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#迷走中
【おはなし】窓 #06
前回のお話
オレたちの関係は相変わらずだけど
最近は朝一緒に駅まで歩くことが多くなった
前はオレの方が早く出てたのに
玄関を出るタイミングが同じになってきて
「あ、おはよ」と言って一緒に歩き出す
徒歩10分ほどの道のり
仕事の愚痴だったりお互いの家族の事を話すことが多い
逆方向の電車にのるから線路を挟んで電車を待つ
向かい合わせに立って電車が来るとお互いにかるく手を振って出勤だ
そんなある朝
【おはなし】窓 #05
前回のお話
ユカが部屋に戻ってきた
カクテルの缶を両手に持って脇の下に柿の種の袋を挟んでいる
2本も飲むのかよ
そう言いながら何となく柿の種の袋に目をやると自然にユカの胸元が視界に入ってきた
自分の中ではまだ小学生の時のユカのままだと思っていたけれど
改めてみるとすっかり大人だ
体の曲線も少女と呼ぶにはあまりにも艶めかしい
さ
っきの一瞬の熱気から、ドキドキがまだ続いていて
なんか酔いも回っ
【おはなし】窓 #04
前回のお話
ほんっとにフミヤは昔っからそうだよね…
私がいろいろと信号を出しても全く気付かなかったもん
ユカは半分くらい瞼の落ちてきた目でオレを見据えてそういった
あ?なんだよ信号って
うーーーー
うるさいっ
もうお酒が無くなっちゃった!
まだ飲むのかよ
もうそのくらいにしとけよ
はぁ?私に説教するのかっフミヤのぶんざいでっっ
このやろっこのやろっ
オレの頭をワシャワシャっとする
今さっ
【おはなし】窓 #03
前回のお話
あははははっ
その子面白いねー
なんか可愛い
それで?なんで別れたの?2年くらい?付き合ったの?
喧嘩したの?まさか!フミヤの浮気とか!?
振られたんだよ
別の人を好きになったって
えーー?
なんて言ったの?彼女は?フミヤは?
最近少し彼女の様子がおかしかった
よそよそしいというか…
前みたいにコロコロと笑わなくなった
その日も授業の後で何となくカフェでお茶してたら
彼女はす
【おはなし】窓 #02
前回のお話
二人が小さなローテーブルに向かい合って座って
オレは持ってきたタッパーをテーブルに出す
わぁ久しぶりのおばさんのマリネ!取り皿とお箸取ってくるね
そういって立ち上がったところでドアの隙間からおじさんが顔をだした
おぉフミヤくんいらっしゃい
お久しぶりです おじゃましてます
ごゆっくりな
ほらな…こういうことなんだよ…
ユカはこういうところ自覚ないのかねぇ…
ガチャガチャとお盆に