見出し画像

君が好きだと言ったから


君が好きだと言ったから
旬の野菜がいつもよりおいしく食べられたよ

君が好きだと言ったから
ステンドグラスの美しさと神秘に興味をもったよ

君が好きだといったから
もっと楽しくアニメを見られたよ

君が好きだといったから
少し好きだった俳優さんがとても好きな俳優さんになったよ

君が好きだといったから
可愛くてしかたがないよ 猫ちゃん猫ちゃん

君が好きだと言ったから
あらためて空の美しさに気づいたよ

君が好きだと言ったから
雷、そんなに怖くなかったよ

もっとたくさん好きを見せてね
みんなの好きが私の好きになるよ




私もラブレターを愛する皆様に書いてみました

ラブレターって最近の子も書くんですかね…
今やなんでもスマホで送る時代ですから
文字を見ると様々な事がわかりますね

私のラブレターの最初の思い出は
小学校…4年生くらいだったでしょうか
同じ学年の8月生まれの男の子でした
笑顔が素敵で眉毛の太い男の子でした
この恋が成就するあてもない私は想いだけでも伝えようと
ラブレターをしたためました
内容は覚えてないし、名前もきっとイニシャルとかで書いた気がします

さて、これをどのようにして相手に渡すか…
靴箱に入れる?
机の中に忍ばせる?
放課後に直接渡す?
いえいえそんな事ができるわけもありません

私は早朝5時、まだ夜も明けきらぬ時にラブレターを握りしめ
自転車に乗りました
薄暗い中を進む事10分弱
一軒の庭付き一戸建ての前につきました
そう
まさに8月生まれの彼の家です
ポストに直接入れてしまおう…
そんなことを考えて人目を気にして薄暗い中、作戦を実行したのです

門扉に近づいたまさにそのとき、お庭から彼のお宅の飼い犬に吠えられたのです

わんっっ


びくっとして焦った私は、握りしめたラブレターをお家の庭めがけて
えいっっ
と投げ込みました
そして方向転換し、一目散に自宅へと戻ったのでした

その後その手紙がどうなったのか…
私には知る由もありません
彼からは当然なにも反応は無く
初めての勇気は夜が明ける前にお空に溶けていきましたとさ


この記事が参加している募集

私は私のここがすき