『大豆田とわ子と三人の元夫』
面白かった!
と最終回を見終わった後に心から言えるドラマだった。
毎週毎週、火曜日が楽しみで仕方なかった。
そして、最終回を見終わった後のこの満足感。
ここからは少しだけ最終回について感想を書きたいと思う。
母のエピソードから始まって、母のエピソードで終わるんだなと思った。
荷物の中から見つかった母の不倫相手への渡せなかった恋文。
娘と一緒にその相手に会いに行った際に現れたのは女の人で。
瞬間、「ああ、なんだ、恋文というのは勘違いだったのか」と思った自分の固定概念を反省した。
風吹ジュンさんの演技が素晴らしかった。
「私を選ばなくて良かったんだよ」と笑う姿は悲しく、そして優しい。
この役はこの人以外考えられないなと思えるほど適役だった。
そして、父ととわ子の会話に泣きそうになった。
今まで面倒くさい印象しかなかったのに「それはズルいよ、お父さん」と思った。
あの個性的な口調がまたいい。
転んでも一人で立てる子にしてしまったと言う父に対して、ちゃんと起こしてもらえる人がいたと言うとわ子。
転んでしまった我が子に対して「一人で立ちなさい」と言う親の姿はよく見る。
助けてもらわずに立つことが出来るのはきっと人生で必要な強さだ。
でも、ずっと一人で立ち続けるのはやはり寂しい。たまには誰かに起こしてもらいたい。
そんなことに気付かされた。
このドラマの好きなところはたくさんあるが、一番好きだったのは3人の元夫の仲の良さだ。
毎回毎回、3人がわちゃわちゃする姿を微笑ましく見ていた。
もう坂元さんは面倒くさい男を書かせたらピカイチだと思う。
ドラマを見始めた頃にはこんなにも慎森を好きになるとは思わなかった。
東京03の角田さんも松田龍平さんも一癖あるのに愛しい。
いや、3人だけじゃない。
とわ子もかごめもメインキャラクターみんな愛しかった。
終わってしまったことは寂しいが、「面白かった」と心から言える作品に出会えたことを本当に幸せに思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?