140字小説「妖精係」

担任の先生の提案で、ぼくたちのクラスは妖精を飼うことになった。

ぼくは飼育係に任命されたのだが、どうやって世話をしたらよいのかわからない。

ペットを飼った経験は無いし、妖精を見るのも初めてだ。

とにかく皆で楽しく過ごしなさいという先生のアドバイスを、ぼくは率先して行動に移した。

人の悪口を言う者や、ルールを守らない者には、罰を与えるようにした。

やがてぼくに妖精は見えなくなった。


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