好みのきのみ不一致

  • バクフーン:Lv. 30、きのみの数S持ちで他は無補正、好みのきのみ一致、集める食材はレシピ外の「追加食材」とみなす

  • その他共通条件:げんき常時80%以上、フィールドボーナス0%、キャンチケ・おてぼなし(これらの条件に特にこだわりはありません。どう設定しても、2匹の比較には影響を与えません。)

いくつか補足を。

両者の個体値(リザードンの食材確率アップM、バクフーンのきのみの数S)は、個人的な感覚ではありますが多くの人が許容できると思われる厳選ラインをイメージしています。

カビゴンの好みのきのみについては、リザードンはフィールドに関わらず起用するケースが多いので不一致前提、バクフーンは一致フィールドで使うケースが多いと考えられるので一致前提としています。

(実際に両者を同時に起用するとすると、当然どちらもほのおタイプなので両者一致もしくは両者不一致となりますが、ここではできるだけ両者の典型的な活用シーンに近い条件でのパフォーマンスで比較します。)

バクフーンの集めてくる食材の扱いですが、料理は他の食材タイプにまかせてバクフーンの集めてくる食材は追加食材とされるケースが多いと考えられるのでその前提でエナジー換算しています。
(従って、食材の基礎エナジーのみが加算され、食材の数ボーナスやレシピレベルボーナスが加算されない。)

要は、できるだけ実際に利用されている個体値や活用シーンに近い条件を設定しようという意図で条件を設定しています。

この条件のもとで比較すると以下の通りになります。

食Mリザードン vs. きのみSバクフーン

この分析から、いくつか面白いことが分かります。

まずは食材得意のポケモンのポテンシャルの高さ。

レシピレベルが低いと、リザードンのエナジー貢献量はバクフーンに及びませんが、リザードンが集めた食材をレシピレベルの高い料理にしっかりと使ってあげると、きのみの数S・好みのきのみ一致バクフーンのエナジー量を大きく凌ぐエナジー貢献をしてくれることが分かります。

「きのみタイプ一強」という声もよく聞かれる一方で、食材タイプのポケモンはきちんと活躍できる運用をするときのみタイプを超える貢献をしてくれる可能性があります。

ただ、裏を返すと食材タイプの貢献はプレイヤーの運用次第、でもあります。

きのみタイプはとりあえず一致フィールドで入れておけば放っておいても活躍してくれることを考えると、プレイスタイルに関わらず安定のきのみタイプ、運用依存の食材タイプ、という形で特徴があって面白いなと思います。


もう一歩踏み込んでいうと、鍋容量の余ったところにレシピとは関係のない適当な食材を加える「食材の追加」は、エナジー効率からすると結構もったいないことだと分かります。

レシピとしてしっかり使ってあげれば何倍のエナジーにも化ける可能性がある食材を基礎エナジーとしてしか活かせないため。

食材バッグを圧迫しているとか、多少エナジー効率が悪くても今日エナジーを盛りたい、という場合以外は、「追加食材」として無理に鍋を埋めるよりは、次回以降にレシピとしてきちんと使うために食材を取っておいたほうが賢明かもしれません。

理論値的な理想の運用でいうと、食材タイプは作ろうとしているレシピに必要な食材を集めきったらチームから外れ、その枠をきのみタイプに入れ替える、というのが両タイプの強みを踏まえた最適運用ということになると思います。

現実には、食材タイプの食材の並びの組み合わせによって「あまり食材」が出てしまったり、強いきのみタイプがそう何体もいないなど、この運用方法は文字通り「理想」に近いですが。

1つ、現実的な示唆でいうと、各食材の集める数をコントロールし易い、いわゆるAAの並びの食材タイプ(第1食材、第2食材が共通)は上記のような運用と相性が良いと言えると思います。「マメミートがあと30個必要だから、AAリザードンをマメミート30個集めるまで入れて、集めきったらきのみタイプと交代」みたいなことがやりやすいですね。

次に、料理の運用の仕方について。

グラフを見るとレシピの食材数が多いか少ないかよりも、レシピレベルが高いか低いかの方がエナジー貢献を左右します。

従って、上位料理にこだわってコンスタントに作れない料理を作った結果レシピレベルが分散してしまうよりは、食材数は少なくても安定して作れる特定のレシピをきちんと作り続けてレシピレベルを上げることが重要であることが分かります。

ゲーム最初期の鍋容量である食材数15個のレシピであっても、レシピレベルを55まで上げれば、そこで使う食材の食材タイプポケモンのエナジー効率はきのみSバクフーンを超えます。

逆に、最上級レシピであってもレシピレベルが低い状態だと、きのみタイプを超えるエナジー効率を料理で出すのは難しいです。

まとめと次回予告

今回はなかなか実感しにくい食材タイプのエナジー貢献をできるだけ定量化・可視化してみようと思い分析を試みてみました。

きのみタイプを凌ぐポテンシャルがあること、ただしそのポテンシャルを引き出すためには運用が非常に重要であること(特定のレシピを安定して作り続けれレシピレベルを上げて上げること)が分かりました。

次回ですが、「タップ頻度とスキル発動回数の関係」について分析をしてみたいと思っています。
「ゴルダックはかなり高頻度でタップしないとポテンシャル発揮されないと言うけど、どれぐらいタップすればいいの?」といった疑問に答えを出したいです。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?