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かつて新卒だった私が後悔していること

はじめに

当時の状況を書かせてもらうと私が新卒で就職活動をしていた時はリーマンショックの影響で就職氷河期だった。

100社以上受けている人は普通にいたし、説明会の予約を取るのも必死だった。

これはそんな中で思ったことだ。


①自分が知っている企業が全てではない

就職活動を始めた頃、自分が名前を知っている企業、所謂、大手企業ばかりねらっていた。

それらを受け尽くしてやっと中小企業を受け始めた。

その頃にはもう就職活動も中盤に差し掛かっていた。

どうしてもっと早くにこちらを受けなかったのだろうと後悔した。

どんな企業も受けることが出来るのは新卒の特権なので、大手企業を受けることを悪いことだとは思わない。

でも、自分が知っている企業が全てではない。

普段生活している中では関わることのない企業が世の中にはたくさんある。その中には優良企業もたくさんある。

今は知名度を重視せずに最初からもっと視野を広く持って会社を探せば良かったと後悔している。

②志望動機は企業を褒めることではない

志望動機を書く時によくしてしまったのが企業を褒めることだった。

貴社の企業理念が、社長の考えが、環境問題への取り組みが、

とにかく受ける企業を褒めなければと思っていた。

しかし、今、思えば、採用担当者からしたらそんなことはどうでも良かった。

上辺だけの褒め言葉などすぐに嘘だとバレるものだ。

大切だったのはどうしてその企業を受けたいと思ったのか。

「私」が何に惹かれたのかだった。

今は拙い言葉でも文章でもいいから、もっと素直に自分の気持ちを伝えれば良かったと後悔している。

③優秀な学生である必要はない

当時の私はバイトもしていなければサークルにも入っていなかった。

そのため自己PRの材料が全然なかった。

グループ面接も多い中、周りの人々がとても立派に思えて焦っていた。

「優秀な学生でなければ」と思っていた私は長所だと思えるところを精一杯装飾して、おもちゃの宝石のようなものを自己PRと呼んでいた。

そんなもので飾りつけたところで魅力的に見えるはずがなかった。

とある企業の面接を受けた時に言われた。

「そう言うことじゃなくて、もっとあなただけのものを知りたいんだよ」と。

その言葉にハッとした。

そこでやっと私は自分の趣味について話し始め、「そう言うことだよ」と笑ってもらえたことを覚えている。

自己PRというと立派なものを言わなければと思ってしまうが、相手が知りたいのはその人がどんな人であるかだ。

今は優秀なふりをするよりも、もっと自分らしくあれば良かったと後悔している。


さいごに

以上がかつて新卒だった私が今になって後悔していることだ。

結果として私は卒業の1ヶ月前に内定が決まり、色々あって数ヶ月で退職した。

最後に言いたい。

自分が選ばれる側だけではなく、選ぶ側であることも忘れないで欲しい。

神にでもなれそうなほどもらうお祈りメール。合格者のみ連絡すると言われ、期待しながら1日が終わる日。

何度も何度も否定されて、こんな自分を受け入れてくれたからという理由で内定を受ける気持ちは痛いほど分かる。

しかし、大切なのは自分がそこで働きたいかだ。

新卒でなくなったら全て終わりと言うことはない。

一度しかない人生。

どうか、体裁よりもあなたの未来を第一に考えて欲しい。

また、自分のための時間を大切にして欲しい。

これも私の体験談だが、周囲の頑張りを見て焦った私はスケジュールを詰め込みすぎて、ある日、心から笑うことが出来なくなった。

これはヤバい。

そう思い、その日は全てのやるべきことをやめて、自分のしたいことだけをすることにした。

おかげでなんとか元の自分に戻ることが出来たのだが、他人は他人、自分は自分。頑張るペースは人それぞれだ。

自分のための時間を持つことは甘えでは決してない。


偉そうに色々書いたが、私の人生は失敗だらけだ。

それでもこの人生が少しでも誰かの役に立てば嬉しく思う。

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