発達障害の子どもを育てるポイント~社会福祉士の現場から
こんにちは、Kです。
私は、社会福祉士として多くの障害のある人や子どもさんに関わってきました。
その中で、いろいろな気付きがあり、本にはあまり載っていないこともブログに書いていこうと思います。
今日は、「発達障害の子どもを育てるポイント」です。
私が大人になった発達障害の人と接して、思ったことを書いていきます。
よかったら、参考にしてみてくださいね。
発達障害とは
発達障害とは、正式には「広汎性発達障害」といいます。
詳しくは、下記をごらんください。
「政府広報オンライン・発達障害って何だろう」
しかし、私が感じるに、誰もが個性を持っていて、いろいろな人がいますし、たまたま今の社会(学校、職場、人づきあい)に適合しにくい場合、「発達障害」といわれているように思うのです。
発達障害は、ずっと同じじゃない。良くなったり、二次障害が出たりすることも
子どものとき、「発達障害です」と診断され、それがそのまま大人になっても同じかというと、そんなことはありません。
適切な療育や、訓練、配慮があれば、変化していきます。
逆に、療育や訓練もせず、いじめたり、叱られたりすることが多いと、よくはならないし、心に傷を負い、うつ病など精神疾患になってしまうこともあります。
発達障害の子どもを育てるポイント
さて、次は、「子どものとき、もっとこんなことに気をつけてもらっていたら」と思ったことについて、書いていきます。
1.子どもの発達障害についてよく知ること
まず、自分の子どもが「発達障害」なのか、どうなのか、そして発達障害なら、どのような特徴があるのかをよく知ることです。なぜなら、「親の無知」や「無理解」がその子の人生に大きな影響を与えてしまうからです。最近は「発達障害」専門の病院もありますので、検査をしてもらい、特徴を知りましょう。
*何が苦手か
*何が好きか、得意か
*いま困っていることは何か
これらを主治医に相談し、療育や訓練についてもきいてみましょう。
2.いじめられたら、そのままにしておかない
私が関わった大人の発達障害の人は、ほとんど学校でいじめられた経験がありました。
学校でいじめられたり、無視され、だんだん学校に行かなくなり、ひきこもりがちになって、極端な人では、10年も20年も在宅のままになってしまう、という例も珍しくありません。
また、心に傷ができ、成長してうつなどの精神疾患になってしまう可能性もあります。
親御さんの中には、「仕方がない」とそのままにしている方もいます。黙って学校に行っているから、大丈夫、と思わずに、注意してみてあげてください。
そして変わった様子があれば、学校に連絡して相談しましょう。
3.過度に「治る」ことを意識しない
発達障害は、生まれつきの脳の機能の問題でおこっているので、「治す」ことはできませんが、環境調整や学習で、ある程度社会生活になじんでいくことが可能だといわれています。
ただ、親御さんのなかには、苦手なことを厳しくやらせたり、すぐに叱ったりする「過度な」対応をする方もいて、子どもさんが萎縮してしまっていることがあります。
「治す」ではなく、子どもさんが「生きやすい」ことを目標に、肩の力を抜いて、ゆっくりやっていきましょう。
4.親御さんはストレス発散しよう
子育ては、ストレスを感じることも多いです。それが支援が必要なお子さんだと、さらにエネルギーが要りますね。
親御さんは、いつも頑張っている。
お子さんばかり見ないで、自分のこともきちんと見てあげましょう。
こまめに、休憩、好きなことをしたり、散歩したり、そんな時間を持ちましょう。
以上、「発達障害の子どもを育てるポイント」について書きました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
追伸
あれこれ書いたのですが、発達障害の人は、基本的にピュアで優しい人が多いように思います。
私は発達障害の人と出会うたび、心の中で「応援してますよ!」と言ってしまいます。
「多様性」を喜ぶ社会に早くなっていきますように!
それでは、また。
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